山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

タマゴとニワトリ

2013-03-04 17:43:04 | お仕事
子供の頃にYMCAのキャンプで

♪ むーかしむかし そのまた昔
メガネの先生が言いました♪
卵が先だ!
卵が先だ!
タマゴ、タマゴ アーア♪

と言う歌を習って、口ずさんでおりました。

この歌は2番で鶏派のヒゲ先生の主張となり
平行線のまま相容れず終わるんですが
世の中的にこーいう事例多いですよね~

零細規模の七ヶ宿林業所では
「設備投資をして生産能力高めてから、事業の確保にあたる」
のか
「事業量を大幅に増やせる事を担保してから、設備投資をするのか」
悩ましい所です。

マルチグリップを装備した七ヶ宿林業所ですが
更なる設備補強をしなければならない部分があります。

それは運材、林内から搬出する工程です。
現在使用している運材車は荷役機械が付属していないので
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運材作業時は、この車両の他に
積み込み用の機械と荷卸し用の機械が必要となります。
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更に、ここ数年我が社の伐採は間伐(択伐)作業で
林内の積み込み箇所が複数個所となるので
2台の機械を移動しながらの作業となります。

また、荷卸し場も
販売先別に仕分けをするので
2台の機械に乗ったり下りたりで
作業者は大変ですし、能率も上がりません。

一般的な林業事業者は
フォワーダと呼ばれる、荷役機械の付属した
不整地運搬車両を使用しています(↓こんなの)
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これらの機械で2000万ぐらい

更に凄いヨーロッパの物ですと
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外観だけで高そうです。

安い丸太を生産するのに
千万単位の機械を設備するためには
事業量も人手もドッと増やさなければならず
それはそれで新たな苦境を迎えそうで
躊躇するところです。

そんな我が社に良い知らせが
以前から(十数年前)取引のある
とっても横柄な機械屋さんからの話で
「安くて丈夫なローダークレーン(←click!)あるぞ」とのこと
今ある機械に付けても、別の中古機に付けても
償却できそうな価格です。

タマゴでもニワトリでもない
緩やかな進化(進歩)が見えてきました。