格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

★1.「デモと広場の自由」のための共同声明

2011-09-30 06:27:41 | 階級闘争


★1.「デモと広場の自由」のための共同声明
     若者グループを狙い撃ちする警察の不当なデモ弾圧と
     それを報道しない日本メディアに反省を求めます。

 3・11原発事故において、東京電力、経産省、政府は、被害の実情を隠し過
小に扱い、近い将来において多数の死者をもたらす恐れのある事態を招きまし
た。これが犯罪的な行為であることは明らかです。さらに、これは日本の憲法に
反するものです。《すべて国民(people)は、健康で文化的な最低限度の生活を営
む権利を有する》(25条)。しかし、東京電力、経産省、政府はこの事態に対
して責任をとるべきなのに、すでに片づいたかのようにふるまっています。
 
 それに抗議し原発の全面的廃炉を要求する声が、国民の中からわき起こってい
ます。そして、その意思がデモとして表現されるのは当然です。デモは「集会と
表現の自由」を掲げた憲法21条において保証された民主主義の基本的権利で
す。そして、全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、日本の社
会の混乱ではなく、成熟度を示すものです。海外のメディアもその点に注目して
います。
 
 しかし、実際には、デモは警察によってたえず妨害されています。9月11日
に東京・新宿で行われた「9・11原発やめろデモ!!!!! 」では、12人の参加
者が逮捕されました。You Tubeの動画を見れば明らかなように、これは何の根拠
もない強引な逮捕です。これまで若者の間に反原発デモを盛り上げてきたグルー
プを狙い打ちすることで、反原発デモ全般を抑え込もうとする意図が透けて見え
ます。

 私たちはこのような不法に抗議し、民衆の意思表示の手段であるデモの権利を
擁護します。日本のマスメディアが反原発デモや不当逮捕をきちんと報道しない
のは、反原発の意思が存在する事実を消去するのに手を貸すことになります。私
たちはマスメディアの報道姿勢に反省を求めます。

                          2011年9月29日
                 (起草者:柄谷行人、鵜飼哲、小熊英二)

「呼びかけ人」
池田雄一、山森亮、小倉利丸、東琢磨、岡山茂、中島京子、柄谷行人、
雨宮処凛、小熊英二、鵜飼哲、平井玄、酒井隆史、佐々木中、毛利嘉孝、
コリン・コバヤシ、高祖岩三郎、浜邦彦、上岡誠二、本山謙二、木下ちがや、
丸川哲史、香山リカ、山森亮、西山雄二、渋谷望、池田雄一、斎藤貴男、
小田マサノリ、鶴見済






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根拠なく推測と矛盾だらけの陸山会判決(新恭・永田町異聞)

2011-09-29 06:11:25 | 阿修羅


根拠なく推測と矛盾だらけの陸山会判決(新恭・永田町異聞)
http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/869.html
投稿者 otoppi 日時 2011 年 9 月 27 日 16:04:29: cUHXG0u8x2am6


根拠なく推測と矛盾だらけの陸山会判決
新恭・永田町異聞 2011年09月27日(火)
http://ameblo.jp/aratakyo/

いま、東京地裁、登石郁郎裁判長の判決文要旨を読んでいる。この矛盾に満ちた文章が、この国の司法の場で通用することに唖然とするばかりだ。たとえば、陸山会事件に関するこの記述。


◇04年分収支報告書に「借入先・小沢一郎 4億円、備考・04年10月29日」との記載がある。・・・石川被告は4億円を複数の口座に分散させた後、陸山会の口座に集約しているが、4億円を目立たないようにする工作とみるのが自然だ◇


それが自然だろうか。であるなら、なぜ04年収支報告書に「4億円を小沢氏から借りた」ことを記載するのだろうか。


こういうくだりもある。「これらの事実を総合的に検討すると、石川被告は4億円の収入や、これを原資とした土地取得費用の支出が04年分収支報告書に載ることを回避しようとする強い意志を持って種々の隠ぺい工作をしたことが強く推認される」


不可解な文章ではないか。これに対しても同じ疑問をぶつけたい。ではなぜ、04年収支報告書に小沢氏からの4億円借り入れを記載したのだろうかと。


約3億5000万円の土地代金を支払ったとについても、記載していないわけではない。土地の登記が完了した翌年1月7日に支払ったことが次年度報告書で明らかにされている。


記載したことを無視し、記載しなかったことだけで考えれば、検察の言うような片手落ちの理屈になり、そのストーリーにそって作文した東京地裁の判決文になる。


この事件はつまるところ、記載の仕方がどうあるべきかという、きわめて事務的なルールの問題だ。


そのような案件で強制捜査にまでおよんだことを正当化するために、検察は、小沢氏が陸山会に貸した4億円のなかに裏金が含まれているという、勝手な解釈を論拠の柱に据えた。


判決文要旨にはこうある。「水谷建設社長は胆沢ダム建設工事の受注に絡み、大久保被告の要求に応じて、04年10月に5千万円を石川被告に、05年4月に同額を大久保被告に手渡したと証言したが、ほかの関係者証言や客観的証拠と符合し、信用できる。一切受け取っていないという両被告の供述は信用できない」


それほど東京地裁が水谷建設社長の証言を信用できると断定しているのに、なぜ検察は、1億円の贈収賄事件として立件しなかったのであろうか。当然、確信を持てないから立件できなかったのである。


だいいち、どこの政治家が、ゼネコンから裏金をもらって、そのカネを公的文書に残る表の取引に使うなんて馬鹿なことをするだろうか。裏のものは裏で使うのが自然だ。


東京地裁は、村木冤罪事件で供述調書のほとんどが証拠不採用になった流れを受けて、陸山会事件でも多くの調書の信用性を否定したが、この判決文を見る限り、それは検察ストーリーをそっくり受け入れたという印象を薄める下準備と考えざるを得ない。


法廷での証言などを重視したように見せかけてはいるが、判決文を素直に読めば、その判定になんら根拠や証拠があるわけでもなく、あるのはただ裁判官の「推認」のみであることがわかる。


ここに筆者は、日本の司法の崩壊現象を強く感じる。できることなら「無罪判決」は避けたいという、裁判官の心理がこれほど白日のもとにさらされては、裁判所への国民の信頼は地に堕ちるだろう。


「検事から控訴されない裁判官が高く評価される」という人事上の不文律が従来からこの国の司法界をゆがめてきた。


そういえば、ジャーナリスト、岩上安身氏のインタビューに、元大阪高裁判事、生田暉雄弁護士は、三権分立とは言いながら実態として検察など行政権力に盾突きにくい裁判官の心理状況を次のように語っていた。


「現在、行政権力が肥大化し、議会権力は付け足し、裁判はもっと付け足しになっている。第一、予算規模が違う。法務官僚は検察官が多く、検察権力が幅を利かしている。徳島地裁時代に私はかなり無罪判決を出したが、先輩に『あまり無罪を出すと出世に差し支えるよ』と言われた。無罪を出すということは
行政権力に否定的な考えの持ち主とみられる。最高裁自体が行政権力に弱い。予算を握られているからだ。裁判官独立の原則があり、他の権力の介入を許さないタテマエだが、結局は給料や人事で操られている」


検察のみならず、裁判所までが推測や印象にもとずく恣意的な判断をしていることを自ら明らかにしたのが今回の判決といえるだろう。

新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)





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9.26陸山会事件の判決を聞いて (江川紹子)

2011-09-29 05:57:04 | 阿修羅


9.26陸山会事件の判決を聞いて (江川紹子)
http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/900.html
投稿者 しゅっぽ 日時 2011 年 9 月 28 日 15:48:59: ei5oaPhNA8VWQ


9.26陸山会事件の判決を聞いて
2011年09月28日14時45分 江川紹子
http://news.livedoor.com/article/detail/5895546/

 裁判所の大胆で強気な判断の連続に、判決を聞いていて驚きを禁じ得なかった。

 実際に報告書を作成した石川知裕、池田光智両被告は有罪とされることは十分ありうる、と思っていた。この事件は、お金の出入りについて、政治資金収支報告書に記載すべきかどうか、いつ記載すべきかが、本来は最大の争点だった。なので、実際に支出があった年に報告しなかったり、小沢一郎氏の他の政治団体など身内間の金の融通についても逐一報告しなければ違法、と判断すれば、有罪になる。

