ペルシャ食材店で気になっていたものを見付けました。
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でも実は、クルミではありません。
よーく見ると、ヘタがあって・・・・立体的な凹凸があって・・・・。
これはレモンを干したものです。
両親の勘違いは実は笑えないのでした。
ヨーロッパの中近東食材店にふらりと入った折、やはりこれに似た、もっと真っ黒なものを見付けました。
どう見てもアヤシイ。
きっと店頭で古くなっちゃったお菓子か何かだろうけど、一応袋を手にとってみると、「あれ?軽い?」
そしてよくよく見てみると・・・。
「ヘタがあって、表面にぶつぶつがあって・・・。えーーーっ、これレモン~~? まさか?」
初めて見たときは信じられませんでした。
腐らずにこんなにカサカサに乾かすことが出来るって、どういうこと。
それにしても真っ黒なのはきっと古いからだわ、とスルー。
ところが最近、ペルシャ料理やレバノン料理の本を読んでいると、このドライレモンがあちこちに登場します。
レンズ豆のスープには、このドライレモンの風味が不可欠、とまで。
そして、黒いドライレモンは、(決して古くなっちゃった訳ではなくて)グリーンレモンを干したものだったのだとか。
黄色く熟したレモンを干すと、このようにうす茶色になるようです。
俄然興味が湧いてきましたが後のまつり。
どうせ軽いものだったのだからあの時買っておけばよかった・・・。
そして今回嬉しいことに、日本で再会出来た訳です。
食料庫片付けキャンペーン中なので一応躊躇しましたが、250円だし、まあいいよね。
まずはビニール袋をちょっと切って、くんかくんかとニオイを嗅いでみます。
(全く予想していなかったけれど)すごく強い香り!
レモンキャンディーなどのレモンの人工香料の香りに似てます。
割ってみると、何と中は黒。 |
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とても強いレモン香なので、紅茶に混ぜてみることにしました。 |
紅茶と一緒にティーポットに入れて、お湯を注いでみると・・・・
あら? 紅茶にしてしまうと、期待したより弱い香りかも。
袋に鼻を突っ込んだときの衝撃の方が大きかったかも。
とはいえ、レモンスライスを入れるより苦味が少なく、香りは高いレモンティーになり、私は結構気に入りました。
母は、日向くさい感じは多少あるものの、まあまあかな、とのこと。
後で調べてみると、煮出したほうが、より味や香りが出るようです。
スープに入れてみるのが楽しみです。
料理を作ったらまたアップしますね。
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■参考情報
(1)ドライレモン リムアッマニ Limo Ammani
イランのホロモズガン県原産の、樹高4mほどの果樹で、果実は丸く果皮は薄めでライムに似ている。イランではリムアッマニと呼ぶ(生の果実でもこう呼ぶのか、ドライレモンのことなのか不明)。
果実を塩水で軽くボイル後、天日干ししてある。 (出典 (2))
黄色に熟した果実を干したうす茶色のものと、グリーンのものを干した黒いものがある。
(2)ドライレモン用の果樹・生果・製造風景など (株式会社バイオシード) ネットショップもあり100g1500円
(3)ドライレモンを煮出したジュース (ブログ「せかいののみもの」より) ドライレモンの飲み物はエジプトで「ルーミ」というそうです
(4)ドライレモンネット販売サイト(ペルシャ貿易) 100g315円
(5)2012年11月、ドライレモン入りのピラフを作ってみました。ごはんがほんのりレモンのいい香りになります。
今は仕事中なので??ゆっくりまったりしています♪
こんな珍しいのがあるんですね!!
知らなかったなぁ。
全くカットしていないのに、こんなに乾燥するんだ。不思議です。
Fujikaさんは色々な国に行かれているので、新しい食材との出会いも多いですね。
これからも沢山教えて下さいね♪
すごいなあ。
たまにみかんやレモンを冷蔵庫でカチカチにしてしまうことがありますが、果肉部分までこんなに乾燥するなんて信じられないですよね。
夜露すらないのかも。