[日本風力開発 決算の謎2010] 監理銘柄解除、補助金決定

久しぶりの更新です。
日本風力開発が有価証券報告書の提出遅れから監理銘柄になって2ヶ月が過ぎました。主な内容はこちらをご覧下さい。

その後、何事もなかったかのように監理銘柄から解除され、さらに補助金の交付も決定されました。

平成22年度新エネルギー等導入加速化支援対策事業
〔新エネルギー等事業者支援対策事業〕の交付決定について
http://www.nepc.or.jp/topics/2010/0811_2.html
採択事業者一覧(pdf)
http://www.nepc.or.jp/topics/pdf/100811_2.pdf


反対運動のある銭函、補助金支給決定前の資材購入を自ら認めた松前、吹越台も補助金も決定。ここまで明確に疑惑があるのに、何のペナルティーもなく補助金を支給するということに強い違和感と憤りを感じています。
疑惑の「覚え書き」の相手と思われる大株主の前田建設工業がそのまま吹越台の建設工事を請け負う。このことに経済産業省、nepcは疑問を抱かなかったのでしょうか?

 外部有識者からなる採択審査委員会(委員長:財団法人地球環境産業技術研究機構 理事・研究所長 山地憲治氏)において厳正な評価および審査を実施し、494事業への補助を決定いたしました。

とありますが、採択審査委員会では問題にならなかったのでしょうか?一体どのような議論を経て交付が決定したのか議事録を公開して欲しいと思います。

日本風力開発は6月30日に元資源エネルギー庁長官の稲川氏を取締役副会長に迎えている。

代表取締役および役員の異動に関するお知らせ(pdf)
http://www.jwd.co.jp/pdf/news/100517daihyoutorishimariyakuoyobiyakuinnoido.pdf

この天下り受け入れが補助金決定に功を奏したのかもしれない。

私は基本的には風力推進派ですが、現在の風力発電所開発の問題点、強引な建設手法、補助金のあり方について何度も書いてきました。住民の反発を招くような開発を続けては、日本の風力発電、自然エネルギーの普及、促進は不可能でしょう。
現状では、外部の企業が有無を言わさず開発を行い、住民にはほとんど利益はない。自然エネルギーを利用する際には、地域の住民との利害を整理し、お互いが納得できる関係を作り出すことが最も大事だと思います。

今回の日本風力開発の問題は、このまま何事もなかったかのように幕引きとなるのでしょうか?私はそう上手くは行かない。行かせてはならない。と思っています。
そして、こうして風力の問題が明らかになった機会に今後の自然エネルギーの利用方法、さらに日本のエネルギー戦略をどうするのか。利権にとらわれず、真剣に議論する時だと思います。


関連ページ
日本風力開発株式会社
http://www.jwd.co.jp/
一般社団法人新エネルギー導入促進協議会
http://www.nepc.or.jp/

日本風力開発 決算の謎2010
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/c/04f65e34ca83bde201508849ebb4ae8a
日本風力開発 決算の謎
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/c/bf415f6e04949ff167f11ac6a5398f9f



2010/8/20 更新
猛暑が続いています。体調管理に十分お気をつけ下さい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <電気全量買... 7月平均気温... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
Copyright (C) 2012 copyrights. enestudy All Rights Reserved.