 なので、主文言い渡しの際、2人が有罪となったことについては(求刑通りという厳しさには「おっ」と思ったが)、特に驚いたわけではない。驚いたのは、判決理由と、陸山会事件で大久保隆規被告も有罪とした点だった。  

 東京地裁は、6月に証拠採否の決定で、検察側主張を支える供述調書の多くを退けた。自ら証拠を排除しておいて、判決ではそれを「当然…したはずである」「…と推認できる」など、推測や価値観で補い、次々に検察側の主張を認めていった。しかも、その論理展開は大胆に飛躍する。

 たとえば、大久保被告の関与。同被告が政治資金報告書の作成に関与していないことは争いがない。しかも、石川、池田両被告が「報告書原案を大久保被告に見せて了承を得た」とする検察側主張を、裁判所は判決で退けている。

 にも関わらず、石川被告から土地の登記の日をずらすよう不動産会社と交渉して欲しいと頼まれたことで、小沢氏が建て替えた4億円を隠蔽することについてまで、大久保・石川両被告人は「意思を通じ合った」と決めつけた。さらに、それから半年後の報告書に虚偽を記載する共謀までできあがったと認定。そのうえ、石川被告から後任の池田被告に事務に関する引き継ぎをもって、「石川を通じて池田とも意思を通じ合った」と断定した。そんな証拠はどこにあるのだろうか。

 法廷で明らかになったことは全く逆の事実だった。石川被告が自身の選挙の準備で忙しく、丁寧な引き継ぎを行わなかったうえ、この2人の関係は疎遠だった。池田被告は厳しい石川被告を恐れ、満足に問い合わせもできずにいた。そのため、報告書に記載された金についての認識も、両者で食い違う。

 にも関わらず、石川被告を媒介に大久保被告と結びつけられたうえ、判決でいきなり「大久保に報告するのが自然である」と認定された池田被告は、よほど驚いたのか、目をぱちくりさせていた。

 いくら「名ばかり」といえども、会計責任者になっている以上、石川、池田両被告人の行為が違法と判断されれば、大久保被告の道義的、あるいは政治的な責任が問われるのは当然だろう。しかし、だからといって刑事裁判において、裁判官の価値観と推測によって、かくも安易に共謀を認定し、刑事責任を負わせるというのは、あまりに荒っぽく、危険に思えてならない。

 犯罪の実行に直接関与せず、それについての相談にも乗らず、謀議もなく、事後にも何の報告も受けず、犯罪の存在すら知らずにいても、共謀が成立して有罪となるのでは、企業などでは部下の犯罪は知らずにいても上司の罪となりうる。これでは、郵便不正事件で、係長が行った公的文書の偽造を上司の村木厚子さん(当時課長)は知らないはずがない…という思い込みから出発した(と考えられる)大阪地検特捜部の発想や判断と同じではないのか。

 水谷建設から石川被告への5000万円の授受も、目撃者も裏付け証拠もないまま、同社関係者の証言だけで、「あった」と断定した。これなら、複数の仲間が一定の意図の下に「金を渡した」というストーリーに基づいて話を合わせれば、それが事実ということになり、いくらでも事件が作れてしまう。石川被告に5000万円を「渡した」とする証人は1人だけで、しかも、その証言に疑問を投げかける別の証人も2人いた。にも関わらず、「渡した」と決めつけるのは、被害者の訴えだけで逮捕されたり有罪判決を受けたりする痴漢冤罪事件と同じ構図に見えてならない。

 冤罪を防ぐために、昨今は痴漢事件でも、手に付着した下着の繊維片などの裏付け証拠が重視されるようになってきた。今回の判決は、こうした証拠重視の時代の流れに逆行していると言わざるをえない。

 もう1つ気になったのは、裁判所が、肝心の政治資金収支報告書の記載について淡々と証拠と法律に基づいて判断するのではなく、「政治とカネ」問題を断罪することに並々ならぬ熱意を注いでいたことだ。

 そもそも本件、つまり政治資金の虚偽記載に関して、水谷建設からのヤミ献金の有無は直接関係がない。なぜなら、検察側の主張するヤミ献金の受け渡しは、土地購入のために小沢氏が4億円を立て替えた後の出来事で、この4億円に問題とされた水谷マネーは入りようがないからだ。なので、小沢氏を起訴した検察官役の指定弁護士は、この問題を争点から外している。

 ところが、秘書3人の事件では、検察側は「動機もしくは背景事情」として、このヤミ献金疑惑の立証にもっとも力を入れた。そして、裁判所もそれを許した。裁判を傍聴していても、これはいったい何の事件だったのか、ヤミ献金事件、もしくは収賄事件の裁判ではないかと錯覚しそうになったほどだ。

 そして迎えた判決も、この点に多くが割かれ、読み上げる登石郁朗裁判長の声にももっとも熱が込められていた。やはり、これは収賄事件の判決ではないかと思うほどであった。そして、すでに閉廷予定時刻の5時が迫っているのに、量刑の理由を読み上げる前に、わざわざ10分間の休廷をはさみ、一気呵成に「小沢事務所と企業の癒着」を論難した。

 その口調からは、裁判所が「政治とカネ」の問題を成敗してやる、という、ある種の「正義感」がびんびんと伝わってきた。そこに、我々が社会の不正を正してやる、という特捜検察の「正義感」と相通じるものを感じて、私は強い違和感を覚えた。この種の「正義感」は「独善」につながることを、一連の特捜検察の問題がよく示しているのではなかったか。

 証拠改ざん・隠蔽事件で大阪地検特捜部の検事三人が逮捕されて一年。検察の独自捜査の問題点が少しずつあぶり出され、検察自身も改革を進めつつある。せっかく取り調べの可視化や客観証拠を重視することで冤罪をなくしていこうという機運が高まってきたのに、こういう判決は「マスコミを活用した雰囲気作りさえできていれば、薄っぺらな状況証拠しかなくても、特捜部の捜査は有罪認定する」という誤ったメッセージにならないかと危惧する。

 刑事司法の問題はすなわち裁判所の問題だ。検察が無理をしても調書を作るのは、裁判所がそれを安易に採用し、信用するからだ。しかし、郵便不正事件以降、裁判所も検察を過信するのを控えるようになってきたのではないか、という期待もあった。ところが、それはあまりに甘い見方だったようだ。

 今、もっとも改革が必要なのは、裁判所かもしれない。

(9月27日の朝刊に掲載された共同通信配信の原稿に、大幅加筆しました)







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■ 「2012年小沢政権つぶし」に裁判所が前面に出てきた!

2011-09-27 19:27:35 | 杉並からの情報発信


■ 「2012年小沢政権つぶし」に裁判所が前面に出てきた!

