格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

民主党の社民党化?<本澤二郎の「日本の風景」

2019-07-04 15:50:22 | 日本の風景


民主党の社民党化?<本澤二郎の「日本の風景」(3364)
<ゆでガエル気分の労働貴族の連合か>
 人間は耐える動物であるが、それも限界がある。日本人にとって、それは10%消費税と姥捨て山の年金制度である。このことに点火すれば、日本列島は動くだろうが、政府与党にとって幸いなことは、野党がゆでガエルのように変革羽が働こうとしていないことだ。昨日、民主党の支持母体ともいえる連合人事が明らかとなった。現状維持という。労働貴族化して久しい連合に期待するほうが間違いなのだろう。安倍晋三が、内心してやったりと舌打ちした7月3日となった。民主党を名乗る二つの政党の社民党化・米粒政党を予感させる?今日7月4日は参院選公示の日である。
 
<組合組織率17%の戦わない労組に明日はない>
 「連合の罪と罰」(データハウス)を書いて、もう何十年だろうか。
 60年代、70年代を膚で感じて生きてきた日本人の多くは、社会党を支え、国民に寄り添った総評が、本当に懐かしい。いまや思い出でしかないが、総評こそが、国民生活に根を張った労働者の組織であった。
 これをぶち壊した人物は、まだ生きている。中曽根康弘とナベツネら極右・国家主義の面々である。

 今朝ほど電話してきた友人は「連合の組織率17%。話にならない。労働組合の苦労や責任について何もわかっていない」といって嘆いた。戦わない労組と政党に明日はないだろう。

<地に落ちたままのナベツネ下の日本記者クラブ>
 「おかしい」というのは、連合だけではない。言論の殿堂である日本記者クラブにもいえる。
 ナベツネの意向が反映されて久しい日本記者クラブに、なにがしかの評価できるものは正直ない。言論の自由を確保するという観念さえ欠落してしまった、というよりは、悪しき極右権力の宣伝に堕してしまっている、と見られている。
 当初、理解できなかったが、マスコミを「マスゴミ」と表現されるようになっていることに腰を抜かしたものである。

 権力を監視するという一線を守れないジャーナリズムは、テレビどころか新聞のほとんどに及んでいる。そう信じている国民は、日刊ゲンダイを買ったらいい。
 若いころのナベツネを面倒を見ていた宇都宮徳馬さんは、店頭販売の日刊ゲンダイを、わざわざ国会の事務所で購読していた。

<アベ宣伝一色の党首討論会と酒のつまみの野党党首>
 昨日午後、NHKが生放送した党首討論会は、相変わらずのナベツネ流のそれだから、さしたる視聴率とはいえなかったろう。ナベツネの子分の言動は、いつもながら聞くに堪えなかった。米民主党の大統領候補選びに肩を並べるどころではなかった。

 これも偶然なことに雨天で外に出ることができない。ソファに寝転んで、ラジオを聞いてしまったための評価である。

 結論を言うと、アベ宣伝一色の党首討論会だった。党首対等であるべきだが、そうしなかった。アベ宣伝になるように仕組まれたルールでの、実にみっともよくない討論会だった。

 野党党首は差別されていた。酒のつまみ程度でしかなかった。確かアベが震えるモリカケ醜聞質問は、たったの1回だけだった。TBS山口強姦魔質問は、今回も出なかった。

<改憲宣伝ばかりでF35追及はゼロ>
 清和会OBは「10%消費税は10年変わらない、と公約した小僧の約束を、国民はどう受け止めたのであろうか。10年後にまた上げるというわけだから話にならない」と怒った。10年後を予測できる日本人は一人もいない。
 「消費税をゼロにして消費の拡大を図れ」という正論をだれも質問しなかった言論人は、相当の高給取りに違いない。2000万円問題無縁の記者たちばかりだった。

 深刻化している年金問題の追及も少なかった。日本記者クラブの安倍よりの成果である。とことん追及すれば、野党壊滅の危機はなくなるのだが、代表質問者に反骨のジャーナリストはいなかった。

 日本の福祉を崩壊させている元凶は、超軍拡の安倍政治である。象徴が「空母出雲」やF35、イージスアショアなど莫大な武器購入にあるのだが、この点を追及した野党党首も記者クラブ代表質問もなかった。国民と乖離しているのは、政党とマスゴミということになろうか。

 韓国との経済戦争と選挙の関連での追及は、即極右の歴史認識にあるのだが、それもなかった。

 「皇位継承の166億円、100億円近いG20工作に呑み込まれた日本記者クラブか。まともではない」との事情通の吐き捨てるような評価を、民衆はどう評価するであろうか。
2019年7月4日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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