大量の渋皮煮。
(この、不定形のびんが林立しているところを見て、ダンナサマはサグラダ・ファミリア教会みたい、と言っていました。)
誰か、何かと交換してくれないものだろうか・・・・。
売っているものは高くて買えないからむきになって作るのだけれど、ずーっと作っていると、シロップの味見などでもう甘いものはちょっと、という気分になってしまう。
それに砂糖をどばどば投入しているのを知っているから、なんだか食べるのが怖いような・・・。
がんばって作ったから食べないとねえ。
この時期お菓子屋に行くと、自家製渋皮煮入りのパイやケーキがずらりと並んでいる。アルバイトみんなで皮むきとかやるのだろうか。
大勢でおしゃべりしながらやるのも楽しいだろうなあ。
<製造工程>
① ②
①大小さまざまな栗。私の手はひとより大きいので、あまりよいスケールではないのですが。
②栗のおしり。栗の横断面をDにたとえると縦棒の辺から、おしりがわからむきます(栗剥き専用はさみ「くりくり坊主」使用)。
③ ④
③くりくり坊主の刃でおしりの部分の縁に切れ目を入れ、平らな面をまずはぐ。
お、これはケバがつややかで、渋皮もみずみずしく白く、新しい栗ですね。
④横にも切れ目を入れ、はぐ。
⑤ ⑥
⑤左横にも切れ目を入れ、こちらもはぐ。
⑥栗の背中側(丸い側)はとんがり側の端から手でひっぺがす。おしりの皮はくりくり坊主で丁寧にはがす。
新しいと綺麗にぱか、とはがれる。はがれにくい場合はけずる。
⑦ ⑧
⑦重曹ゆで1回目が終わったところ。
⑧ケバを指でこすり落とす。ここで虫や傷、割れ目のあるものときれいなものを分ける。
どの栗も太い筋が必ず1本あって、それはおしり側からとんがりのてっぺん(胚芽?)にのびている。おしりのところが胎盤みたいに親の木とつながっていて、そこからへその緒を通じて栄養が芽に送られるのだな、きっと。
<副産物および成果品活用>
重曹ゆでが終わった段階で割れてしまったものはくりごはんにもなります(割れたものでも渋皮煮にしてしまいますが、甘くないものが食べたくなったので)。
渋皮の固さを確認して(あまり固いともういちど重曹ゆでしたほうがよい)、電気釜で炊きます。
トッピングは母手製の紫蘇の実塩漬け。しょっぱいものを添えると、ほこほこして胸につかえる感じがなくなる気がします。ほこほこ感の苦手な男性にはいいかも。
ぜんざいに入れてみました。(食べかけてはっと撮影を思い出したのでいまいちさえない写真だけど)
餅じゃなくて白玉だんごがいいなあ、というダンナサマの要望に応えて白玉も作成(いそがしいのに~)。
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栗の皮のむき方(栗剥きバサミ使用)
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