昨日(9月26日)午後1時半過ぎ東京地裁登石裁判長は「陸山会土地購入」に関する

「政治資金規正法・虚偽記載」容疑で逮捕・起訴した石川知裕衆院議員、大久保隆元公設秘書、

池田光智元私設秘書ら全員に有罪判決を出しました。

この判決は事前の「無罪」悪くても「罰金刑」の大方の予想を見事に裏切った全くの不当判決です。

東京地裁登石裁判長がもしも日本国憲法第76条第3項【裁判官の独立】「全ての裁判官は

その良心に従い独立してその職権を行いこの憲法及び法律のみ拘束される」の規定に忠実であれば

「無罪」判決を出していたはずです。

東京地検特捜部が2009年3月3日に開始した「西松建設事件」強制捜査で100人の検事と

一年以上の歳月と30億円以上の税金を使っても立件できなかった「水谷建設からの1億円闇献金」容疑事件を、

東京地裁登石裁判長いとも簡単に「事実」として認定してしまったからです。

東京地裁登石裁判長は検察が総力を挙げても立件出来なかった「水谷建設からの1億円闇献金」容疑を

「陸山会土地購入事件」の公判の中で川村水谷建設元社長と水谷建設元常務と下請け会社の社長3名が

「確かに全日空ホテルで石川秘書に渡した」との証言のみを採用していとも簡単に事実認定したのです。

もしも「水谷建設からの1億円闇献金」容疑が事実であれば、東京地検特捜部はとっくの昔に本命の

小沢一郎民主党代表(当時)を「収賄罪」や「受託収賄罪」で逮捕し起訴していたはずです。

検察は小沢一郎氏を起訴出来なかったために、2010年1月15日に強制捜査を開始した

「陸山会土地購入事件」で、小沢氏が土地購入のために一時的に立て替えた4億円の中に

「水谷建設からの1億円闇献金」が入っており4億円の出所を隠すために元秘書3名に銘じて政治資金報告書に

「虚偽記載」させたと「嘘の容疑」をでっち上げたのです。

小沢一郎氏は一時立て替えた4億円の原資について、父親の遺産相続、父親の湯島の自宅の土地を

売って世田谷の現住所に引っ越した際の差額、そしてそれまでの貯金だと公に説明しています。

今朝のTBS「朝ズバ」では、司会のみのもんたが「政治家が4億円も現金を持てるのですかね?」と振ると「それはないですね」と

杉尾秀哉解説委員室長がしたり顔でコメントしていましたが、何の根拠があってそのように発言したのかを検証する必要があります。

▼ これまでの検察による「小沢政権誕生つぶし」の経過と背景

(1)2009年8月の総選挙で民主党による政権交代が実現

   2009年8月30日の総選挙で3300万の国民が自公政権を拒否して小沢・鳩山民主党に「政権交代」

   させた事実とその背景 

   【その背景】2001年―2006年に小泉首相が強行した「小泉・竹中構造改革」で国民生活を根底から

    破壊された国民が「政権交代」を望んだ。

(2)2009年3月東京地検特捜部による「西松建設政治献金事件」強制捜査

   2009年3月3日東京地検特捜部が「西松建設政治献金事件」の強制捜査で事務所の家宅捜査と

   大久保公設秘書を逮捕した事実とその背景

   【その背景】「小沢民主党政権誕生」で特権・利権を奪われる米国支配層と麻生自公政権

          ら既存勢力が「小沢民主党政権誕生」阻止のために検察に「国策捜査」をやらせた。

(3)2009年6月大阪地検特捜部による「郵便不正事件」強制捜査

   大阪地検特捜部は石井一民主党副代表(当時)を逮捕・起訴する目的で「郵便不正事件」の強制捜査を開始。

   2009年6月14日厚生労働省雇用均等・児童家庭局長村木厚子氏を逮捕し起訴したが、拷問的な取調べ

   と検事調書のねつ造及び前田主任検事によるフロッピーディスクの改ざんが発覚。村木厚子氏の無罪が確定。、

   前田主任検事は「証拠隠滅」容疑で逮捕起訴され有罪が確定。現在下獄中。大阪地検特捜部大坪部長と佐賀副部長は

   「犯人隠避容疑」で逮捕・起訴され現在公判中。
   
   【その背景】検察は東京地検特捜部に小沢一郎代表(当時)をターゲットに「西松建設事件」を、大阪地検特捜部に

         石井一副代表(当時)をターゲットに「不正郵便事件」をやらせた。

         ともに差し迫った「小沢民主党政権」を潰す目的であった。

(4)2010年1月「陸山会土地購入事件」の強制捜査

   東京地検特捜部は2010年1月15日「陸山会土地購入事件」の強制捜査で石川衆議院議員を含む

   小沢氏元秘書3名を逮捕・起訴した。

   【その背景】「西松建設政治献金事件」で小沢一郎氏を逮捕・起訴出来なかった東京地検特捜部は、

          正体不明の市民団体に小沢一郎氏と3名の秘書を「政治資金規制法・虚偽記載」容疑で告発させ

         「陸山会土地購入事件」の強制捜査を開始、3名の元秘書を逮捕・起訴した。

         20110年9月26日東京地裁登石裁判長が「全員有罪「」判決を出す。

         今まで検察の背後に隠れていた裁判所が「2012年小沢政権つぶし」の前面に出てきた

(6)2010年9月「東京第五検察審査会」による二度目の「起訴相当」議決

   東京地検特捜部は「陸山会土地購入事件」でも小沢一郎氏を逮捕・起訴出来なかったが、「検察審査会法」が

   改正されて2回の「起訴相当」議決で「検審起訴」出来ることとなった。2010年9月14日「東京第五検察審査会」

   は2度目の「小沢氏起訴相当」議決を行った事実とその背景

   【その背景】2010年2月吉田東京地検特捜副部長が起訴され拘留中の石川衆議院議員の取調べ中、

        「検察が小沢を起訴出来なくても検察審査会で起訴してやる」と明言。謎の組織「東京第五検察審査会」

         による2回と「起訴相当」議決と「検審起訴」は検察による「完全なやらせ」。

▼ 今回の「有罪判決」は来年9月の「小沢一郎政権誕生」を潰すため!

裁判官は「判決」を決定する時は、公判の中で検察官と弁護士と被告の主張を偏見を持たずに聞き、

公判で提出される数々の証拠や証言を客観的・科学的に吟味・検討したうえで、検察官が主張する起訴内容が

「事実」であるか否かを決めるの日本国憲法第76条が規定する「裁判官の独立」です。

しかし日本の裁判官は「無罪判決」を出すと最高裁事務総局ににらまれて出世が遅れ、給与が下がり、

地方転勤を繰り返す「懲罰」を受けるかもしれないとの強迫観念から、最高裁事務総局の意向に沿った判決を出す

「ヒラメ裁判官」が多いのです。

日本の司法の司令塔である最高裁事務総局は「裁判を行わない裁判官=司法官僚」が支配し時の政治権力の意向に沿った「判決」

を出させるために、給与と出世と転勤で約3000名の裁判官を管理し支配しているのです。

▼ 日本を支配する6つの権力

日本国憲法には3つの権力を規定しています。

最初の権力は唯一の立法機関である国会です。(日本国憲法第4章第41条から59条)

二つ目の権力は行政を執行する内閣です。(日本国憲法第5章第60条から64条)

三つ目の権力は裁判所の司法です。(日本国憲法第6章第76条から82条)

3つの権力は暴走しないようにお互いをけん制する「3権分立」の体制をとっています。

しかし日本国憲法に明記されていない権力が他に3つあり、戦後65年の間に巨大化して

今の日本を実質的に支配しています。

四つ目の権力は官僚です

五つ目の権力は大手マスコミです。

六つ目の権力は銀行の金融力です。

6つの権力の中で一番の力の強い権力は「官僚」と「大手マスコミ」と「司法」と「金融」でしょう。

一番弱いのが「国会」であり次に「内閣」でしょう。

なぜ「官僚」が強いのかと言えば、唯一の立法機関である衆参の国会にいる選挙で選ばれた国会議員742名が、

本来の仕事である「法案の起案」をほとんどせず。全てを「官僚」に丸投げしていますからです。

「国会」が弱くなり「官僚」が強くなるのは当然なことです。

なぜ「大手マスコミ」が強いのかと言えば、大手マスコミは日本独特の「記者クラブ」制度で情報を独占し、

国民世論を政権や権力に都合の良いように誘導できる独占的な力を持っているからです。

なぜ「司法」が強いのかと言えば、職業裁判官である司法官僚の司令塔である最高裁事務総局が全裁判官を

実質支配して時の政治権力の意向に沿った「判決」を出させているからです。

なぜ「内閣」が「官僚」に弱いのかを言えば、内閣は首相とトップとして各省庁に大臣や副大臣や政務官などの国会議員や民間人

を送り込んでも圧倒手な数の「官僚」に対抗できないのです。

しかも内閣に送り込んだ大臣や副大臣や政務官は選挙や内閣改造のたびに交代しますが、各省庁の「官僚」は定年まで30-40年

近く勤めますので、知識や経歴の点で到底太刀打ちできないのです。

▼ ひ弱な「国会」をどのようにすれば強くなるのか?

国会議員自らが「法案の起案」をして官僚から「起案権」を取り上げることです。

国会議員の世界一高額な年間報酬4400万円を1/3にして「議員特権」をすべて廃止することです。

「官僚」の不正や職権乱用や不作為や情報隠蔽や売国行為を厳しく監視するために議員数を現行742名から

1500名に倍増することです。

▼「官僚支配」を打破するには?

