皆さん連休は如何お過ごしでしたか?
私はとあるイベントで長野方面に出かけており、ダンナサマをおいて2日ほど家をあけておりました。
いつもは何らかのお総菜(残りもの)を置いていくのですが、今回はたまたま全てのおかずの在庫が尽きたところ。カレーなどを作っておいてもよかったのですが、きっと違う物が食べたいだろうと、結局何も作りませんでした。
「今回は何もないからたまにはうなぎでも食べたら」とダンナサマに言ったところ、心なしか表情が嬉しそう。
(やっぱりな。私の作った野菜料理じゃなくて、肉系を狙っているのだわ)
そして昨日の晩、上信越道や関越をゆったり(6時間)運転して帰宅。テーブルの上には四角い容器(カップ焼きそば)。台所のゴミ箱にはマクドナルドの包み紙。
(むむ。やはり好き放題していたようだ)
そして久々(?)にダンナサマの顔を見てみると、首筋に大きめのニキビがのぽつぽつぽつ、と3つも!
私:「え、何それ。どうしたの? (マクドナルドとカップ焼きそばだけでは、私の経験からいってこんなニキビはできないはず) おらおら、ここ数日、何食べたかゆってみなはれ」
ダンナサマ:「えーと、あのー・・・・」
私:「胸に手を当てて正直に申告したまえ。マックの他には何食べたの?」
ダンナサマ:「腹に手を当てて考えてみますとですね、大盛り野菜ちゃんぽんと、ささみカツカレーと、あとカップ焼きそばと魚肉ソーセージ、かな・・・・。あ、スーパーで買ってきた焼きそばも。そうか焼きそばは二回だったか」
にゃにぃ~~~。
うなぎやお寿司くらいならともかく、そんなコッテリ系のものばかりを立て続けに!
(二日前に食べた焼きそばのことを忘れてたということもかなり問題な気もするが、ひとまずここでは措こう)
ダンナサマ:「でもほら、「野菜」ちゃんぽん、とか「ささみ」カツとか、すごく気を付けたんだよ」
私:「そういう問題ではありません」
ダンナサマ:「そうかなあ。おかしいなあ」
私:「ちゃんぽんのスープはちゃんと残したんでしょうね?」
ダンナサマ:「えっと。最後、カウンターに丼をカッコンと叩きつけても、スープはこぼれなかったかな」
にゃにぃ~~~~~~(予想はしてたけど)。
もう学生じゃないんだから、そんなスープまで飲み干してはだめじゃん!
やっぱし、ラタトゥイユとか、作っておいておけばよかったわ。
ダンナサマへ:以後、私の(野菜)料理でも文句いわずに食べるように。特に今週は油抜き野菜料理と思っておいてね(長野で野菜を買いすぎた)。
外食はやっぱり(中高年の)身体にはよくないですよ。分かりましたか~。
==(話はかわって)==========
ダンナサマの知人がネパールに帰省したお土産を下さいました。
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インド製のお菓子で、Soan Papdi(ソーン・パプディ)というものです。 |
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中味はこんな感じ。 |
ほろほろしているのに口の中ですっと溶け、ミルキーな風味とカルダモンの香りがします。インド菓子は甘過ぎというものも多いですが、これは私にはそれほど激甘には感じませんでした。
(お友達と試食しようと長野まで持っていったのに、出すのを忘れました。がっくし)
前回は箱のラベルが全てベンガル語で読めもしませんでしたが、今回は商品名がすぐ分かります。Soan Papdiで検索すると、日本語のページがいくつも出てきます。
(何と同じメーカーのものが楽天でも売られています!)
