今年は自分の畑で育てたサツマイモが、予想以上の大豊作だったため、いまだに加工に追われています。
確かに「干し芋をいっぱい作ろう!」と思って沢山苗を植えたのだけれど、こんなに多いとは思わなかったわ・・・。
そろそろお芋の熟成(澱粉の糖化)もピークになっており、たまに傷んでるものもあるので、大急ぎで、がんばらなくては・・・。
干し芋の作り方は以前の記事にも載せましたが、最近は、贅沢に表面部分を剥いてしまい、芯のところだけを干す、という方法で作っています。
こうすると、とても柔らかに干し上がり、また色もなかなか綺麗です。
大吟醸酒が、美味しいお酒を作るためにお米を半分くらいに削ってしまうのと似てるよね、ということでダンナサマが、「吟・干し芋」と命名してくれました。
Fujika特製「吟・干し芋」、最近は次のような方法で作っています。
■■とってもやわらか「吟・干し芋」
■作り方
(1)サツマイモは収穫後、洗ってから1個ずつ新聞紙に包んで、11~12月初旬頃まで、家の中の比較的寒い場所に置いておく。寒さにあたることで、澱粉の糖化が進む。
(この温度管理(糖化させ具合)がとても重要な気がしますが、まだ試行錯誤中です。
実家のくらいの寒さが丁度いいみたいなんだけどな・・・)
外気温が10度を下回るようになったら、温かい部屋に移すとよさそう。
(2)12月に入ったら、試しに蒸かしてチェックしてみる。
芯まで水っぽく、透明感がある位に蒸かし上がるようになったら、干し芋の作り頃。
ホクホク感があるうちは、干し芋にはいまひとつ。
(3)(本格製作開始)
小さいお芋の方が熟成しやすいので、こちらから加工を始める。
サツマイモの両端を気持ち大胆にカットする。
蓋が少し浮くくらい蒸し器にぎっしり入れ(蒸かすとお芋がへしゃげるので後できちんと閉まってきます)、お湯をとてもたっぷり用意して蒸し始める。
普通は蒸気があがってから、といいますが、お芋の場合は水のときからもう蒸籠を載せてしまっています。
(4)途中火を弱めたり、大きいお芋の場合は上下を返したりなどする(下になっている方が柔らかくなりすぎたりするため)。
ごはんの準備をしたりなど、忘れる位充分蒸し続け、触って柔らかくなるまで蒸し上がったら火を止め、そのまましばらくおく。
(5)あら熱がとれたら、左手に軍手+使い捨てビニール手袋を嵌めて温かいうちに皮むき。
(もし忘れてすっかり冷めてしまったら、再度蒸し直してあたためる)
まず表面の薄い皮を剥き、そのあとスジの層まで剥いてしまう。(My芋は、私の栽培技術のせいか、けっこう頑丈なスジがあるので・・・)
ツルとつながっていた側から剥がすようにすると、ぺろーっと綺麗に剥けてきます。
スジらしいスジがない場合でも、表皮のすぐ下に1ミリほどある、ぷわぷわと剥がれやすくなっている層までは必ず剥く。
これが綺麗な色で柔らかな干し芋にするコツではないかと思います。
剥いた表層部分は勿体ないのでどんぶりなどに貯めておき、あとで裏漉しする(電子レンジにかけて温めると漉しやすいです)。
(6)スジの層まで剥いたお芋は、とても崩れやすいため、まずは竹ザルに丸ごと干す。
小さいお芋はこのまま丸干しにするが、大きいものの場合は、全体的に少し縮み、表面が乾いてしっかりしてきたら、よく切れるナイフでスライス。
タテ半割か、3枚にスライスすることが多いですが、最近時々見るスティック状の切り方もいいかも、と考えているところです。
(7)干している間は、洗濯物と同様、夕暮れ時には室内にとりこみ、朝、また外に出す、というのがよいのでは、と思います。夜露が降りるような気候の場合、お芋表面が結露して竹ザルに密着してしまい易いです。
でも、最近は何日も雨が降らないようなカラカラ天気で、夜露の心配もあまりない気がして、出しっぱなしです。
(8)鳥(ヒヨドリ・メジロ)などに注意。一度覚えられてしまうと、何度も通ってきます。
ネットを張るなど対策が必要。
蒸し器いっぱい分お芋を蒸かすと、取り除いた表面の層が丼一杯分くらい出来てきます。
その都度裏漉ししているのですが、最近木べらの先端が、刃物のように鋭利になってきました・・・。
裏漉ししてしまえば、出自がカス(スジ)だったとは思えない、滑らかなサツマイモピュレに大変身☆
この副産物はサツマイモプリンやスイートポテトなどに加工出来ます。
(ラオス風サツマイモせんべいにもチャレンジしましたが、これは要再検討の出来でした)
追記:
乾き次第紙箱などに収めていたものを、1月末に再度風に当ててすっきり乾かしてプレゼントするために箱詰めしなおしました。
今シーズンの総製作量に近い分量が見渡せたので写真を撮っておきました。
私は、ころんとした丸干しタイプが、しっとり柔らかめで好きなのですが、みなさんは如何ですか?