「官僚」の平均700万円の年間報酬を労働者の平均年収390万円をベースに大幅に削減することです。

天下下り、解雇なし、定年まで働けるなどの「官僚特権」をすべて廃止する事です。

ストライキ権や団体交渉権を「官僚」に与えて民間労働者と同じ労働条件にすることです。

部長や局長や事務次官などの「高位官僚」は選挙で選ぶようにすることです。

不正や職権乱用や不作為や情報隠蔽や売国行為を働いた「官僚」は、国会内の「国家公務員罷免委員会」に訴追し

罷免できるようにする。

▼「司法」の暴走を止めるには?

最高裁事務総局を解体することです。

全ての裁判官(約3000人)を選挙で選ぶことです。

日本国憲法第76条が規定する「裁判官の独立」を具体的に保障することです。

日本国憲法第76条「裁判官の独立」に違反した裁判官は国会内の「裁判官弾劾裁判所」に訴追して罷免することです。

▼ 「大手マスコミ」の「大本営発表」報道による世論誘導を辞めさせるには?

「記者クラブ」を解体することです。

「NHK」を解体して中立的なNPO法人に移行することです。

新聞社のTV局への資本参加を禁止することです。

現在格安で販売されているTVの電波料金をオークションで販売し適正価格での販売にすることです。

世論誘導のための大手マスコミの「世論調査」を禁止することです。

▼ 1000万人の「賢明な国民」が中心となり来年9月に「小沢政権」を誕生させよう!

もしも2009年3月3日の東京地検特捜部による「西松事件」のでっち上げ強制捜査と

大手マスコミによる「小沢バッシング」「鳩山バッシング」「民主党バッシング」「政治とカネ」の世論操作報道がなければ、

2009年8月30日の総選挙で「国民生活が第一」を公約した「小沢民主党」は3300万票どころか4000万票以上を獲得していたでしょ う。

小沢一朗氏が首相となり衆議院で2/3以上の議席を獲得し、参議院の過半数議席で「絶対安定政権」として政権公約を実行できたはずです。

2010年7月の参議院選挙でも小沢首相が「国民生活第一」の実績を訴えてれば参議院でも2/3以上の議席を獲得したはずです。

そして今でも小沢政権が継続して今年3月11日の大震災による「被災者救済と復興」と「福島原発事故被災者救済と事故の封じ込め」及び

「円高による景気後退」の困難な局面に迅速に対応していたはずなのです。

1000万人の「賢明な国民」が中心となり来年9月に「小沢政権誕生」に誕生させなければ、日本の明るい未来はなくなるでしょう。

▼ 【参考記事】中日新聞の記事をご参照ください。

(以下転載)

● 小沢氏元3秘書に有罪 陸山会事件で判決、東京地裁

2011年9月26日 中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011092690133505.html

 小沢一郎民主党元代表(69)の資金管理団体「陸山会」の土地取引にからみ、政治資金規正法違反(虚偽記入)罪に問われた

衆院議員石川知裕被告(38)ら元秘書3人の判決公判で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は26日、石川被告に禁錮2年、

執行猶予3年(求刑禁錮2年)、後任の事務担当だった池田光智被告(34)に禁錮1年、執行猶予3年(同1年)を言い渡した。

西松建設からの違法献金事件でも同罪で起訴されていた元会計責任者の大久保隆規被告(50)は、両事件とも有罪で禁錮3年、

執行猶予5年(同3年6月)。3被告とも無罪を主張していた。

 陸山会事件で弁護側は、収支報告書の記載内容は虚偽記入に当たらないと主張したが、判決は虚偽記入があったと判断。石川、池田両被告と

大久保被告の共謀も、ほとんど認定した。中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)からの裏献金1億円の有無も争点だった。

 事件をめぐっては、東京地検特捜部が不起訴とした小沢元代表が検察審査会の起訴議決を受けて、強制起訴されている。初公判は10月6日。

 検察側は論告で、陸山会が2004年10月に購入した土地の代金の原資となった小沢元代表からの借入金4億円は「公にできない金だった」

と指摘。虚偽記入の動機では「マスコミから原資を追及されたり、水谷建設からの裏献金が明るみにでるのを避けようとした」と主張した。

 弁護側は虚偽記入の成立を否定。大久保被告は「収支報告書の作成には一切関与していない」として、3被告とも無罪を主張。水谷建設からの

裏献金も「検察側の思い込みと想像にすぎない」と全面否定していた。

 判決は、西松事件では、大久保被告は西松建設からの企業献金を同社関連のダミーの政治団体からの献金と偽って収支報告書に記載したと認定。

「献金主体は西松建設で、政治団体は隠れみのにすぎない」とした。弁護側は「西松建設からの献金という認識はなかった」と反論したが、退け た。

(転載終わり)

(終わり)






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現代社会を「支配し・動かしている」、戦争ビジネス会社

2011-09-26 07:59:33 | オルタナティブ通信


現代社会を「支配し・動かしている」、戦争ビジネス会社



前回記事、「CNN・TVの、正体」より、続く。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/226989670.html



 「偽装倒産」によって、世界を金融危機に追い込んだ銀行リーマン・ブラザース。

この銀行が経営している、デマ宣伝機関が、CNN・TVである事は前回報じた。

リーマン・ブラザースと共に、このCNNを経営しているのが、

銀行ドレクセル・バーナム・ランベールである。

80年代には、ジャンク・ボンド=ゴミクズ債券を世界中に販売し、やがてジャンク・ボンドが暴落することによって世界中を金融パニックに陥れたのが、

このドレクセル・バーナム・ランベールであった。

90年代初頭に始まる湾岸戦争=第一次イラク戦争は、この金融危機を戦争=軍事産業の活性化によって「乗り切ろうとする」所から始まった。

この戦争経済の「仕掛け人」が、ドレクセル・バーナム・ランベールであった。

2011年現在の、金融パニック、80年代の金融パニックを「画策した犯人」達が、同一金融グループである事が分かる。

世界を金融恐慌に追い込み、戦争を画策する、このグループは、戦争で金儲けを行う兵器商人サフラを「子会社」とし、

戦争を「すばらしい」と宣伝する、CNN・TVを「経営している」。

「自分で戦争の原因である金融パニックを作り出し、戦争はスバラシイとCMし、兵器販売で利益を上げる」構造が、

この企業グループの、事業提携、親会社・子会社のネットワークの中に、明確に見えている。





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「西松献金事件と陸山会事件の関係

2011-09-25 09:56:12 | 阿修羅

「西松献金事件と陸山会事件の関係」(EJ第3146号){Electronic Journal}
http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/720.html
投稿者 メジナ 日時 2011 年 9 月 22 日 15:16:30: uZtzVkuUwtrYs


「西松献金事件と陸山会事件の関係」(EJ第3146号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/227031023.html
2011年09月22日:{Electronic Journal}


 フリージャーナリスト江川紹子氏は、陸山会裁判について「世界」10月号で次のように書いています。

 (陸山会裁判の)判決当日は、おそらく様々な報道や論評が飛び交うだろう。わけても、小沢氏にまつわる「政治とカネ」の 問題、さらには小沢氏の今後の政治的影響力について、あれこれ取りざたされるに違いない。しかし忘れてはならないのは、 この刑事裁判は、小沢氏がクリーンか否かを決めるためのものではない、ということだ。無罪判決が出ればクリーン、有罪で あればダーティなどというものではない。だから、有罪判決が出たからといって、反小沢陣営が「ほらみろ、やっぱり小沢は ダーティだ」と騒ぎ立てるものではないし、逆に無罪判決が出ても、支援者が「小沢氏のクリーンさが証明された」と逆襲に 打って出るほどのことでもない。この裁判で求められているのは、土地の購入を巡ってのお金の出し入れについての記録が、 政治資金規正法に則って適切だったかどうかという、かなり事務的な判断になるからだ。

