絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

遺族を傷つける言葉

2016年04月24日 07時48分40秒 | Weblog
九死に一生を得た人がよく口にする言葉がある。

『生かされている感がある、為すべきことがあって生かされていると思う、何かせねば』

一見、良い言葉に聞こえる。
しかし、大事な家族を失った人にとって
これ以上残酷な言葉はない。

遺族は思う。
なぜあの人は亡くなったの?
なぜ自分は大切な人を亡くしたの?
なくさなければならなかったの?
なぜ、なぜ、なぜ、、、、
答えはない。

生き残る意味があるとしたら
亡くなってしまう意味は何なのか?
亡くなる理由などないのに、
自分のせいかもしれない、
自分がいけなかったのか?
などと傷ついた遺族は苦しみ続ける。
生が勝者で、死が敗者かのような表現に
遺された人々は傷つく。

亡くなる理由も無ければ
生き続けている理由もない、
ただ
生きているから、生きていくのである。
ただただ、命ある限り
生き続けていくのである。


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