採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

生ベルガモットで自家製アールグレイ

2023-02-06 | +ジャム・ピール(果物系保存食)

12月末、ブログ友のスヌーピーさんから、生ベルガモットを頂きました。
お庭の木からの収穫です。
(スヌーピーさん、ありがとうございます!!)

ベルガモット、ここ数年来憧れだった柑橘です。
メルカリで探そうとしても、うまいこと販売中のものにあたらず・・・。
アールグレイの香料だったり、香水の原料だったり、果皮から精油をとるための柑橘です。
ベルガモットエッセンスの主な産地はイタリアのカラブリア州(長靴のつま先)。世界の80%がカラブリア産だそうです。
そして日本では、高知で生産しようとしているらしいですが、高知県物産館以外では見たことがありません。
(高知物産館にも大したものはありませんでした。ベルガモットシュガー、ベルガモットソルト、ソフトドリンク、お酒数種、のみ)


得られる精油1に対して、必要な果実はその200倍。
本物のベルガモット精油はとても高価みたいです。

生ベルガモットはこんな感じ。

ベルガモット

レモンくらいの大きさと色で、レモンの両端のでっぱりをなくして平らにしたような感じ。

試しに少量の皮をナイフで削いで、紅茶に入れてみました。
とてもいい香りで、なるほど確かにアールグレイ風味になります。


折角なので一気に加工してしまうことにしました。
丁度家に、紅茶とルイボスティーがありました。(ルピシアのノンカフェイン福袋)

ベルガモット

このふたつをアールグレイに変身させます。


ベルガモット

4個、ゼスターグレーターで皮を削りました。

ベルガモット

紅茶に半分。

ベルガモット

ルイボスティーにも半分。

ベルガモット

混ぜると、紅茶の方は結構存在感あるかな。

ベルガモット

ルイボスティーは、茶葉が細かいので、すっかり埋もれてしまいました。

ベルガモット

このままだと、皮の水分のせいで全体に湿気た感じなので、それぞれオーブンペーパーに包み、缶に入れて冷蔵庫へ。
こうやってしばらくおいて乾燥させていきます。
(冷蔵庫をあけるとふんわりいい香りが漂います☆)


さて、ベルガモットで興味があったのが、果肉。精油は有名ですが、果肉は・・?

ベルガモット

これは、表皮を剥いたものを茹でこぼしたもの。
白いところはかなり苦いので、何に加工するにしてもちょっと晒した方がよさそうです。

ベルガモット

中は、レモンのような形状の房。種がちらほらあります。
この茹でちゃった状態で果肉を食べてみると、酸味はレモンほど強くはなく、苦さもそれほどでもないです。甘さはやや少な目。
Wikiによると、果実にはクエン酸含有が高く、苦さも強いとあったので、品種や熟し具合で違ってくるのかもしれません。あと茹でたせいで味も変わったかも。)

芯のところをV字に切って取り除き、輪切り方向にカットして、ママレードにしてみようと思いました。
が、ゆでこぼしたせいでふにゃふにゃと柔らかく、スライス幅が、極太5mm以上に。
ママレードぽくないので、どんどん煮詰めて、あと乾かして、ピール風にすることにしました。
(電気オーブンの、低温(70度くらい)送風モードが、乾かしモノにぴったりなのです)

(ピールの写真あとで)

念願のベルガモットを加工してみられて、とってもうれしかったです。
(もっといろいろな加工方法にするべきだったのかもしれないけれど)
スヌーピーさん、本当にありがとうございました!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾のチョコレート(福湾、ほか)

2023-02-03 | +お菓子・おやつ

台湾のチョコレートをご紹介します。


台湾のチョコレート

左のふたつ、黄色いのは、福湾(FU WAN)というメーカーのもの。
台湾では、南部屏東あたりの熱帯気候を利用してカカオ豆栽培から高級チョコレート作りをしている(Tree to Bar)ところが増えてきて、福湾はいくつかあるそういうメーカーの中では最大手ではないかと思います。


