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採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

上品な甘夏ピール(お友達作)

2013-01-31 | ■おともだちの味研究

そろそろ文旦や伊予柑など、大きめの柑橘が出回るようになってきました。

大きめの柑橘は、やはり皮を使いたくなるもの。
これまでの在庫は、今年、がんばってチョコがけして片付ける予定なので(現在鋭意作業中)、また新たに作っちゃおうと画策しています。

ピールを作るとき、ちょっと迷うのが表面のツルツルしたところ。
安政柑や晩白柚など巨大な柑橘だと、このツルツル部分はとても固いので、剥きます。
文旦でも、剥きます。

それより小さい、たとえば八朔以下のサイズだと、さほど固さは気にならないので(面倒だし)、そのまま使ってしまいます。

でもでも。。

昨年お友達から頂いた甘夏ピールが、素晴らしく美しくまた美味しいのです。
高級和菓子店の店先に格調高く飾られていそうな感じ。

で、これがツルツル部分は、剥いてあるタイプ。

うーむ。甘夏サイズでも、ツルツルは剥いた方がいいのか・・・・。
悩む。


その素敵なピールをご紹介しますね(サクマさん、その節はありがとうございました!)。 

サクマさん作甘夏ピール

じゃーん。
すごく綺麗な色・・・。

サクマさん作甘夏ピール

大きさも揃って、しかも全部きちんと平らになっていて、どういうこと~。
どうやって作るとこうなるんでしょう?

サクマさん作甘夏ピール

お皿に出してみました。
お干菓子みたいで素敵~。
(すごく高級そう!)

表面にカリッとしたお砂糖の層があり、その下は、均質な固めのゼリー状。
(ツルツル層を残すと、わずかにカチっと固い部分を感じるけれど、それがない) 


参考にしたサイトを教えて頂きました。
作り方のあらましは次のような感じです。

■■お友達作夏みかんピール
■材料
夏みかん
煮るための砂糖     茹で上がった皮の重さの8割
表面にまぶすための砂糖

■作り方あらまし(詳しくはこちらをどうぞ。写真や動画多数。)
(1)夏みかんを洗ったあと、丸ごと、表面の皮を剥く。
このとき、ピーラーよりもおろし金などごく薄く剥けるものがよい。
(2)4から6等分に切り目を入れて皮を剥き、更にそれぞれを、笹の葉型に細く切り分ける。
(3)たっぷりの水に入れて火にかけ、煮立ったら湯を捨てて水にとる、というのを3回繰り返す。
最後には、皮が手で千切れるくらいに柔らかくする。
(4)一晩水に晒し、翌日水を替えて更に3時間おく。
(5)ザルにあげて水気を切り、重さを計る。皮の重さの8割の砂糖を計量しておく。
(6)鍋に皮を入れ、20分おきくらいに砂糖を3回に分けて加えながら、鍋をあおるようにして煮詰めていく。
(シロップに完全には浸らないので、あおって均一に煮えるようにするようです)
(7)煮えた皮をザルにとってシロップを切る。うちわであおいで冷ます。
(8)ある程度冷めたらグラニュー糖をまぶし、ザルに入れて余分なグラニュー糖をふるいおとす。
(9)紙などの上に皮を上にして並べて干す。
(皮を上にすると乾きやすいとありますが、これは私は疑問。むしろ皮を上にすることで、平らに干しあがる効果があると思います。) 


なるほど~。ふむふむ。

私は皮を下に干すことが多いので定かではないのですが、例え皮を上に干したにしても、こんなに平らに仕上がるのは不思議です。

何でだろう?

ツルツル部分を剥くと、煮え方も違うのかも。
皮全体が均一に煮えて、そして均一に乾くため、平らに仕上がりやすいのかもしれません。
(よく分かりませんが)

やっぱ、ツルツル部分は剥いた方がいいのかな・・・。


甘夏の皮むきには、お友達はこちらを使っているそうです。

マイクロプレーンミディアムリボン

マイクロプレーン ミディアムリボン。

そうかー。
これなら皮むきが早そう。
いいなー。欲しいなー。
買っちゃおうかな~。 


追記:
皮を剥く度合いなど、知りたいことが沢山ありましたので、お友達に写真をお願いしました。
解説も沢山つけて下さったので、ご紹介します。頂いた解説は茶色で、私の感想はグレーにしてあります。
サクマさん、重ね重ねありがとうございました!

