絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

琴に出会った日

2005年12月23日 21時07分27秒 | 一絃琴
私が一絃琴を習い始めてまだ2年とちょっとしか経っていない。

そもそもこの楽器のことは何もしらなかった。
テレビ番組も、土佐の方言に特徴があったので
面白いから「ながら視聴」していたにすぎなかった。
だから、演奏のところも聞き流していたし、
細工のある琴を写す場面もぼんやり見ていただけだった。


あるとき、ふと、「一絃琴」ってどんなものだったっけ?と
インターネットで検索した。
HPをもっているところは、3つだった。
その中のひとつ、「須磨琴保存会」の琴の写真を見て
日本にこんな楽器があったのか!ととても驚きまた
こんな奥ゆかしい姿のものを自分も弾いてみたいと強く思ったのだった。

しかし…
残念ながら、この琴は今弾き手が非常に少なく、
指導者も、限られた地域にしかいない。
インターネットなどで探しても近所には教室が見当たらない。

「縁がないのかなあ」などと思い、半年ほど過ぎた頃
意外にもすぐ近くに、先生がいらっしゃった。
初めてお弟子さんたちの発表会にいったときの衝撃を
忘れることはないだろう。

一絃琴は、楽器演奏ではなく、「うたい」にあわせて琴を弾く
いわば「弾き歌い」なのだった。
もちろん、女性は着物、男性は袴姿だった。

そのとき、おおげさかもしれないが、
自分は何が何でもこれを習うのだ!と
強くこころに決めたのだった。