凍ったスギ丸太はかなり重い

このブログを始めてから2年と２ヵ月
２年前の３月11日も記事を投稿しておりました。
(当日の昼にアップ)

例年と変わらぬ春待ちモードの内容で
前々日(3/9)にあった地震後の山林巡視の様子と
当日に降った雪で土場への進入に
四苦八苦するK林産のAbeちゃんの模様を
掲載していますが
この後にあんな災害が起きるとは…というところです。

で、記事中のK林産のAbeちゃんは
この後、13時半頃に積み込みを完了し
石巻港に隣接する納入先に向けて出発していきました。

地震が発生した時点では
宮城県の中央部を縦断する国道4号線上に居り
地震の揺れでずれた丸太を修正し
混雑する道路を避けて、石巻に向かうべく
海寄りのルートを選択し、仙台空港付近で
津波に遭遇したそうです。

積載丸太？立米、全長18ｍのフルトレーラーですので
簡単にバックや方向転換が出来ないクルマですが
乗用車に比べて、遠見の利く位置で運転していますので
彼方に上がる波しぶきに気付き
周囲のクルマに呼びかけながら、走って避難し
九死に一生を得たそうで、本人曰く
「俺の後ろにいた人達は、皆さん無事っす」
とのことです。

最近になって、震災後にその付近を通行した人から
「古河さんの丸太を運んでるトラックが、流されないで停まってた」
と言う話を聞いたので、被災直後の空中写真(国土地理院)で
探してみたところ…ありました。


2011/3/12の写真です。
黄色の円内にあるのが、我が社の丸太を積載した
K林産のAbeちゃん号だと思われます。

冠水した周囲の道路上には一台の車も見受けられませんが
進行方向も変えずに鎮座しています。

この場所は海から2.5km内陸なのですが


濁流にさらされた仙台空港の真北で
名取市の資料によれば

津波被害地の中程です。

積載量を公にすると、ちょっと差し支えますが
凍りついたスギ丸太の重量で流されなかった様です。


残念ながらクルマはジャンクとなったそうですが
Abeちゃんはその後も元気に働いております。