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採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

オリーブオイル絞り大作戦(1)

2016-10-26 | +野菜系保存食

南房総でのメインイベントは、オリーブオイル絞り!

昨年、小豆島オリーブの塩漬けを作ったというブログ記事を書いたのですが、そのとき
「我が家にオリーブ林があるから来年摘みに来ませんか」
というコメントを頂きました。
南房総にお住いのフルヤさん
1年間ワクワクしながらオリーブの季節を待っておりました。

フルヤさんは昨年からオリーブオイル絞りを研究中ということで、今年は私も一緒にオイル絞り体験をさせて頂きました。
日本でオリーブ摘みが出来るところってほとんどないですよね。それに、個人レベルでオリーブオイルを絞っている方も少なさそう。
ものすごく貴重な体験です!
ドキドキして前々夜は寝付けないほどでした(なので前夜はよく眠れた)。
 

オリーブ摘み

南房総の青い空とオリーブ!
何だか日本じゃないみたいです。

オリーブ摘み

季節によっては、塩分を含んだ強い潮風が吹くのだそうです。
で、バラなどは枯れてしまうそうなのですが、オリーブは生き延びて、大きな木になってくれたとのこと。
「こんなに大きくなるのだったら、もっと間隔をあけて植えたんだけどなあ」と。

オリーブ摘み

実付きがよくなるということで、複数品種植えていらっしゃいます。
5年程前、小豆島までドライブ旅行をして買ってこられたというミッションとマンザニロ。
スペインの主要品種ピアクル。
受粉樹としてよいというネバディロブランコ。
そして苗木屋さんで「オリーブ」とだけ書いて売っていたという品種不明のものが数本。

オリーブ摘み

オイル絞り用には、主にネバディロブランコを摘みました。
(というか、フルヤさんに摘んで頂きました。私は塩漬け用に他の品種を摘んでいました)

オリーブ摘み

ちなみに小豆島まで車で行かれたのは、ラブラドールレトリバーのアイちゃん(10歳)と一緒に行くため。
アイちゃんは可愛いだけでなく、すごく賢いのです。お昼時もせっせとオリーブ摘みをしていたら「ねえねえ、みんなお昼ご飯食べてますよ?ごはんにしませんか」という感じでワウワウと語りかけてきたり、「あまりアスファルトの上を歩かないので、爪切りは獣医さんのところに行ってやってもらう」とフルヤさんがお話して下さったとき、「爪切り」とか「獣医さん」という言葉をききつけて、「キューン」とおびえた表情になったり。
(今回は犬好きのダンナサマは出張で行けず、残念) 

オリーブ摘み

オリーブオイル絞りの第一段階(粉砕)に使うのはこのマシン。
この前日届いたばかりの新兵器。
何だか分かりますか?
キッチンの流し台にとりつける、生ゴミディスポーザーです。
これでオリーブを砕くという作戦。
こちらのサイトの事例を参考にしました)

オリーブ摘み

ディスポーザーの中はこんな感じ。
そんなにごっつい刃はついてないみたいだけど・・。

オリーブ摘み

上の穴からオリーブを投入すると、「ガッ、ガリッ、ガガガガッ!」とかなり大きな音はしますが、あっという間にオリーブがピュレになって出てきます。

オリーブ摘み

青くて固そうな実も、更に固いタネも全然問題ありません。
今回は3キロ程度だったと思いますが、10キロあっても大した手間もなくピュレに出来そうです。

オリーブ摘み

最後、ディスポーザーの中には種のカケラが少し残ります。
(壁面にひっついているだけなので、水で流してしまうことも出来そう)
この程度に砕かれてしまっています。

オリーブ摘み

第2段階は攪拌。
malaxingとも呼ぶ工程。
この攪拌によって、果肉とオイルを分離させるのだとか。

オリーブ摘み

30分から45分以上、油が分離してくるまで行うとのこと。
今回は、ミキサーを一番ゆっくりのモードにして、1時間半ほどやってみました。
1時間半たつと、最初、ピンクがかっていた色が、グレーっぽい色になります。 

オリーブ摘み

油のにじみ具合は、うっすら、といったところかな。
分離しはじめちゃったバターケーキ生地くらいです。
検索すると水たまりみたいに油が溜まっている写真もあるけれど、そこまでは行っていません。
練り時間?回転速度?温度? 
ご存知の方、情報お願いします! 

オリーブ摘み

このピュレをおたまですくって・・

オリーブ摘み

第3段階、絞り!
フルヤさんが不織布などいろいろ試した結果、サラシ布巾が今までのところよさそう、ということです。
この程度の量ならば手絞りでも大丈夫でしたが、効率よく絞る方法も検討したいところです。
なお、少量ずつ、ゆっくり力をかけながら絞るのがいいようです。

オリーブ摘み

絞り粕は、かなりパサパサの状態です。
(ブラックベリーを絞るのよりずいぶんしっかり絞れます。ブラックベリーはもっと目の粗いガーゼで絞っても、絞り粕がまだトロトロしているのです)

オリーブ摘み

パサパサの絞り粕。
昨年は、このカスをジャッキなどを使って更に圧搾してみたそうです。でもそこからは大した油はとれないという結論。なので今年はこのカスは躊躇なく捨てます。

オリーブ摘み

絞り汁がボウルに2杯とれました。表面に油滴が浮いてます。

オリーブ摘み

口の広がったボウルでは吸い出す際に不便なため、口のすぼまったボトルに移し替えます。
(これもフルヤさんのアイデア) 

オリーブ摘み

底の方はグレーのモロモロ。

オリーブ摘み

中間は緑がかったモロモロ。

オリーブ摘み

表面付近には油の玉が☆

オリーブ摘み

ちょっと待っている間に、左のボトルは油の玉同士がくっついて、油の層になってきています。

オリーブ摘み

ボトルいっぱいある方は、ガラス壁の摩擦?のせいか、油の玉がくっつく速度がゆっくり目。
とはいえ一応油部分が上にきているようです。


この貴重なボトル、2本を頂いてしまいました☆
(オイル分離については次の記事にて)

試行錯誤しながらいろいろやってみて、ものすごく楽しかったです。
絞る工程など、もっとネットを漁ってみなくては。
オリーブオイル絞りで検索すると出てくる円盤状の藁(?)マット、自分で作れないかしら?麻ひもなどで代用したり??
この小規模用オイル生産用キットでは、黒いメッシュ状の円盤を使っているようです。これは一体何だろう。


とっても楽しい一日でした。
フルヤさん、奥さま、アイちゃん、ありがとうございました!!


■情報
藁ではない素材のオイルプレス用のマット

攪拌にハンディタイプのセメントミキサーを使った道具 
 (絞るのは、布袋に詰めてそれをプレスするという感じか) 

コメント
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