台湾のチョコレート
台湾のチョコレート

このふたつはどちらもフレーバー入りチョコレートで、
左:カカオ62% 馬告(マーガオ、山サンショウ入り)入り
右:カカオ62% 台湾鉄観音茶入り

台湾のチョコレート台湾のチョコレート

どちらも原材料に屏東カカオペースト、とあります。

台湾のチョコレート

台湾には何度も行っていますが、馬告(マーガオ)って初耳のスパイスでした。
(無意識で食べていたことはあったかもしれないけれど)。
で、今回、折角なのでスパイス本体を買ってみました。
こちらのサイト。お試しサイズなので安かったです)

このスパイスの袋を開けて匂いを嗅ぐと、サイトに合った通り、強烈なレモングラスのような香り。
(味はちょっと違う)
(今度この馬告で何か料理を作ってそれも記事にしてみたいです)

で、これを踏まえて馬告チョコレートを食べてみたのですが、ん-、なんか、青生臭いような・・・?
馬告のいいところ、レモングラスの香りがあまり効いていなくて、味の方が全面に出ているのかな?

鉄観音は、鉄観音らしい味がしました。
どちらも、チョコレート自体の味が、インパクトが弱いかな・・・。
(フレーバーを目立たせるためにそうしたのかもしれませんが)

フレーバーチョコと純粋チョコレートは比べられないかもしれませんが、Tree to Bar のチョコレートメーカーでは、
邦尼巧克力工坊が印象に残っています。(というか、ここしか知らないのですが)
以前は台北駅構内にショップがあって、生チョコや板チョコが売っていました。
その後、高尾に移転して、販売というより、カカオ農園や教育に力を入れるようになっているようです。
(今でも板チョコは売っているようです)
ここのチョコレートは美味しかったなあ・・・。




さて、袋入りのチョコレートは、製菓材料店で買ってみたもの。
輸入カカオ豆を使い、台湾国内で製造したもののようです。日本でいう、大東カカオ、みたいな会社でしょうか。

台湾のチョコレート

タブレット状で、色は濃いこげ茶。
(ブラックカカオパウダーに類するものが配合されているのでしょうか)

台湾のチョコレート

カカオ70%で、クーベルチュールチョコレート相当のようですが、味は、うーむ、チョコレートボンボンとかガナッシュや冷菓にはどうだろうか。
美味しいチョコって、心動かされるような香り(バニラとかの風味付けにしても)と風味がありますが、ちょっと違うかも。そのまま食べると、何かの油脂?がぬるりとした感じを感じさせます。
色は濃いので、焼き菓子によさそうです。
久々に、ガトーショコラを作ろうかな☆

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾の蜜棗

2023-02-02 | +フルーツ

年明け早々、台湾に行ってきました。
(ダンナサマの旧友のお祝いの会があったのでした。)

この時期に台湾に行くのは、私にとっては珍しいです。
真冬に相当する時期ですが、服は、木綿の長袖+念のため木綿の羽織ものくらいで大丈夫です。
暑くもなく寒くもない、丁度いい気候ですが、台湾の植物にとってはやはり冬みたいで、花もあまりみかけず、葉っぱもおとなしめで、みんな盛夏に備えてひとやすみしているようでした。

フルーツも、やや少な目の時期かもしれません。
(大きな果物屋さんには行くひまがなかったのですが)
小さいお店やホテルの朝食で見たのは、大好きな蓮霧、パッションフルーツ、パパイヤ、スイカ、そして蜜棗(インドナツメ)。

蜜棗は、2011年に記事にしていましたが、今回、前とは印象が違ったのでご紹介します。

台湾蜜棗

こちらが蜜棗。
これまでの印象では、長円形というのかな、やや縦に長い形状だと思っていましたが、今回見かけたのはほぼ真ん丸。
この緑色もあいまって、青りんごかと見紛うほどでした。(日本のりんごよりはだいぶ小さいです)
この皮は薄くてそのまま食べてしまえますが、台湾の方でも、剥いて食べる方が好みの人もいるようです。

