小学校の登下校、あぜ道を通りながら蛙を捕まえたり、用水路に笹舟を流して競争しながら友達と帰ったりしたことをセピア色の景色で覚えている。あぜ道を通ることは、都会に住む僕はもう出来ない。懐かしい田んぼの景色が目の前にあっても、人の土地だという気持ちで遠慮してしまう。何も考えることなく、あぜ道を通った小学生時代に戻れたらなと思うのは、僕だけではあるまい。
細工した筆で、針葉樹やら草やら描いてみた。ドライブラシで描いてみると、遠くにある木々の葉っぱの感じが出ると思う。「雑に雑に」描いてみるが、「雑さ」加減が難しい。雑に描くには脳みそが邪魔をする。
岩手山は雄大な山で、遠くからでも存在感がある。雪を背負った姿もしかり、青く夏の日差しを背負った姿もしかり、ずっと眺めたくなる山です。小岩井農場の緑の草原から見る姿は格別で、この景色を四季を通して眺めてみたい。
で、画の方ですが、あくまで練習で描いてみました。何が練習かというと、筆に細工をして見ました。平筆の先をはさみでチョキチョキして不揃いにしてみた。ツンツンと画用紙をなぞったり着いたりすると、不揃いの点々やら線が描ける。草原やら森林やら花やら、描きにくかったのが格段に描きやすくなった。
ちゃんと草原に、ちゃんと林に見えるでしょうか。
夏が来れば思い出す~♬
尾瀬には一度入ってみたいと思っているけれど、現役の時は時間が取れても7月や8月。絶対に水芭蕉の季節には行くことは出来なかった。
リタイヤしたら是非行こうと思っていたら、今度は「無呼吸症候群」に。電源のないところには旅行できない体になってしまった。夏山にも行けないし、尾瀬にも行けない。
尾瀬は一度は行ってみたいところ。日帰りで行けるのだろうか。
初めて北海道を旅したのは、大学時代。
自転車で北海道一周を目指したが、途中で資金不足になって一人列車で戻ったのが残念だけれど、行きたいところには行くことが出来た。
そのうちの一つが「幸福駅」
小学校の頃、友達の完志郎に旅行土産をもらった。それは「愛国→幸福」という文字が刻印された切符。北海道が日本の僻地だったのが、美しい観光地だと認識され始めたころだったのだろうか、この切符がとても人気になっていたような気がする。
北海道って途方もなく遠いところで、小学生の自分には想像もつかない場所だったのだけれど、完志郎くんにもらったこの切符で、北海道が身近になった気がした。
中島みゆきや松山千春がシンガーソングライターとして有名になって、北海道がますます身近に感じられるようにり、憧れの地になり、高校時代は大学は是非とも北海道大学にと志望校を決めたほどだ。
ま、結局、その後の「3年B組金八先生」の主役の武田鉄矢や長渕剛の影響で、福岡教育大学を受験することになったが(結局落ちた!!!)、自分の優柔不断さに今になってはあきれるばかりだ。
そうして、大学に入り、友達に誘われて北海道に自転車旅行に出かけたのは、やはりこの「幸福駅」の1枚の切符のことが、脳裏に刻まれていたのだからだろう。
その頃はまだ愛国駅も幸福駅もちゃんとあって、オレンジ色の汽車が実際に走っていた。愛国駅に自転車を置いて、この幸福駅までの切符を買い、列車にのって往復した。
残念なことに、その後再びこの駅を訪れたときには、途切れた線路にぽつんとオレンジ色の列車が飾られた観光地になっていたのが残念だ。
大学は山梨県の大学でして、10月から3月までは富士山を眺めながら毎日スケートをしていました。夏の富士山もいいけれど、やっぱり冬の富士山がいい。朝日を浴びて、すこし赤く染まり、雪の斜面の照り返しがうつくしい。
入学した春、スケート部(氷上部)の先輩に連れられて行った河口湖。部員全員で手こぎボートに分散して乗って、眺めた富士山は最高に美しかった。
思い出の景色であります。
YouTubeで水彩画家さんが紹介していた水彩紙を買ってみた。今までより大きなサイズでほぼA4サイズ。細かいところも書き込めて面白い。ちょっとずつ上達してるかなぁ。
大学時代、友人に誘われて北海道自転車旅行にでかけた。
東京からフェリーに乗って苫小牧まで船旅。早朝に着き、自転車を輪行袋から出して組み立てて荷物をくくりつけ出発したあの朝の空気はまだ忘れない。
苫小牧から東に向かう道中、パトカーに大きな声で叱られた。自転車は歩道を走れと。自転車は車道を走る物と思っていた僕らはパトカーが行ってしまうと再び歩道から車道に。その方が荷物が揺れなくて走りやすいのだ。すると、なんと待ち構えていたパトカーに再び、いや今度は罵声を浴びせられた。今ならちゃんと弁解できるんだけど。
宗谷に向かう北行きの国道は行けども行けどもまっすぐで、夏だというのに息が白くなるほど寒い。日本は広いとそう思わなければならなかった。
宗谷岬の絵に、自転車を描き込んでみた。実はもう写真も残ってないから、もう一度、自分で訪れたところを絵に描いてみようと思っている。
今度は日本本土の南端の桜島。雄大な姿に惚れ惚れした。
四万十川の水はゆったりと流れていて、しかしその水量には圧倒される。水は澄んで、川の中をのぞくと小魚がたくさんいる。川の水に浮かんで空を眺めた。まぶしい光だったなぁ。
ここは千葉県。犬吠埼灯台。太平洋を望む姿はいかにも灯台らしい姿。真夏の熱い日差しの中、やっとの思いでカメラを取り出して撮影した。ただただ暑かった。
えっと、ここはどこだっけ。いや北海道はわかってるんだけど・・・
最近Instagramをはじめまして、といっても何が何やらわからないのですが、投稿をチラチラ見ていますととても良い雰囲気の写真を撮る方がいらっしゃって、その写真を絵にして見たいと思い、描いてみました。(もしかしたらいけないことかもしれませんが、作品として商売していませんので、お許しください。)
あいからわず、何をどう描いても、木の幹は難しいし、桜の花は難しい。せっかちなもので、しっかり乾いてから重ね塗りしないから、色が移ってしまったり。本気で描くならマスキングなんかもしたらいいと思います。
でも、まあ、列車のあたりの陰影は、今までで一番光を感じられるのではないかなと。
写真でもそうだけど、しっかり明部と暗部をしっかりつけることが大事かなと。そう思って、黒で影をつけて回りました。黒はだめだと聞いているけど、ま、これも練習だから。
妻曰く、もう少し何日かかけてじっくり描いてみたらと。眠たいからそうします。
ここは佐多岬(さだみさき)灯台。四国の西端、長く伸びた半島の先っぽにある灯台。(さだみさきと「だ」が濁点)
ここまでの道のりは遠く、きっともうここに来ることはないだろうと思いながら、シャッターを押した。この階段を上り遙か展望台から西を眺めると、九州が見えた。目の前は豊後水道(ぶんごすいどう)だ。遠い昔、ここを船が往来したかも知らないと思いながら、眺めていた。
南風に まぶたを閉じれば いにしえの いくたの船の 往来を見る
(梅津 貴司風に わかる人にはわかる)
NIKON D100 での撮影
ウィキペディアから拝借