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趣味のゴルフ、写真、庭いじり、の記録です。令和元年より、オールドレンズで町歩きの記録を心新たに楽しみます。

ガリレオ・ガリレイの話 ~それでも地球は動いている~

2016年12月02日 | 理科専科

授業のまとめとして、子どもたちに理科新聞を書かせている時間、あまりにも子どもたちが真剣に作業を続けているため、アドバイスする事も無く眺めているだけであったので、次の単元の「ふりこのきまり」の学習の流れを考えておりました。このふりこのきまりを発見したのはガリレオ・ガリレイ。ウィキペディアで調べてみると、ガリレオ・ガリレイ、すごい人です。改めてそう思います。まだまだ身の回りには未知の事ばかりだった頃、わくわくしながら毎日を過ごしていたことでしょう。時間がいくらあっても足りなかったに違いありません。想像していると楽しくなってきます。そう考えていると、その楽しい気持ちを理科新聞にしたくなり、教卓の上で子どもたちの様子を見ながら、この理科通信をつくりました。この楽しさが伝わるといいのですけれど…。

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 今から500年以上も昔、といっても長い地球の歴史や人類の歴史に比べれば、ほんの一昔前の出来事。この世界でおこる様々なことは、その当時の人々には説明がつかないことばかりでした。水はどこの場所でも100度で沸騰し、そのお湯がいつの間にかなくなってしまうことの理由を誰が説明できたでしょう。

 レオナルド・ダ・ビンチは1400年代に生まれた、画家であり音楽家であり建築家でもあり、植物学者でもあり、物理学者、いやいや化学者でもあり、地質学者でもあり…、なんでもできる天才でありました。彼にとってもこの世の中でおこっているすべてのことは、彼の知りたいと思う好奇心をわきたてる不思議なことばかりだったのでしょう。
 6年生の学習で登場するガリレオ・ガリレイという人の名前は聞いたことがある人も多いでしょう。彼もダ・ビンチの後に生まれた天才と呼べる人物でした。その頃地上でおこる不思議な出来事はみな神様のなせる技だと思われていたときに、世界は地球を中心に回っているのではなく(天動説)、地球は太陽の周りを回っているのだと(地動説)唱えた最初の人物だったのです。そのころ発明された望遠鏡を元に、自分で改良を加え、20倍の天体望遠鏡をつくって、夜空の観察をしました。月の満ち欠けをくわしく観察し、真球だと信じられていた月が、実はクレーターなどででこぼこの姿をしていることなどを発見しただけでなく、天体望遠鏡でもとらえることの難しい木星のさらにその周りを回る小さな4つの衛星も発見しました。現在でもそれらの衛星をガリレオ衛星と呼んでいます。そしてその木星の動きや衛星の動きや大きさの変化などから、木星が地球の周りを回っているのではなく、太陽の周りを回っていることを突き止め、さらに地球自身も太陽の周りを回っていることを確信したのです。しかし、当時は神様が世の中を作ったと信じていた協会の人々にとっては、太陽の周りを地球が回っているという彼の主張は、神を冒涜しているとしか考えられませんでした。その人々から訴えられたガリレオは牢屋に入れられたといわれています。その牢屋からやっとの思いで出ることができたガリレオは、「それで地球は動いている」とつぶやいたと言い伝えられています。
 さらにガリレオは、ピサの斜塔から同じ大きさの軽いおもりと重いおもりを同時に落とし、重いものほど速く落ちるという何百年も信じられていたアリストテレスが唱えた常識を覆し、落下速度は重さには関係がないことを証明して見せました。
 6年生の学習では、ガリレオが教会の天井からつり下げられたランプの揺れる様子を見て発見した、「振り子の法則」を学習します。この発見が元で世の中に正確に時を刻む時計が考案されました。
 昔、人よりも好奇心の強い人々が発見したいろいろな法則を元に、今のこの世の中があるのですね。昔の偉大な偉人に感謝をすると同時に、今を生きる私たちも好奇心を忘れないように暮らしていかなければと思います。これを読んだ皆さん、どうぞ様々なことに興味を持つことのできる人になってくださいね。

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