暴走する中国軍部 |
米国は、自国の余剰農産物を他国に「強制的に輸出し」、その事で他国の食糧自給を破壊し米国への依存を強制し、また米国に反対する政策を取った国へ食糧輸出を止め相手国を窮地に追い込む戦略、いわゆる「武器としての食糧」戦略を採用している。
これは貿易政策ではなく軍事戦略である。
日本の食糧自給、日本の農業は、この軍事戦略により破壊されて来た。
この軍事戦略を法的に規定しているのが、1954年制定の農産物貿易促進援助法(公法480号、通称PL480)である。
これは他国の食糧自給を破壊し米国の穀物商社の支配下に置く目的で、食糧を極度に安い価格で輸出するため米国政府が食糧輸出に補助金を出すという法律である。大規模農業の経営で競争力の強い米国の農業=穀物商社が、この補助金制度でさらに極度に安価な農産物輸出を行い、他国の農業を破壊する事になる。
この法律は、米国の「農産物を集中豪雨のように輸出可能にした」と言われている。
この公法480号の第三項には、戦略物資(兵器)と農産物のバーター取引の項目がある。この場合の農産物(換金性の高い農産物)とは麻薬の事であり、米軍とCIAが貧しい国に麻薬の生産を行わせ、その麻薬とバーター取引(物々交換)で米国製兵器を売ると言う事である。
ミャンマー等のような軍事独裁政権が麻薬を生産し、その麻薬とバーター取引で米国製兵器を購入し、独裁政権維持のためその兵器を使用するという世界中に見られる軍事独裁政権の「経営パターン」は、このPL480の第三項により米国政府が「合法化」しているのである。
これは米国軍事産業の武器販売=利益目的の殺人援助が、農産物輸出とバーターになっている事、穀物商社の活動が兵器輸出活動=戦争創出活動になっている事を示している。
穀物商社は軍事産業である。
軍事独裁政権の「運営資金」は、軍事独裁政権と米軍、CIA共同による麻薬生産=武器販売により生み出され、その利益はそのまま米軍、CIAの活動資金になって来た。これが軍とスパイ組織の「自助努力」である。
世界中に拡がる麻薬と兵器が、どのような「仕組み」で拡がって来たかをこれは示している。
特にアフガニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン等の「特産」である綿花は、その生育条件がケシの実=アヘン=ヘロインと極めて類似している。綿花畑は利益の高い麻薬畑に容易に転換される。穀物商社による綿花生産の拠点は、そのまま米軍、CIAによる麻薬生産拠点である。
綿花の輸出船は、そのまま麻薬の輸出船となっている。
穀物商社とはCIAの麻薬生産部隊の別名である。
アフガニスタン、カザフスタン等の世界最大の麻薬地帯は、ロックフェラーのシェブロン石油の支配圏であり、米国共和党次期大統領候補コンドリーザ・ライスの企業がシェブロンである。
カザフスタンの石油利権を所有し、シェブロンとカザフスタンの原油売買を「仕切る」カザフスタンの石油マフィア=リチャード・グリフィンは、カザフスタンの麻薬アヘン・マフィアでもある。ライスとこのアヘン=ヘロインの売人グリフィンは「親密な仕事仲間」である。
この地域の綿花=麻薬栽培をロックフェラーの穀物商社カーギル社が「仕切っている」意味が、公法480号により明確に浮かび上がってくる。
日本人は単一民族というデマ宣伝 |
キリスト教原理主義教会はブッシュ大統領の最大の支持基盤であり、政治資金源となっている組織である。いわゆるブッシュの政策を全て決定しているネオコン派の政治家、理論家達は、宗教的にはこのキリスト教原理主義教会の組織のトップによって形成されている。
金正日とブッシュは、朝鮮キリスト教連盟=キリスト教原理主義教会を通じ、日本とアジアへの戦略を「米国=北朝鮮」で「練り上げて」いる。
つまり核兵器で北朝鮮が日本を脅迫すれば、チェイニー副大統領の経営するレイ・セオン社のパトリオット迎撃ミサイルを「日本が大量に買い付け」、また日本が核兵器を購入する事になり、米国軍事産業の「利益が増大する」という軍事産業「活性化」政策である。