サクマさんのピール

甘夏の加工写真です。
実際には夏みかんを使っています。 鍋のサイズの都合上、毎回5個ずつ煮ています。
1)最初にヘタをくり抜くように除きます。
ヘタの周辺がゴツゴツしていて、一番削りにくいから。 

確かに!
ヘタのところはでっぱっているので、最初にえぐってしまえばいいのですね。 

サクマさんのピール

2)精神統一し、削る構えに入ります(笑)。

サクマさんのピール

3)リボングレーターで一往復削ってみました。
これで充分、表皮が除けます。
だから全体的に一往復分でいきたいところですが、実際にはくるくる回してカリカリやるので、 平均しても1箇所あたり2往復ぐらいしていると思います。

リボングレーターの刃の構造のため、往復すれば2回削ったことになるようです。

サクマさんのピール

4)細かい皮がシンクのごみ受けにすぐ詰まるので、洗い桶に新聞紙をセットし、そこに皮を集めます。 5)だいぶ白っぽくなりました。

=========
今回、夏みかんは5個で1523g、削った後は1440gでした。
皮をむいてから中身を量ったら460g。
つまり、皮だけに注目すると、 当初1063gだった皮が980gになり、削った分が83g。
(1個当たりだと約17g)
なんと7.8%も削っちゃいました。
ただ、内側の白い綿はいかにも軽そうだからなぁ・・。
感覚的には「本当に表皮のみを削った」という感じです。 1個につき、3分弱、かかっていると思います。

サクマさんのピール

ヘタくりぬき後の重さが1523gですよね。とすると、確かに7.8%というのは数字としては大きいです。でもこうやって並べて見ると、見た目はほんと、表皮のみ削ったように見えます。

6)ヘタ側から十文字に切り込みを入れ、皮を四等分にするように剥きます。
剥いたら、ヘタのあたりを斜めに切り落とします。
このあたりの綿がグジュグジュになって、乾いてからもそこだけグラニュー糖が固まったりするからです。 

サクマさんのピール

7)お尻の部分もグレーターで削りきれないので、ちょっこしカットしちゃいます。これをさらに四等分にします。

サクマさんのピール

4等分にしたところ。
うーむ。この段階でも美しい・・。

サクマさんのピール 8)鍋に入れ、水を注ぎ、沸騰したら1分から2分ぐつぐつやって、ザルにあけて水洗い。これを3回繰り返します。 

 

サクマさんのピール

9)上記をボウルにたっぷりの水とともに入れて一晩さらし、翌朝、水を替えてさらに3時間さらします。
その水を切って、鍋にいれたところです。
砂糖(500g)の、三分の一を加えたところ。
この鍋、なんか素焼きみたいな感じなの。そして平たい。 ピール専用鍋にしています。
また、前回作った際、最後に切った「蜜」を瓶で保存し、次回の砂糖とともに加えています。   奥に見える瓶が、「蜜」です。このままヨーグルトにかけてもぐーなの。 

素敵なお鍋~。ジャム専用鍋、というのうちにもあります。 
この段階では、ピールはまだくるくるとカーブしているのですね。 

サクマさんのピール

10)この鍋に紙の落し蓋、鍋フタ(フライパン用のフタ)をして、途中、残りの砂糖を加えつつ、折々にシリコンヘラで返しつつ、 トータルで2時間半ぐらい煮ます。
私は途中で休憩しちゃいます。
出かける前に火を消し、戻ってきたら再開、なんて具合。
煮あがったらザルで蜜を切り(下にボウルを置いて蜜は回収)、 オーブンペーパーの上に姿勢を正して(笑)並べます。
皮面を上にするので、姿勢がよくなるのでしょうね。
綿面が紙についているので、はがす時に紙にくっついたりすることも。
ただ、逆に干すとやっぱりカーブしちゃうのです。

なんと美しい整列・・・。
オーブンペーパーの上に、皮を上にして干すのが、やっぱりコツなのかな・・。 

サクマさんのピール

11)ここで干物を作ります・・・違う違う、干物用のネットに入れて干します。
今の時期、湿度が低くて天気がよければ、1日半、というところでしょうか。
このあと、乾いたら、ビニール袋にグラニュー糖を入れ、そこに20本ぐらいずつピールを入れて、口を握って袋を振り回したり手で躍らせたり。
それをザルでふるって、出来上がり、です。まだやわらかいようなら、そのまま紙箱にざらっと出し、またしばらく干すこともあります。

少し干してから砂糖をまぶすことで、表面にお砂糖がつきすぎないのでしょうね。 

 

コメント (16)
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