最近の環境ニュースからダイジェストで 2010年12月

環境関係で気になったニュースを備忘録代わりに
ダイジェストでお送りします。


出産前後の携帯電話が子どもの行動障害に影響か 米研究
http://www.cnn.co.jp/fringe/30001149.html2010.12.08 CNN.CO.JP


妊娠中の携帯電話の使用が子供に影響する可能性があるという調査結果。こちらの記事ではさらに言葉を強めて「妊娠中の携帯使用、子どもの行動障害リスク高める可能性」としている。この元となっている論文は↓こちら

Cell phone use and behavioural problems in young children(要約)
http://jech.bmj.com/content/early/2010/11/11/jech.2010.115402?q=w_jech_ahead_tab
データ
http://jech.bmj.com/content/suppl/2010/12/09/jech.2010.115402.DC2/JECH_Table__A1andA2_115402.doc

この中では、約13000人の1997~99年に生まれた子供を対象に、妊娠中、子供自身の携帯電話の使用状況により4つに分類している。この分類では、妊娠中、出生後共に使用(explosure)なしが6825人、妊娠中のみが1710人、出生後のみが2413人、両方が1292人となっている。どの位の使用状況で分けられたかは不明。妊娠中「使用」とされた割合が低く、電磁波の影響かどうかは分からない。データの信頼性、分類方法にも疑問が残る。携帯電話の使用が子供に影響を与えるというような記事の書き方は妊婦に不安を与えてしまう。記事を書く際にはせめて元の論文を読んでからにして欲しい。


環境税は来年10月から段階的に導入、税制改正大綱は16日決定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101215-00000496-reu-bus_all
ロイター 12月15日(水)21時45分配信

環境税が来年10月から導入に。税率は二酸化炭素排出量に応じて化石燃料ごとに設定され、3年半後には原油は1kl当たり2040円→2800円に石炭は700円→1370円に引き上げられる。(段階的に引き上げられるので初年度は引き上げ幅は小さい)石炭は大幅に引き上げになるので、石炭火力は痛手か?エネルギー変換部門の排出量は減ることになるので方針としては正しいと思う。


【ホンダ 電動バイク】EV-neo リース販売を開始…業務利用がターゲット
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000016-rps-ind
レスポンス 12月16日(木)14時3分配信


電動バイクのリース販売を開始。価格は45万4650円から。まだまだ高額だが、自動車よりもバイクの方が走行距離も少なく、エアコンも必要なく、電動(電化?)には向いていると思う。リチウムイオンを使っているので高額だが、鉛蓄電池を使えばもっと安くできるはず。↓こちらの上海の電動バイクの記事も興味深い。

電動バイク天国上海、充電インフラはどこにあるの?…現地レポート
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101228-00000018-rps-ind


洋上風力発電、1000世帯分の電力量 五島市など実証実験計画を発表
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20101222/08.shtml
12月22日長崎新聞

長崎県五島列島(五島市)で、洋上風車の実証実験行われることに。環境省の発表では陸から約1kmの地点に2MWの浮体式洋上風力発電の実証機の設置を計画。浮体式の洋上風力は世界的にもまだ実用段階にはなっておらず、日本が最先端になるかも?課題は多々あるだろうが個人的に期待している。


<温室ガス>「京都」達成の水準に 09年度5.7%減
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101227-00000103-mai-soci
毎日新聞 12月27日(月)21時57分配信

2009年度の温室効果ガス排出量はリーマンショックからの景気後退に伴い、前年比5.7%減となった。これで京都議定書が達成できるかと思いきや、2010年度は09年度より増える見込みとのこと。詳細はまた後日書く予定。

環境省
2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13313


<温室ガス>排出量取引13年度導入を断念 関係閣僚会議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101228-00000053-mai-pol
毎日新聞 12月28日(火)15時0分配信

環境税は決まったものの、排出量取引の導入は断念。経済界からの反発に配慮してとのことだが、菅首相の「イノベーション(技術革新)によって世界を救うことが日本経済にとって重荷でなくプラスとなる。自信を持ってこの方向で進め来年につなげたい」という発言通り、従来のやり方に固執するのではなく、新しい価値観、経営への移行が求められていると思う。


富士重、EV生産一時中断へ 収益確保にめど立たず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101227-00000023-fsi-bus_all
フジサンケイ ビジネスアイ 12月28日(火)8時16分配信

今年は電気自動車の話題が非常に多く、注目度は日増しに高まっている。そのなかで、富士重工はEVの生産を中断。収益確保にめどが立っていないためとしている。参入企業が多くなるなかで、後継車の開発を優先するという戦略か?電気自動車も今後競争が激しくなりそう。日本メーカーの生き残りはいかに?


年も押し迫ったこの時期に環境関連の政策のニュースが相次いだ。今は過渡期であり、今後10年で社会や生活に様々な変化があるはず。その時生き残っている企業はどこか?日本はどうなっているだろうか?真剣に考える時だと思う。


2010/12/29 更新
今年も残りあとわずかとなりました。大晦日にかけて天気は大荒れの見込みとか。皆様、体調はもちろん、天候にも気を付けて良いお年をお迎え下さい!
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