TRAD HOUSE FUKIYAのTea Time

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>触らず用足すトイレ

2007年03月16日 06時44分41秒 | 社会
何かやりすぎのような気がしますが・・。最後の「見えないものをあまりに気にしすぎると、自分以外のものはみな汚く思えてくる。」が正論かも・・?。

>以下抜粋

>触らず用足すトイレ
自動水栓、ふたなし便座…


触らなくても良いよう便座のふたをなくし、センサー式の洗浄ボタンが付いた東武百貨店のトイレ(東京都豊島区で) 首都圏の百貨店で最近、トイレの改装が相次いでいる。トイレの満足度が顧客の再来店を大きく左右するとして、各店とも様々な工夫を凝らす。

 東京・池袋の東武百貨店が昨年暮れに改装した13階レストラン街のトイレでは、「タッチレス(非接触)」化が進んだ。設備に触る必要がないよう、便器の水洗ボタン、手洗いの水栓などは手をかざすだけで水が出る方式に。便座のふたも初めからないタイプにした。

 同百貨店はこの秋から他のフロアでもトイレ改装を進める予定だが、特に重視しているのがこの「タッチレス」だという。改装計画を担当する同百貨店の山本千種さんは社員アンケートを行い、「清潔なトイレとは」について検討を重ねてきた。「におわない」「掃除が行き届いている」などと並び、「触らなくて良い」が重要なキーワードとして浮かび上がったという。

 13階トイレには導入されなかったが、今後の改装では、生理用品を捨てるエチケットボックスも電動式にする予定だという。使用済みを置くと、ふたが動いてのみ込んでくれる。ふたに手を触れずに済む上、他人が捨てたものを見なくて済む。

 住宅設備機器メーカー、TOTOの調査(2002年)によると、オフィスビルのトイレで手洗いコーナーの蛇口に自動水栓が採用されている割合は76%に達し、約8年前の25%から急増している。人の気配を感じて便座のふたが自動開閉するオート便座の普及率も高まっている。

 「節水・節電効果やバリアフリーへの配慮のほか、衛生意識の変化を背景に『非接触』を求める傾向が強まっている」と同社。

 今月上旬、民間の研究機関「生物医学研究所」(兵庫県)所長の青木皐(のぼる)さんは、空港のビル管理担当者から相談を受けた。「便座をふく除菌剤が備え付けてないじゃないの。これじゃトイレを使えないわ」というクレームが、客から寄せられたのだという。

 不特定多数の人が座る便座は汚い――。そんな意識が透けて見える。青木さんは最近、目に見えない「汚れ」を過剰に気にし、自分以外の人やモノとの接触に抵抗感を覚える人が増えてきたと感じている。「自分だけが清潔で、まるでカプセルの中で暮らしていたいかのようです」

 青木さんは、今年7月に出版した著書「菌子(きんこ)ちゃんの美人法」(WAVE出版)で菌との「付き合い方」を説いている。例えば、人間の皮膚には10種類ほどの菌が常に存在し、異物や病原菌から体を守ってくれる。「見えないものをあまりに気にしすぎると、自分以外のものはみな汚く思えてくる。社会生活を送りにくくなりますよ」と警告している。