骨粗鬆症対策で知られていたビタミンDが、がん予防のホープとして浮上してきた。ところがこの栄養素、日本人には不足しているという。増やすカギは魚ときのこ類と日光浴だった。但し、男女ともに1日の上限摂取量は100マイクログラムと設定されています。妊婦や授乳期の女性に対して、上限は特別設けられていません。しかし、ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、水溶性ビタミンと異なり尿として排出されにくく摂りすぎは要注意。摂りすぎにより高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化などの症状を招いてしまいます。ビタミンDに嵌り、❝高カルシウム血症、腎障害、軟組織❞にならないよう、偏らず、色々な食材を食べるべきです。
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「普段から体内に充分ビタミンDがある人は、足りていない人に比べて、最大で25%もがんになるリスクが低下することがわかりました。また部位別で比較したところ、肝臓がんについては55%もリスクが低下していることがわかったのです」
こう語るのは、今回の研究を取りまとめた国立がん研究センター疫学研究部室長の山地太樹氏。
世界的に権威のある英医学誌「BMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)」に発表され、3月8日付けの電子版にも掲載された。
ビタミンCやBなどに比べ、普段はさほど注目されることのないビタミンD。腸管内でのカルシウム吸収を促進する作用があるため、骨粗鬆症や骨折の予防に必要なことは知られているが、今後はがん予防の効果まで期待されることになる。