金正日とブッシュの「協調」を仲介しているのは、キリスト教原理主義教会の宣教師ビリー・グラハムである。
若い頃、アルコール中毒患者であったブッシュ大統領に「説教」し、ブッシュ大統領を立ち直らせ、政治家として「訓練」した、ブッシュ大統領の産みの親、育ての親であるキリスト教原理主義教会の宣教師パット・ロバートソンの同僚が、このグラハムである。
グラハムが宣教師としてキリスト教原理主義教会を全米に拡大し、米国人の4人に1人を信者として獲得する最大の原動力となったのが、米国の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストと、その2代目ウィリアム・ペリーによる「全面的なバックアップ」であり、新聞による大々的な全米への宣伝であった (注1)。
このペリーは軍事産業であり、また銀行であるディロン・リード社の経営者であり、中国と北朝鮮に核ミサイル技術を販売したのが、このディロンである(注2)。
中国、北朝鮮の核ミサイル武装を「準備」した軍事産業が、政治的にはネオコン派であり(注3)、宗教的にはキリスト教原理主義教会である。このキリスト教原理主義教会と朝鮮キリスト教連盟との「宗教のパイプ」で、ブッシュと金正日の「アジアを核兵器で脅す」戦略が形成されている。
※注1・・ペリーはCBS・TVの創立者であり、同時にクリントン政権の国防長官である。
ペリーは日本の江戸時代、幕末に来訪した「黒船ペリー」の末裔でもある。現在は、このペリー一族がハワイの財界を支配し、米国とハワイを結ぶ航路=物流、観光を支配する船舶企業の経営一族である。
米国=ハワイの商業航路は、それを開拓した「黒船ペリー」の「権益」を、そのままこのディロン社のペリーが引き継いでいる。そしてそれが、そのまま米国海軍の米国本土とハワイを結ぶ軍事航路として、ペリー=ディロン社の軍艦兵器・備品販売=消費に「貢献」している。つまり、ハワイを米国が植民地支配し、その支配継続のためには莫大な米国海軍の装備が必要であり、ハワイ・ルートを開拓したペリー一族のディロンが、その海軍の軍艦、兵器、備品を販売し、利益を上げているという構造になっている。
注2・・第二次世界大戦中、日本の広島、長崎に原爆を投下するための核兵器開発計画=マンハッタン計画の中核を担当したのが、このディロン社である。
軍人、政治家には、核兵器開発の技術的ノウハウは「全く」無く、ウラン、プルトニウムの入手ルート開拓、鉱山開発のノウハウも全く「無い」。軍人、政治家が核兵器開発計画を立てても、それを実際に実行に移すのは、ウラン、プルトニウム抽出のプラント(設備)のノウハウを持つ軍事産業ディロンである。
マンハッタン計画において、ディロンの社員として現場で核兵器開発を指揮したのがデイヴィッド・カーママンである。カーママンは、広島、長崎に投下する核兵器製造の専門家であると同時に、ニューヨークでディロン社の兵器を販売する商社カーママン&ウィットキンを経営していた。
このカーママン社は、カーママンと昭和天皇ヒロヒトが共同で設立した兵器商社である。天皇はこの商社を通じ、日本軍の使用する兵器を敵国・米国から密輸し、その販売利益を「天皇個人の財産」として、スイス銀行の口座に密かに蓄財し続けていた。
天皇はディロン社の日本代理人であり、第二次世界大戦の武器密売で利益を蓄積した武器密売人であった。
天皇と同じ会社ディロンで「働く」カーママン。商社カーママン社を天皇と共同経営する「天皇の同僚」カーママンが、広島、長崎へ投下された原爆の製造担当者であった。
注3・・ネオコン派の論客リチャード・パールが、ブッシュ大統領の国防政策会議議長として、現在のイラク戦争を「策定」した。パールの「本職」は、チェイニー副大統領の軍事産業レイ・セオン社での核兵器ミサイルの「企画・販売」担当である。「核戦争」がチェイニーとパールの「ビジネス」である。
パールはキリスト教原理主義教会の「熱心な信者」として、「日本人を始めとした有色人種は、人種的に劣った人種であり、核戦争により絶滅させるべきだ」と主張している。これもまた核兵器ミサイル・ビジネスマンの「商売」である。
