採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

京都で川床

2008-08-13 | ■外食
(しばらく前のことですが)
ダンナサマの用事にかこつけて、京都に行ってきました。
真夏の京都なんて、家のあたりよりおそらく暑いし、どうしようかな、とも思ったのですが、最近、夏ばてお料理スランプ気味で、トマトを切るのさえ億劫・・・、買うならプチトマトだわ、みたいな状態だったので、おいしいものでも食べて、刺激を受けようと考えました。

夜ごはんのうち1日目はダンナサマと一緒。
いろいろ協議した結果、ムードに弱いダンナサマのリクエストで、「川床」というものにすることにしました。川床とは、川の上に組み立てた、オープンエアの簡易お座敷です。川の流れのせいか、比較的涼しいのです。
夏になると繁華街の裏手を流れる高瀬川にはずらりと川床が並びます。お店によってちょうちんを下げたり、もうちょっとシックにまとめたり。

京都に住んだことがある私としては、こんな観光客っぽいことは、なんだか通じゃない気がしてしまいます。どうせ川床ならもっと北の方(貴船でしたっけ?)が本格的でよいのでは、、と思ったのですが、まあたまにはいいか・・・。

(写真はクリックすると拡大します)

2008/8/1 2008/8/1

今回はこちらのお店「月彩」(かっさい)にしました。
看板の奥の細い道をずずずいっと入って行きます。

2008/8/1

通常の室内エリアもあるのですが、今回はこちら。川床です。
心配したより涼しいです。

川床だと、追加料金がいくらかかかります。

2008/8/1

こちらのコースをネットで予約しておきました。

もうちょっと安いコースもありましたが、少し奮発しました。
後から考えたのですが、安いのと高いの、1個ずつでもよかったな。

2008/8/1

・煮た茄子にとてもクリーミーなゴマダレ。
・青菜と油揚げの煮物
・茗荷と生姜の寒天寄せ

寒天が美味しかったです。ポメマルさんが作ってらした「更紗」と同じようなものではないかと思います。私にも作れるかな?

2008/8/1

・(ジャガイモだったか山芋だったかの)冷製スープ
・トマトソルベと煮たトマト

ソルベ、もっと食べたかったです。ほんのスプーン1杯分しかないの。

2008/8/1

お刺身盛り合わせ。
鱧がやっぱり美味しかったです。でもダンナサマは鱧にはさほどこだわりがないことが判明。
手前の黒いのは岩のりか何かの寒天寄せ。いい香りで美味しかったです。5x5x5cmくらい食べたいけれど、2x2.5x0.5cmほどしかありません。

2008/8/1

最初はビールでしたが、このあたりでお酒に。こちらを頼んでみました。「あおぞら」と注文してしまったら、「そうくうですね。」と訂正されてしまいました。
そういえば以前「さんぜんもり(三千盛)お願いします」と注文したら、「みちさかりですね」と訂正されたことが。
「さんぜんもり」の方が3千個のどんぶり飯みたいで何だかゴージャスよね~。

2008/8/1

かき氷の入った手桶に入れて持ってきてくれます。これは可愛い☆

2008/8/1

・冬瓜のそぼろあんかけ

エビそぼろで、あんにはオクラとヤングコーンの輪切りが。
さすがの美味しさだったけれど、もし家で作ったら多分いやになるくらい(鍋一杯)出来てしまうのだろうな・・・。冬瓜って大きいし・・・。

2008/8/1

・太刀魚の塩焼き
左側はインゲンのマヨ和えか何か。うっかり一口で飲み込んでしまい正体不明。
右側はカボチャとサツマイモ。
サツマイモなんて、食べたこともない小ささ。

2008/8/1

・冷製茶碗蒸し
とろみをつけたあんが上にのせてあります。これもおいしかった。ハモのダシとか、使ってるのかな?
銀杏もちゃんと入っていました。

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このあたりで次のお酒に。「風の森」。

2008/8/1

よく読まずに頼んでしまったのですが、説明書きにあるとおり、重量感があってボリュームたっぷり。ちょっと好みとは違う系統でした。(でも勿論全部飲みます)

2008/8/1

・近江牛たたき
オニオンスライスが添えてあって、ポン酢がかかってます。おいしいです。

2008/8/1

・生姜ごはん
・赤だしみそ汁
・青菜煮浸し
・お漬け物

生姜ごはんがぴりっと辛くておいしかったです。これは家でも作ってみたいな。
赤だしみそ汁は、滅多に食べないものなので久しぶりでした。
京都で赤だし?という意外性も。

2008/8/1

・パンナコッタ桃コンポート添え
・コーヒー(紅茶だったかな?)