この針状の食感は一体どうやって作るのかと疑問でしたが、YouTube
の動画を見てみると、飴を繰り返し引っ張って糸状にしていくようです。
百聞は一見にしかず、ですので是非見てみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=IiJU2CCs5v8
全部で10分もある動画ですが、最初5分ほどはシロップを煮詰める工程なので、半分くらいまで早送りするとよいです。
■YouTubeから観察したSoan Papdiの作り方
検索するとSohan Papdi, Sone Pappidi, Soan Papadiという表記も出てきます。表記の違いは何によるものか不明です。
日本語ではソーン・パプディのようですが、インドのTV映像を見るとソーン・パプリと聞こえます。
(1)砂糖液を琥珀色になるまで煮詰めて柔らかい飴を作る。
(2)ギー(もしくは植物油)を張った四角いバット(急激に冷やして結晶させないため加温してあるかも)に飴をあけ、金属製のコテで冷ましつつ折り返すようにまとめながらひとまとまりにする。
(3)直径80cmくらいの円形の金属盆に飴を移動させる。周囲に4人の男性が立ち、両手に小さいすりこぎのようなものを1本ずつ持ち、(飴が熱いので)棒を使って飴を丸く(お盆の円周に沿うように)ひも状に伸ばしては1回ひねって折り返す、という作業を繰り返す。
これを繰り返すと、透明な鼈甲色だった飴が、空気を含んでパール色になっていきます。(昔ながらのキャンディーにあるように、絹糸状のつやがあります)
およそ40秒間、1秒に1回より早い速度で計50回ほど、この飴延ばし作業をしていました。
この段階で、飴は絹糸の枷のように見えますが、必ずしも細い糸状という訳ではなく、飴の熱さで融合している場合もあるので、くっついたり分かれたりしている毛糸のような感じかもしれません。
(4)ここに、黄色みのあるクリーム状の液体をじゃぶじゃぶ注ぎます。
おそらく小麦粉やナッツ、スパイスを煮溶かした液体だと思われます。
(5)この液体と飴を絡めるようにして、更に4人ですりこぎを使って金属盆の上で輪状に伸ばしては一度ひねって折り返す、という作業を約15回ほど繰り返す。これは、絡める作業があるのでさきほどよりもゆっくり。
液体を絡めてからは糸状の構造は融合することはないので、糸はどんどん細くなっていきます。
(6)対角線の二人は棒を1本ずつもち、ほかの棒はどこかに置く。輪状の糸束のようになった飴を4人で中空にもちあげ、すりこぎを持つ二人が棒にひっかけて引っ張り合う。残りの二人は、目の前の糸状の束をつかみ、手前にひねるようにして縒りをかけながらひっぱる。
ひっぱってはひねって折り返すという作業を5回ほど行い、糸束を一旦金属盆の上でほぐす。
もしかしたら飴をしなやかな状態に保つため加温しているのかもしれません。
(7)この先は、1回ごとに金属盆の上でほぐしながら、更に6回ほどひっぱってはひねって折り返す。この段階では、飴は糸より細くなっているようで、ちぎれたかけらはほわほわの綿のようになっている。
ナッツ液を絡めてからでも、約20回折り返しているので、少なくとも2の20乗の本数の飴糸が出来ていることになります。
2の20乗というと、100万以上。液体を絡める前の飴の状態でも何本かの繊維状になっているはずなので、多いところでは数百万本ってことになるのかな。
ほんとかしら???
すごいです。
べっこう色の飴を延ばしはじめてから、約5分間で、いとも簡単に作業しているように見えますが、きっと熟練の技なのだと思います。
■SoanPapdi参考情報(あとでリンクつけます)
・ソーン・パプディのYouTubeの他の動画
こちらは、飴をナッツクリームの入った中華鍋的なものに入れ、何度も折り返すようにして鍋の中で作っています。最後にそれを四角く伸ばしてカットしています。
・中近東の綿菓子
トルコ菓子ピシュマニエpismaniye(楽天のお店)、
レバノンのGhazel banat(一般名詞か商品名か不明)(レバノンのナッツ屋さん)
Pismaniyeでのグーグル画像検索結果
おそらく類似の作り方をしているのではと思います。
インドのものとルーツは近いのではないのかなあ・・・。
・韓国の宮廷菓子「龍のひげ」(ヨンスヨム/クルタレ/ミツタバ)
ブログ記事:(1)、(2) 動画YouTube
ソーン・パプディと似ているようです。いつか食べてみたいです。
・日本にも似たお菓子があります。
仙台の九重本舗玉澤の「霜ばしら」や「晒よし飴」です。
(これも好きさん、情報ありがとうございます)