世界の支配者・・米国元副大統領はマフィアのメンバー 2
圧倒的に河川水路により運搬される量の多い穀物は、北米ではカナダの5大湖から下り、ミシシッピ河を通過しニューオーリンズへ向かう。ここにはカナダとアメリカの国境も国家の枠も存在しない。国家が虚構である事が露骨に見えて来る。
ミシシッピ河を下る穀物には、カーギル社、ドレフュス社、ADM社の区別は無い。小麦1粒1粒に会社名が印刷してある訳ではなく、同一の船舶で穀物は運搬されて行く。巨大な船舶で大量輸送を可能にするためのミシシッピ河の河幅の拡張工事も穀物商社が共同で行う。穀物の積み出し港も共同で整備する。事実上、複数の穀物商社は単一企業として行動する。
カーギルの最高経営責任者CEOが、退任後ADMの取締役になる事は普通であり、最大手の穀物商社であったコンチネンタル・グレイン社は、最重要な穀物部門をカーギルに売却し、畜産に特化してしまった。コンチネンタル・グレインは、畜産飼料の穀物を現在カーギルから購入している。
ソ連=ロシアから密輸された天然ガスで化学肥料を製造してきたアルバート・ゴア元副大統領のオクシデンタル社と、ロックフェラーのカーギル社は、同一のタンカーで天然ガスを輸入して来た。
そのタンカーは、ヒラリー・クリントンが顧問弁護士の地位に就いているラファルジュ社のタンカーであり、ラファルジュの親会社がドレフュス、ドレフュスの米国支部がADM、ADMの取締役はカーギルの元最高経営責任者である。
そして、ヒラリー・クリントンの夫が大統領でゴアが副大統領。クリントンの父親がロックフェラー。
穀物商社の世界は、どこまで行っても同じ迷路をグルグル回る形になっている。
さらに、ソ連=ロシア資源の密輸商オクシデンタルは、遺伝子組換えされたコメの種子販売では、現在世界で最大手であるが、そのコメ遺伝子の組換え開発費用は、ロックフェラーからの「寄付金」でまかなって来た。
食品業界は根源では、1つの巨大なコングロマリットになっている。
サラリーマンは朝目覚めると、ケロッグのコーンフレークで朝食を済ませ、食後にネッスル社のインスタント・コーヒーを飲む。子供はコーヒーの代わりにコカコーラ社のミニッツ・メイドのオレンジ・ジュースを飲む。子供は週末、ミニッツ・メイド球場でプロ野球のヤンキースの試合を見る事を楽しみにしている。ケロッグもネッスルもミニッツ・メイド社もロックフェラーのカーギル社の別名であり、ミニッツ・メイド球場はロックフェラーの弟子であるブッシュ大統領が所有している。ブッシュがこの球場を買収した時には、その買収資金はもちろんロックフェラーから出されている。
こうした複数の産業、企業の「一体化」は、産業の性質からも来ている。
セメント・レンガ等を製造する窯業。
化学肥料産業。
薬品等を製造する化学産業。
ガラス産業。
これらの企業群の原料は、カリ、ソーダ、硫酸、ケイ酸、燐酸であり、同一の生産プラント(設備)から製造されている。
原料の1つである原油=石油化学部門を、ロックフェラーとオクシデンタル石油。
化学部門を、オクシデンタル=アライド・ケミカル(世界最大手の濃縮核ウラン・メーカー)と、ロックフェラーのモンサント社(米国の核兵器の起爆装置の70%を製造)。
セメント・ガラス部門を、ヒラリーのラファルジュ(欧州最大手のセメント、ガラス企業)と、その子会社=麻生セメント(麻生元外務大臣の企業)。
農薬・化学肥料部門を、カーギル=モンサント、オクシデンタル。
化学肥料と1セットの遺伝子組換え種子部門を、カーギルとオクシデンタル。
遺伝子組換え種子、農薬、化学肥料を使用した農業=食糧生産を、カーギル、ADM、ドレフュス。
穀物等を使った食品加工を、ケロッグ、ネッスル。
穀物を飼料とした畜産精肉を、コンチネンタル・グレイン、IBP=オクシデンタル。
こうして、巨大生産プラントの原料投入口にソ連=ロシアからの密輸産業があり、その末端=製品吐き出し口に、各巨大企業がぶら下がっている。この巨大生産プラントが、そのままロックフェラーの巨大企業コングロマリットを形成している事になる。(続)