パンナコッタもコンポートも、少なすぎて味わからじ・・・。



全体的にちんまり小盛りですが、とくに出汁を使った関係はとてもおいしかったです。足りなかったら何か追加注文しようね、と言っていたのですが、後の方で頼んだ日本酒「風の森」があまりに重く、お腹がいっぱいになってしまいました。
(お酒に負けた気がしてちょっと悔しい・・・)

まあ冷静に考えれば中高年には丁度良い分量だったのでした。

(あ、でもホテルへの帰り道、スーパーに寄って菓子パンを買って、翌朝用のはずが寝る前につい食べてしまったっけ・・・)


翌日はダンナサマはビジネスディナー(というほどのものでもないですが)。
私はホテルでデパ地下お総菜でも食べようかなと思っていたのですが(出張先で留守番のときは大体そうする)、ホテルの近くに気になるお店を見付けたので、勇気を出して行ってみることにしました。
「アバ奥村」というお店なのですが、アバとはフランス語で内臓肉だとか。内臓系のお肉大好きなのでこれは是非行ってみないと!

土曜の夜なのに2グループが宴会をしていて、カウンターも満席で、大将大忙し。
注文をするのもためらわれてしまいますが、よそのお客さんに来ているお皿を眺めたり、間がもってよかったです。

このとき頼んだのは・・・。
・お肉のお刺身盛り合わせ(レバー、ハツ、センマイ。ハラミは売り切れ)
・モツ塩焼き盛り合わせ(ハツ、胸腺、大腸、・・・色々)
・冷菜盛り合わせ(インカの目覚めポテトサラダ、トコブシ煮物、あとひとつあったような?)
・イトヨリのナントヤラ(巻物)ラヴィゴットソース
・トウモロコシの掻き揚げ
・焼酎三杯

団体客も帰り、大将が一息ついたので、お料理について少し伺いました。
レバ刺しに添えるのは、普通は炒った胡麻油ですが、こちらでは太白胡麻油でした。レバーが新鮮で上質なので、普通の胡麻油の香りは強すぎる、という考えからだそうです。なるほど納得です。もしかしたらオリーブオイルもあうかも、とふと思いました。でもレバ刺しはスーパーには売っていないし、実験出来なくて残念。

素材にこだわるだけあって、モツ焼きも、タレでなく塩です。
珍しい胸腺がひときわ美味しかったので、仔牛のですよね?と聞いたら、成牛にも(小さいけど)あるのだとか。(この辺よく聞こえなかったので違っているかも) 特に今回の胸腺は柔らかく、状態のよいものだったそうです。確かに絶品でした。

大将はフランス料理店で修行したそうで、メニューの大半は和風居酒屋的内容ですが、所々、フランス風のものが見られます。イトヨリのナントヤラ(思い出せず済みません)のラヴィゴットソース、というのがそのひとつ。イトヨリのフィレをロール状に整形して蒸し、そこに微塵切り野菜を入れた酸っぱいドレッシングをかけてあります。
1mm角ほどの微塵切り野菜にも驚きましたが、そこに隠し味として鯨ベーコンを使っているのも面白かったです。

ひとりで料理屋さんに入るのは滅多にないことですが(思い出せる限りで3回目)、親切にして頂いて美味しいものも沢山食べて、とても幸福な気分でした。
気難しそうに見える大将も、お料理の話や素材の話を振ると、こだわりがあるだけに熱くお話して下さいました。
(レベルが全然違うけど、その気持ち分かるなー。うちにお客さんが来て、ダンナとお客さんで勝手に会話が盛り上がっているのもいいけれど、お料理のこととか、コメントをもらえるとすごく嬉しいものです。プロなら尚更、こだわりがある分、語りたいこと沢山あるのではなかろうか)


お値段もリーズナブルだし(今回財布に現金があまりなく、途中で足し算もよく分からなくなってしまったためドキドキでしたが、お会計は7000円)、是非また行きたいお店です。

コメント (6)
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