採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ミツバチ用花粉とり器

2021-10-25 | +蜂蜜・砂糖

蜂蜜屋さんに、たまに「花粉/花粉荷/ビーポーレン」というものが売っています。

こんな感じのもの。

花粉

そのまま齧るとポリポリした食感。
ヨーグルトに混ぜておくとツブツブが溶けてしまいます。
(イタリアかどこかでは、ミルクに混ぜて飲むのをおすすめされました)
薄甘く粉っぽいような味がして結構好きなのです。
割とお値段が張るものですが、ついみかけると買ってしまいます
台湾でも、お茶の花の花粉らしきものを買ったことがありました。
(健康効果的なことが謳われることもあるようですが、そのあたりはまあ・・・)


これって、蜂が集めてきた花の花粉だと思うのですが、どうやって回収しているのかずっと謎でした。
その謎が、蜂蜜屋さんの展示品を見て、初めて解けました。

有楽町マルシェで出店されていたキルギスの蜂蜜屋さん「ジェベック・ジョル」さん。
(おいしそうな蜂蜜を沢山出品されていました。巣蜜を買ったら父に大好評で、そのあと何箱もお取り寄せもしてしまいました)

この日(実は昨年7月)、ひまだったこともあり、沢山おしゃべりさせて頂いたのですが、展示品の中にこちらが。

ミツバチ用花粉とり器

プラスチック製の穴が沢山あいたこれ。
これがなんと、花粉回収装置。
ほほーう。

この扉の小さな孔をミツバチが通過するときに、後ろ足の花粉団子が引っかかり、ぽろりと外れて下に落ちる、というしくみなのです。
下に落ちた花粉は、床にあいた穴から下に落ちて下の箱で回収できる模様。


花粉を回収しない場合は、穴あき扉を、こんな風に開放しておくことができます。

ミツバチ用花粉とり器

花粉を回収したい場合は、この装置をちゃんとはめ込むことができる巣箱の構造にしておく必要があります。
あと、数日に一度、雨の降る前とかには下の箱にたまった花粉を回収した方がいいかも?
(雨よけできる構造にはなっていますが、もし水滴が落ちたら花粉が傷んでしまいそう・・)


もし人間によって花粉を奪われてしまわない場合は、蜜蜂たちは花粉を巣に持ち込み、後ろ足の花粉団子いくつか分をまとめてひとつの大きなお団子にし、巣穴に詰めて封をします。
それがこちら。

ミツバチ用花粉とり器

はちパンとも呼んだりするものです。
(写真は、ジェベック・ジョルさんのこちらの商品からお借りしました)
保存性を高めるためか、表面が、蜜蜂の分泌するプロポリス的なものでコーティングされていて、褐色になっています。
(花粉団子のままとはまた違う雰囲気ですよね。)
蜂蜜同様、蜜蜂たちのごはんになるものだそうです。

このはちパンは、私は売っているのは見たことがありませんでした。
(少なくとも買ったことはない)
どんな味なんだろう・・・。

キルギスは養蜂先進国だそうで、こういう商品もあるところがすごいですよね。


日本の養蜂家さんで、花粉団子やはちパンを回収している人っているのかしら。
これまで見たことはありませんでした。
この花粉改修装置自体は、今ならばネットなどで買おうと思えば買えるものだとは思いますが、日本では花粉を回収しにくい理由があるのかな。
花の種類、巣箱の構造、気象条件・・・・。

ジェベック・ジョルのメンバーの一人の方は養蜂に大変詳しいとのことなので、次、機会があったらいろいろ質問してみたいと思います。

コメント (2)
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