台湾蜜棗

果肉は白くて緻密でサクサク。
(熟して黄色くなってくると柔らかくなるようですが・・)
中には砲弾型のタネが入っています。
桃やプラム、梅などの実には左右に分かれる線があって、それに沿うようにタネに「継ぎ目」的なものがありますが、蜜棗にの実には線はなくタネに継ぎ目もないです。

酸味はほとんどなく、梨的な味わい。
サクサクではありますが結構ジューシーで、とても甘いです。
以前食べたときは、果汁が多少ねぱ~としているのを感じましたが、今回は、そのねぱねぱ感はほとんどなし。
以前より、相当美味しい果物になっていました。


そして、今回初めて見た(食べた)のは、蜜棗を干したもの。

台湾蜜棗
台湾蜜棗

黒くなっていて、固めに干したドライプルーンのようです。
食べてみても、とってもプルーンぽい感じ。
パッケージを捨てて来てしまって、「あれ、これってプルーンだったのかな?」と思ったほどでしたが、
中にはちゃんと、蜜棗の砲弾型のタネが入っていました。

台湾蜜棗

もう一個食べてみると、うむ、なるほど、プルーンとは違う味。
酸味がなくて、かすかに黒糖っぽい風味があって、果肉は緻密、果皮はごく薄いです。
甘いドライフルーツ、デーツ、干し柿、プルーンだったら、やっぱプルーンに一番似ているかな。プルーンから酸味を引いたような味です。
頑張って種から剥がして、ペカンナッツを挟んで食べても美味しかったです。

台湾のドライフルーツは、その果物の旬の時期+α、くらいで売り切れてしまうことが多いです。
(というか、そういう小規模生産のものが美味しいような気がします)
今回、干した蜜棗に出会えてよかったです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギリシャのカラスミ

2023-02-01 | +乳製品・肉・魚・卵

お友達に、ギリシャのカラスミを(数センチ分)頂きました。
これまで食べたカラスミとは違ってびっくりしたので、記録しておきたいと思います。

こちらがその、ギリシャカラスミ。
おそらく、このトリカリノスのカラスミではないかと思います。

ギリシャのからすみ

原材料はボラ子らしいのですが、同じボラ子の台湾のカラスミとはずいぶんと雰囲気が違います。
・黄色い蝋で包まれている(写真中央。蜜蝋らしいですが、おそらく精製蜜蝋だとおもいます。齧ったり嗅いだりしてみましたが風味は特になし)
・カラスミ自体が黄色っぽい(台湾のはもっと飴色)
・形状が、比表面積低めというか、太いというか(台湾のはペタンコ)
・とても柔らかで、手で持つとふにゃりと変形するほど(台湾のは変形しない程度の硬さ)
・塩味が薄めで、風味が、さわやか?な感じがする。日本ではカラスミの製造過程でお酒(日本酒)を使うらしいのですが、(もしギリシャでも同様ならばですが)酒精強化ワインとかそのあたりを使っているのではなかろうか。
・頂いた知人(台湾の方)によると、りんごの薄切りの上にこれを載せるのが美味しい、とのこと。
 (実際彼女のおうちでそうやって頂き、美味でした。ていうか、さわやかになってしまって、いっぱい食べられてしまう・・・。台湾のカラスミはネギや大根に乗せたりするけど・・・台湾のもリンゴがあうのかな??試したことないけど・・・)
・でもってこれは、りんごには合うんだけど、なんかごはんには合わないような風味。


とてもマイルドで柔らかで、たらこみたいな感じのおいしいカラスミでしたが、日本や台湾のカラスミと、えらく違います。
ギリシャの人は何を添えて食べているのか知りたいです。 
超高級食材だから、そのまま純粋に楽しむのかな・・・? 
でもキャビア+サワークリーム+そば粉のパンケーク、みたいに、定番の組み合わせが何かあるのではないかしらん・・・。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする