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>時事評論家」増田氏、巧みな話術で投資家を“信者”に

2008年05月01日 05時13分59秒 | 社会
本質的に人間は愚かなんだと思います・・。

>以下抜粋

>時事評論家」増田氏、巧みな話術で投資家を“信者”に

 「時事評論家」の増田俊男氏(70)が「パラオの銀行に投資すれば必ずもうかる」などと推奨した海外投資でトラブルが相次いでいる問題で、増田氏の誘いに応じた投資家の多くは、社会的地位が高く収入も多い会社経営者や医師などだった。

 「最初は利殖に興味はなかった」「増田氏の政治運動に加わっているつもりだった」。1000万円以上の資金をつぎ込みながら、そう語る投資家も多い。彼らはなぜ、リスクの高い投資話に乗せられたのか。

 2002年暮れ。東京・日比谷の日比谷公会堂は熱気に包まれていた。

 増田氏が開いた「目からウロコ」と題する講演会。

 「広島、長崎への原爆投下は、私が2005年までに米大統領に謝罪させてみせる」。増田氏が力を込めて語ると、約1000人の参加者から割れんばかりの拍手がわき起こった。

 北陸地方で工務店を営む50歳代の男性は、増田氏と著名な経営コンサルタントとの共著「日本はどこまで喰われ続けるのか」を読んで興味を持ち、各地で開かれていた講演会に足を運んだ。

 そこで共感したのが、増田氏が語る「原爆投下について米大統領に謝罪させる」という“公約”。「世界のリーダーになるべきは日本。米国の言いなりではいけない」との主張に愛国心をくすぐられた。

 講演会はいつも満員。「世界的ヘッジファンドの親玉は友人。株も為替も私の言うとおりになる」といった話に、「これだけの実力者なら日本を改革してくれる」とも思った。

 ただ、増田氏が勧める投資にはためらいもあった。

 背中を押したのは、「日本の発言力を高めるにはマネーのパワーを集めなくてはいけない」という増田氏の言葉。結局、増田氏が主宰する会員制投資クラブ(年会費12万円)に入会して約800万円を投資した。

 約2000万円を投資した首都圏の会社社長も「もうけようというより増田氏の運動に参加している気持ちだった」と振り返る。

 公称800人に上る投資クラブの会員は大半が男性で、平均投資額は1000万円以上。1億円を超える会員も少なくない。

 30~50歳代まで「米国で事業をしていた」という増田氏が帰国したのは1995年。97年ごろ共著相手の経営コンサルタントの推薦を受け、評論家としてデビューした。04年の著書「2005年超株高大景気」はビジネス部門の売り上げベスト10に入り、編集主幹となっていた月刊誌「力の意志」には有力政治家が度々登場していた。「著名人の看板があったから信用した」という投資家も多い。

 増田氏に約2000万円の返金を求めている神奈川県の会社員男性は肩を落とす。「我々は、巧みな仕掛けで洗脳された『増田信者』だったのかもしれない」(中沢直紀)

(2008年5月1日03時08分 読売新聞)