 ──「世界」10月号  江川紹子氏論文『「陸山会事件」とは何だったのか』

 要するに、陸山会裁判で検察側がしつこく取り上げた水谷建設からの不法献金事件とは何の関わりもない、世田谷の土地の登記の時期をめぐる「期ずれ」をどう判断するかというきわめて事務手続的判断を求めるものであり、本来現職の国会議員を含む容疑者を3人も逮捕・起訴して取り調べる事件ではないのです。なぜかというと、訴因が「期ずれ」になっているからです。
 そのことを新聞、テレビの記者クラブメディアは正確に伝えていない──いや、こと陸山会事件についての新聞、テレビの報道は極端にいうと、ウソの事実を平気で流しています。メディアみんなでやれば怖くないというわけです。狙いは「小沢排除」に絞られているのです。これでは、小沢氏は「天下の悪党」になってしまいます。もし、小沢氏が無罪になったら、新聞、メディアはどうこいう責任をとるのでしょうか。

 陸山会事件は、次の2つの事件に分けて考えるべきです。

    1.西松建設違法献金事件
    2.世田谷の土地の登記時期のずれ/陸山会事件

 「西松建設違法献金事件」とは何でしょうか。
 これは西松建設の複数のOBを代表とする政治団体から陸山会が受け取った献金が政治資金規正法違反であるとするものです。
その西松建設の政治団体が実体のない西松建設のダミーであるというのが検察の主張です。この容疑により、検察は小沢氏の秘書の大久保隆則氏を逮捕したのです。事前の任意の事情聴取も一切なく、いきなり逮捕です。
 大久保隆則氏が逮捕されたのは、2009年3月3日のことで小沢氏を代表とする民主党が解散総選挙を求めて、自民党の麻生政権を揺さぶっていた最中なのです。いつ選挙があってもおかしくないし、総選挙で民主党が勝つことはほぼ予想されていたのです。もし、民主党が選挙に勝つと、代表の小沢一郎氏が総理になることになります。
 このタイミングで小沢氏の秘書は逮捕されたのです。これはどうみても民主党潰しであり、選挙妨害です。そのときは麻生政権による国策捜査ではないかという声が上がったのです。後で判明したことですが、当時の自民党にもはやそれだけの力はなく、官僚機構が「小沢だけは総理にしてはならない」としていきなり大久保秘書を逮捕し、記者クラブメディアを使って小沢潰しを仕掛けたのです。官僚機構としてはもはや選挙で民主党が勝つのは確実であったので、せめて小沢氏が総理になることだけを阻むことに重点を絞ったのです。これによって官僚機構がいかに小沢氏が総理になることを警戒していたかがわかると思います。
 しかし、西松建設の政治団体から献金を受けていたのは小沢氏だけではないのです。ウィキペディアによると、自民党では二階俊博、尾身幸次、加藤紘一、藤井幸男、森喜朗、藤野公孝、山口俊一、加納時男、川崎二郎、山本公一、林幹雄、古賀誠、渡辺具能、民主党は小沢一郎、山岡賢次、改革クラブでは渡辺秀央、国民新党では自見庄三郎、自民系首長では村井仁などが同じ団体から、同様な会計処理で献金を受け取っていたのです。それなのに小沢氏の秘書だけが逮捕されたのです。
 それに加えて当時の官僚のトップである漆間内閣副長官が次のように述べたことから、小沢氏を狙い撃ちしたものという印象が一層強くなったのです。

  西松献金事件が自民党議員に捜査が波及することはない
                  ──漆間内閣副長官

 西松建設違法献金事件の裁判は、検察側にとって不利に展開し2010年になって、検察側証人からも西松建設のOBの団体は実体のあるものであって、ダミーではないことが明らかになってきたのです。このままいくと、大久保隆則氏の無罪は確実という情勢になってきたのです。
 そうすると、東京地検特捜部は、2010年1月15日に小沢氏の元秘書である石川知裕、池田光智の両氏に加えて、大久保隆則氏を再び逮捕したのです。大久保氏の裁判がこのまま進むと、2月には無罪判決が出てしまうので、元秘書3人を逮捕し、起訴したのです。そのさい、大久保氏に対する訴因を変更し、陸山会事件として裁判をすることにしています。またしても参議院選挙の直前の逮捕・起訴です。しかし、陸山会事件の中身とは、不動産の登記時期を巡る「期ずれ」というとるに足らないものであったのです。
 ─── [日本の政治の現況/72]


≪画像および関連情報≫
 ●山崎行太郎氏の政治ブログより

  ≪内閣官房副長官・漆間巌の正体と役割を読み解く≫

 「自民党には捜査は及びません」と東京地検特捜部の捜査の進展状況を某「政府高官」氏が、自信を持って断言したために、「小沢民主党党首秘書逮捕事件」の風向きが逆転してしまったのではないかと思わせるほどの激震が永田町周辺を駆け巡っているわけだが、その「失言」をしてしまった「政府高官」氏とは、言うまでもなく内閣官房副長官・漆間巌であるらしいが、漆間巌という人物の正体は、意外に知られていないのではなかろうか。内閣官房副長官とは、かつては田中内閣の後藤田正晴や、小泉内閣の石原信雄、古川貞二郎各氏等が勤めた、官邸と官僚を結びつける官僚事務方のトップという重要な役職だが、麻生内閣の内閣官房副長官・漆間巌氏の存在は、東京地検特捜部が、派手なラクダのコートを靡かせるという、きわめて田舎芝居がかったイデタチで開始した今回の「大捜査線」に対する「失言」でクローズアップされるまで、ほとんど注目されることはなかったと言っていい。


   漆間官房副長官(当時)






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司法崩壊

2011-09-24 23:36:04 | 阿修羅コメント


日本の諸悪の根源は朝日、読売を中心とした経団連ご用達大手マスコミである。
「真にマスコミに説明責任を問われてるのは」
1.マスコミが検察、警察の情報垂れ流し「冤罪創作組織」である理由。
2.マスコミが小沢氏のみターゲットにし自民・公明の「犯罪」に目をつぶり続け  る理由。
3.星浩・橋本五郎など自民・創価公明大好き犯罪的偏向記者をいつまで野放しに  するのか。
4.小沢氏冤罪事件が明らかになったらどのような責任を取るのか。
  明らかに検察、裁判所、自民、公明、民主仙石一派と共闘した組織的犯罪虚報
  事件にどう向き合うのか。


27. 2011年9月24日 13:08:52: GxhhRSEBuY
こんな重大な疑惑を追及できないマスコミの存在はこの日本でどれほどの価値があるのか?

28. 2011年9月24日 13:51:52: jxsCdK1wKE

日本のインチキ裁判所問題国連へ
人権侵害が常態化している裁判所の悪事を国連高等弁務官に直訴

国会議員各位 我国は下記の事件(氷山の一角)に限らず、人権に関しては希薄以下である。
 この問題は最終的には立法府が解決する問題である。
 当委員会の三重支部長森川氏が、平成23年9月23日国連人権高等弁務官宛に下記を送信しました。

High Commissioner for Human Rights,
Palais Des Nations ch-1211 Geneva 10 Switzerland 

Dear Sirs,

Surprising realities of Jpanese courts that fabricate crime of concoction!

The under-mentioned moving video pictures of these evidences are revealing
realistically on surprising crime of the court in Japan in detail. !

http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1401.html
http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1399.html

It would be greatly appreciated if you take it up in the agenda and
discusses it at your committee and you could reply to us .

Sincerely,

Request group
Representative of the PUBLIC PROBLEM CITIZENS INVESTIGATION COMMITTEE (344
indictment member as of September )

Masaru Kunimoto
〒299- 5211
578 Matsuno、 Katsuura City 、Chiba Prefecture, Japan
Phone: 0470- 77- 1064
F a x : 0470- 77- 1527
mail address: Masaru.k@ray.ocn.ne.jp

下記は上記の直訳です。

スイス、ジュネーブ 国連人権高等弁務官 宛

拝啓、
 デッチアゲの犯罪を捏造する日本の裁判所の驚くべき現状!
 下記のビデオ動画のこれらの証拠は如実に日本の裁判所の驚くべき犯罪を
具体的に暴露しています。

http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1401.html
http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1399.html

 貴委員会で議題で取り上げて審議して頂き、回答を頂ければ大変有難い。
                                      
                                敬具



公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝
 事務所&自宅 〒299-5211 千葉県勝浦市松野578
事務所 電話/0470-77-1475  Fax/0470-77-1527
自宅 電話/0470-77-1064  携帯/090-4737-1910
   メール/masaru.k@ray.ocn.ne.jp





29. 2011年9月24日 15:16:36: VcI5lw399I
国策捜査の狙いは政治家小沢一郎の失脚である。裁判の判決如何でなく、無罪でも判決文の内容が問題だ。これほど、マスコミから小沢悪人説が刷り込まれれば、国民のほとんどは、今更裁判の結果など関心はなく、小沢悪人を通すだろう。
しかし、歴史がそれを許すだろうか。徹底的に、あらゆる国策捜査であることの情報をネットに載せるしかないようだ。この国は国民のものだ。権力者の売り物ではない。


30. 2011年9月24日 15:42:54: jxsCdK1wKE

司法崩壊
毎日、毎日、人権侵害を連発するゴロツキ裁判官

刑事事件では検察と馴れ合い裁判で無実の者を刑務所送りだ。御殿場事件、高知白バイ事件、氷見事件、布川事件、足利事件、狭山事件、宗男事件、飯塚事件、枚挙に暇が無いだろ。民事裁判では、裁判所と弁護士と法務省ががグルになった柏市の戸籍改竄事件で財産乗っ取りだ、それから福岡の信金問題で玉江峰子さんは、預金を根こそぎインチキ裁判で奪われ路頭に迷っている。何とかしろよ!国会議員よ!


31. 2011年9月24日 17:38:50: TLMY1ule0c
まさに司法崩壊、日本は決して民主国家ではなく、実質的には官主国家である。
司法、行政、立法の三権分立が民主主義の基本にも拘らず、司法が完璧に官僚の支配下に入ってしまっている。
それは裁判官の人事権を全て最高裁事務総局という司法官僚の巣窟が牛耳っているからである。又。その運用が全く闇の中で行われる検察審査会も全てこの最高裁事務総局の管理下にあるのだ。
最高裁判事に鈴木宗男議員排除に尽力した元外務次官の竹内行夫氏が就任していることにも司法が官僚支配の道具になり下がっている証拠の一つである。

32. 2011年9月24日 18:08:06: 09UY9pDPBU

第五検察審査会の担当検事が斎藤隆博検事で
前田恒彦がこれからえらくなるのは、斎藤さんと言っていた、
この斎藤隆博検事だ。
中央大法学部卒で、将来のエース候補と言われていた。
9月14日の代表選の当日に、検察なしで
強制起訴議決だけださせて、
そのあと、検察の斎藤検事が、10月4日まえに
審査会にでてつじつまあわせして、発表したことは
森ゆう子さんの調べでわかっている。
つまり、強制起訴議決を操作した検察側弁護士が斎藤隆博特捜部副部長だ。
だから、彼は本来、小沢氏に関する裁判について
強制起訴議決について責任がある。

ところが、
検察審査会で強制起訴へもっていった
斎藤検事の上司である
大鶴、吉田はもう事件から逃げてしまった。
佐久間は左遷された。
とくに大鶴は、公判請求で禁固何年とかとんでもない請求をしてから
やめて逃げてしまった。
斎藤副部長も、公判請求までいたが、8月22日の最終弁論には
すでにとんずらしてしまった。
なせとんずらしたか、
エースとなるには、検察で無罪判決をうけると
これはキズになるのだ。
だから、その前に逃げ出したということだ。

これらの検事は、日本の政治と民主主義をゆがめた張本人である。
小沢氏の裁判が無罪であることは、検察側の動きからもよくわかる。
が、こういう冤罪造りの、無罪とわかっていても起訴し裁判をおこすような
検察官は絶対に許しておいてはいけない。

大鶴基成、吉田統宏、佐久間達哉に加えて
斎藤隆博、この4人の検事は、日本の政治と民主主義をゆがめた
張本人として、公正と正義にもとづく我が国の検察をとりもどすために
断罪すべき人物である。








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脱原発100万人デモとNHK解体的改革を成功させよう

2011-09-24 06:18:39 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

脱原発100万人デモとNHK解体的改革を成功させよう




政治に関わりのある主体には、市民、官僚、大企業、外国の四者がある。零細事業者は市民のなかに含めて考えることができる。
 
 日本の政治改革の課題は、日本政治を市民のための存在に変えることである。
 
 市民が主役の、市民の幸福を追求する政治を実現することが政治改革の課題である。
 
 これまでの日本政治はどのようなものであったか。
 
 政治の主役は、米国、官僚、大資本(大企業)の連合体であった。
 
 米国、官僚、大資本を背後に抱え、日本政治を支配し続けてきた存在が自民党である。
 
 第二次大戦直後、GHQは日本の徹底した民主化を目指した。財閥解体、農地解放、労働組合育成などの大改革を矢継ぎ早に実行し、平和憲法を制定し、徹底した武装解除を実行した。
 
 新憲法が施行された1947年の総選挙では、社会党党首の片山哲氏を首班とする社会党主軸の連立政権が樹立された。日本の歴史は大変革の道を踏み出すかに見えた。
 
 ところが、この1947年に日本の実質支配者であった米国内部で劇的な変化が生じた。冷戦の勃発に伴う、反共政策の浮上だった。
 
 この変化に伴い、GHQの対日占領政策は激変した。レッドパージの旋風が吹き荒れ、GHQによるさまざまな工作活動、謀略活動が積極的に展開されたと見られている。
 
 米国は、日本の民主化政策を中断し、日本を反共の防波堤とすることを新たな目標とした。思想を統制する秘密警察組織が構築され、日本の再軍備も進められた。



これ以後、GHQは日本政治を米国、官僚、大資本の支配下に置くことを基本方針と定めたのである。
 
 それでも、国政選挙を通じて樹立される政権のなかには、米国による支配に抵抗を示す政権も出現した。
 
 鳩山一郎内閣、石橋湛山内閣、田中角栄内閣などである。これらの政権が米国から激しく攻撃されたのは言うまでもない。鳩山一郎首相は一度も米国を訪問しない首相になった。石橋湛山氏は就任間もなく肺炎で病床に伏し、首相を辞任したが、細菌兵器で肺炎をり患した可能性は十分に想定可能である。
 
 田中角栄首相は米国が仕組んだロッキード事件によって政界を追われた。脳卒中による麻痺、そして死に至る過程の裏側に謀略の影が鮮明に浮かび上がる。
 
 長きにわたる自民党一党支配の構造を打破し、政権交代の偉業を成し遂げたのが小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏が牽引した民主党であった。
 
 しかし、2009年9月に発足した鳩山政権はメディアの総攻撃を受け、普天間問題で米国は意図して鳩山政権を窮地に追い込んだ。
 
 鳩山政権退陣とともに出現した菅直人政権は、反革命政権である。市民が支配権を有する政権を倒し、米国、官僚、大資本が支配する政権に、日本政治を逆戻しさせたのが菅直人政権である。



野田佳彦政権は、米官業による支配構造をさらに純化させた政権である。
 
 野田政権の政策基本方針を見れば、このことは明白である。
 
①普天間問題で米国の指令に従順に従う「恭順の意」を表明している。
 
②官僚利権を完全擁護する姿勢を示している。
 
③大資本には法人税大減税で利益供与する方針を示している。
 
 日本経団連の要求は次の三項目だ。
①法人税減税、②原発推進、③TPP参加
の三つである。
 
 野田佳彦氏は、この三つを丸呑みする可能性が高い。
 
 この基本構造を打破することが政治改革の課題である。



米官業トライアングルは、市民を洗脳するためのツールとして、メディア支配を極めて重視している。このメディアの一部を市民勢力が奪取することが政治改革には不可欠である。
 
 ターゲットはNHKである。NHKは9月19日の「さようなら原発」5万人集会を午後7時の定時ニュースでまったく伝えなかったという。
 
 堕落大本営NHKを解体し、市民メディアに生まれ変わらせることが必要だ。
 
 NHK受信料支払い拒否運動を全国規模で広げる必要がある。








NHK受信料を拒否して四〇年―貧困なる精神U集
著者:本多 勝一
販売元:金曜日
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 新たに「放送委員会」を設置し、視聴者の互選による放送委員会委員によって放送委員会を組織し、この放送委員会にNHKのすべての運営権を付与するのだ。
 
 NHKの番組編成を必要最小規模のものとする。肥大化したNHKを縮小し、市民の受信料負担を大幅に引き下げることができる。
 
 偏向大本営と化しているNHKを解体し、市民が支配する公共放送を樹立するのである。



9月19日の「さようなら原発」5万人集会では、大江健三郎氏の呼びかけに、驚くべき数の市民が呼応した。大江健三郎氏の呼びかけに応じる者などいないなどとほざく五流評論家もいたと伝えられているが、洞察力のなさで改めて五流を証明したわけだ。
 
 脱原発運動で、100万人デモを実現させることが重要である。日本政治の主権者である市民の声を政治に反映させるための、より大きなデモンストレーションが必要だ。
 
 100万人デモを挙行し、政治が市民の声を無視できない状況を作り出してゆくのである。
 
 野田佳彦政権は、経団連の要求を丸呑みして、原発・減税・TPPに突き進み、すべての負担を市民に押しかぶせる暴挙を示している。
 
 大企業には大減税だが、一般庶民には、復興増税11兆円、消費税増税年10兆円の暴政を具体化させつつある。1年10兆円の超巨大増税規模は、5年で50兆円増税に膨れ上がる。復興増税11兆円を加えれば、61兆円巨大増税になる。
 
 他方で、官僚天下りは完全温存される。
 
「米国・官僚・大企業のために行動する政治」
 

 
「市民のために行動する政治」
 
は、目指す方向が完全に逆なのだ。したがって、市民は「米官業のために行動する政治」を支援すべきでない。日本政治を「市民のための政治」に転換することを目指さねばならない。
 
 小沢-鳩山民主党政権が倒閣されたいま、戦略・戦術を練り直さねばならないが、方針ははっきりしている。この方針を明確に認識して、脱原発100万人デモ、NHK放送受信料不払い運動など、可能な運動から手を付けてゆかねばならない。
 

(有料メールマガジンサイト「フーミー」より「メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」を10月1日より配信開始いたします。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
 なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。)






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CNN・TVの、正体

2011-09-23 06:18:58 | オルタナティブ通信


CNN・TVの、正体



前回記事、「リーマン・ショックの元凶=銀行リーマン・ブラザースの本業は、麻薬ビジネスである」より、続く。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/226429454.html




 前回までに報じたリーマン・ブラザースの「偽装倒産」によって、現在のアメリカ国債紙クズ化の危機=超円高、ヨーロッパ金融危機が

引き起こされている。

このリーマン・ブラザースの「麻薬資金の運用」を担当しているのが、兵器密輸商人エドモンド・サフラ一族であり、

リーマン・ブラザースの「親会社」が、アメリカン・エキスプレス社である。

イラク戦争において、イラクのサダム・フセインが化学兵器製造している等と宣伝し、戦争をアオッタ、CNN・TVの経営者が、

このリーマン・ブラザースである。

化学兵器等についての、CNNの「宣伝」が、まったくのデマであった事は、現在、明白となっている。





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■「9・19さようなら原発五万人集会」は「個人」が主導した歴史的な集会 だっ た!

2011-09-22 23:42:31 | 杉並からの情報発信


■「9・19さようなら原発五万人集会」は「個人」が主導した歴史的な集会 だっ た!

今週月曜日(9月19日)東京・明治公園で開催された「9・19さよなら原発5万人集会」には

主催者発表の6万人どころか10万人近くの参加者を参集したと私は見ています。

これほど多数の市民が集まった抗議集会は、1960年6月15日に岸内閣による

「日米安保条約」の強行採決に怒って30万人以上の学生、労働者、市民が国会を取り囲んだ

「60年反安保闘争」以来の出来事です。

1968年ー1972年のいわゆる「70反安保闘争」の中でも一つの集会にこれほど多くの人が

集まったことはなかったと思います。

今回の集会・デモが今までと違っていたのは、政党や労働組合が前面に出て主催し組織動員を

かけたものではなかったことです。

鎌田慧さん、大江健三郎さん、内橋克人さん、落合恵子さん、澤地久枝さんら有識者5名の

「呼びかけ人」の呼びかけに応じて、原発の廃止を求める「賢明な国民」が個人として積極的に反応して

全国から集まったという点です。

「9・19さよなら原発5万人集会」は、日本の市民運動、国民運動の歴史の中で初めて「個人」が主導した

画期的な集会として記録されると思います。

国民はもはや「口先だけで何も解決できない政党」や「現場にいない特権政治家」や「闘わない労働組合」が

呼び掛けても、何も反応しなくなっているのです。

当日の集会に参加出来なかった人々の事を考えれば、「9・19さよなら原発5万人集会」は、

1000万-2000万人規模の「脱原発」「反原発」の「民意」を表していると思います。

当日演壇で発言された8名の方の発言が「さよなら原発10000万人アクション」のHPに

アップされていました。

8名の方々が発せられた言葉は歴史の残る名演説だと思いますので以下に転載させていただきます。

鎌田慧さん(呼びかけ人)

大江健三郎さん(呼びかけ人)

内橋克人さん(呼びかけ人)

落合恵子さん(呼びかけ人)

澤地久枝さん(呼びかけ人)

フーベルト・ヴァイガーさん(海外ゲスト・FoEドイツ代表)

山本太郎さん(ゲスト・俳優)

武藤類子さん(ハイロアクション福島原発40周年実行委員会)

▼ 登壇者の発言要旨―9・19「さよなら原発 5万人集会」

  2011年9月21日 さよなら原発10000万人アクション

  http://sayonara-nukes.org/2011/09/110919hatugen/#more-606

 日時 2011年9月19日(月・休日)

 会場 明治公園(東京都新宿区)

 以下は、9月19日に明治公園で開催した「さようなら原発 五万人集会」での登壇者の発言をまとめたものです。
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鎌田慧さん(呼びかけ人)

 全国から集まってくださった皆さん、集まれなかった皆さん、全ての皆さん。私たちは、きょう、ここに、

五万人集会を成功させることができました。

まだ数は把握していませんが、厳密に言っても四万人は突破しています。ありがとうございました。

 きょうの集会は、これまでの集会の一つの結節点です。そして、これから始まる集会の出発点でもあります。

 一〇〇〇万人署名も始まったばかりです。きょう現在で一〇〇万人は突破しましたが、

あと九〇〇万人集めなければなりません。

皆さん、必死の思いで集めましょう。そして脱原発一〇〇〇万の声を突き付けましょう。

 野田首相はこれから国連に行って、原発は安全性を高めて再開していくと演説すると、発表しています。

しかし安全性と信頼性は、既に破たんしています。それでもなおかつ、再開するというのは、

人民に対する敵対であります。

いま日本の八割近い人たちは、「原発はいやだ」、「原発はやめてくれ」、「原発のない社会に生きたい」と言っています。

その声を無視して、政治ができるわけはありません。

 これまでに、どれくらいの被ばく者が発生しているのか。どのくらいの被ばく労働者が発生しているのか。

それはこれから分かります。

その恐ろしい結果を、私たちは認めなくてはいけません。その救済を、少しでも始めていかなければなりません。

きょうの集会を力強く行うことによって、救済運動も進めていきたいと思います。

 原発から脱する、脱原発運動は、文化革命です。意識を変えていく運動でもあります。

皆さん、核に依存して生きることは、人類は絶対にできません。核と人類は、絶対に共存できないのです。

それは、広島・長崎、そして今回の福島の事故でも証明されています。

どうして、これ以上の犠牲者を作ることができるでしょうか。

 私たちは、原発に「さようなら」を言います。この「さようなら」は、「再見」、「オルボワ―ル」、「また会う日まで」の

「さようなら」ではありません。

「もう絶対合わない」、「会いたくない」、「アデュー」というのが原発に対する、私たちのメッセージです。

 もう原発のある社会はいらない、そして子どもたちに平和な幸せな社会を残す、そのためにこそ、

がんばっていこうではありませんか。

 皆さん、一〇〇〇万人署名に協力して下さい。そして来年3月24日に日比谷野外音楽堂で、集約集会を開きます。

それまで皆さん、がんばってください。

それまでの間にも、講演会とか、音楽会とか、いろいろなことを考えています。皆さんからのアイディアも募集します。

 皆さん、一緒になって、がんばりましょう。
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大江健三郎さん(呼びかけ人)

 二つの文書を引いてお話します。第一は、私の先生の渡辺一夫さんの文書です。「『狂気』なしでは

偉大な事業はなしとげられない、と申す人々もおられます。

それは、『うそ』だと思います。『狂気』によってなされた事業は、必ず荒廃と犠牲を伴います。

真に偉大な事業は、『狂気』に捕らえられやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって、

地道になされるものです」。

 この文書はいま、次のように読み直されうるでしょう。

 「原発の電気エネルギーなしでは、偉大な事業は成し遂げられないと申す人々もおられます。

それは『うそ』だと思います。

原子力によるエネルギーは、必ず荒廃と犠牲を伴います」。

  私が引用します第二の文書は、新聞に載っていたものであります。原子力計画をやめていたイタリアが、

それを再開するかどうか国民投票を行いました。反対が九割を占めました。

それに対して、日本の自民党の幹事長が、こう語ったそうであります。

 「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは心情として分かる」。

 偉そうなことを言うものです。もともとイタリアで原子力計画が一旦、停止したのは、二五年前のことです。

チェルノブイリ事故がきっかけでした。

それから長く考え続けられた上で再開するかどうかを、国民投票で決めることになったのです。

その段階で、福島の事故が起こったのです。

 いまの自民党幹事長の談話の締めくくりはこうです。

 「反原発というのは簡単だが、生活をどうするのかということに立ち返った時、国民投票で九割が原発反対だから、

やめましょうという簡単な問題ではない」と幹事長は言ったのです。

 原発の事故が、簡単な問題であるはずはありません。福島の放射性物質で汚染された広大な面積の土地を、

どのように剥ぎとるか、どう始末するのか、既に内部被ばくしている大きい数の子どもたちの健康をどう管理するのか。

 いまはっきりしていることは、こうです。イタリアではもう決して、人間の命が原発によって奪われることはない。

しかし私たち日本人は、これからもさらに原発の事故を恐れなければならないということです。

私たちは、それに抵抗する意思を持っている。その意思を、想像力を持たない政党の幹部や、

経団連の実力者たちに思い知らせる必要があります。

 そのために、私たちに何ができるのか。私たちには、この民主主義の集会、市民のデモしかないのであります。

しっかりやりましょう。
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内橋克人さん(呼びかけ人)

 福島はもとより、下北半島の端から、日本中から、また世界から、たくさんの人が集まってくださいました。

ありがとうございます。

 一つだけ、注意しなければならないことがございます。それは、原発安全神話の新版、改訂版が

台頭しつつあるということです。

つまり技術が進み、発展すれば、安全な原発は可能である、こうした安全神話の改定版が台頭しつつあります。

 例えば、地下深く原発を埋め込む、洞窟の中で原子力発電を続ける、こうしたたくらみ、

こうした計画が進んでいるということです。

地下・洞窟・穴の中に作ってまで、なおかつ原発を持ち続けたいという意図の後ろに、何があるのでしょうか。

それは、私たちの国が、核武装が可能な潜在力を持ち続けようという政治的意図だと思います。

 合意なき国策が、ここまで進んできました。私たちは、幾度も幾度も、打ちひしがれた経験を

生かさなければなりません。

原発エネルギーではなくて、命のエネルギーが輝く、そういう国にしようではありませんか。

 きょう、その一歩が踏み出されます。世界が変わると思います。

 「さようなら原発」、「こんにちは命輝く国」。その第一歩を、皆さんとともに、歩き始めたい。

私は喜びとともに、お話をさせていただきました。

本当にありがとうございました。
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落合恵子さん(呼びかけ人)

 こんにちは。いっぱい声を出してくださいね。あなたに会えて、本当に良かったです。

会えたきっかけを考えると、腹立たしくて、腹立たしくてしかたありません。

この腹立たしさを新しい力に変えて、明日を変えていきたいと思います。

 私たちの世代は、ビートルズの歌を歌って育ちました。そのビートルズの歌に、「イマジン」という歌があります。

「想像してごらん」から始まるあの歌です。

 想像してください。子どもは、どの国の、どの社会に生まれるか、選ぶことはできないのです。

そして生まれてきた国に、原発があって、暴走が起こったのが、いまの私たちの社会です。

 想像してください。福島のそれぞれの子どもたちのいまを。そして、この国のそれぞれの子どもたちのいまを。

 想像してください。スリーマイル島、チェルノブイリ、そして福島。

あの原発大国のフランスでも、つい先日、核施設の事故がありました。

しかしほとんどの情報を手に入れられない現実の中に、私たちは生きています。

 今度はどこで、次は誰が犠牲になるのか、そのストレスを絶え間なく抱いて生きていくのは、もう嫌だ!

 私たちはそれぞれ、叫んでいきたいと思います。

 放射性廃棄物の処理能力を持たない人間が、原発を持つ事の罪深さを、私たちは叫んでいきましょう。

それは命への、それぞれの自分を生きていこうという人への、国家の犯罪なのです。容易に核兵器に

変わり得るものを持つ事は、恒久の平和を約束した憲法を持つ国に生きる私たちは、

決して許容してはいけないのです。

 想像してください。まだ平仮名しか知らない小さな子どもが、夜中に突然起きて、「放射能こないで」って

泣き叫ぶような社会を、これ以上続けさせてはいけないはずです。

 私たちは、この犯罪に加担しないと、ここでもう一度、自分と約束しましょう。

 原発という呪詛から自由になること、もちろん、反戦・反核・反差別は、全部一つの根っこです。

命、ここから始まるのです。

 世界から、原発と核が消える私たちのゴールに向かって、歩きましょう。暴力に対して、

私たちは非暴力を貫きます。

けれども諦めません。

慣れません。忘れません。歩き続けます。

この一つのウオークを、けが人ゼロ、熱中症ゼロ、もちろん逮捕者ゼロで、歩きぬきましょう。

お願いします。
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澤地久枝さん(呼びかけ人)

 こんにちは。皆さん、よくいらしてくださいました。こんなに大勢の方が参加してくれて、どんなに嬉しいか。

 最初の記者会見の後、私は姿を消していました。膝の骨折と手術で、五〇日余り入院したのです。

家に帰ってからも、足腰が萎えて、回復がとても遅かったのです。

 しかし今日は、どんなことがあっても、立って参加したかったのです。そういう意思が、私を立ち上がらせ、

歩かせたのだと思います。

 昭和の時代には、一五年に及ぶ戦争の日々があり、沖縄戦と広島・長崎への原爆投下の果てに、

敗戦をむかえました。

人類は、日本という実験場で、初めて原爆を体験したのです。日本は実験場だったと思った方がいいと、

私は思います。

その日本に、五四基もの原発ができ、福島の事故から半年以上が経っても収束の手立てがないことは、

原発の本質と、歴史の痛烈な啓示を示してはいないでしょうか。

この国は、原発などを持ってはいけない国だったはずです。

 核が暴走を始めてしまったら、人類はその暴走を止めたり、コントロールしたりするノウハウを、

まだ持っていないのです。そういう危険なものは、

地球には必要が無いと思います。日本だけでは済みません。放射能は、海を越え国境を越えて広がっていきます。

これは、防ぎようがないのです。

 原発を含む日本の電力会社は、過去何十年も抜群の大スポンサーでした。どこに対するスポンサーであったかは、

あえて言いません。

皆さんはよく、ご存知だと思います。何百億円という現金が、原発の安全性PRと推進のために使われました。

そしてその毒は、広がったのです。

 事故の直後から、原発や東京電力批判を差し控え、原発擁護の言説が大手を振ってまかり通っています。

特にテレビを見てください。ひどいものだと思います。

 最近、東京電力が役所に提出した報告書は、本文のほとんどが黒線で消されていました。

なんと無責任で傲慢な姿勢なのでしょうか。

こうした実にレベルの低い、責任を問わない、非科学的な人々に、私たちの命が握られてきたと思うと本当に

寒気がします。

 事故直後に、年間被曝許容量の数字を大きく変えた政府発表は、以後の発表に深い不信を抱く

原因となったのです。

 その限度量さえ超えて、事故現場で働く作業員の生命は、誰が補償するのでしょうか。多くは、

下請けの労働者なのです。

東北はいつも、いつも、棄民の対象となってきました。割りを食ってきたひどい歴史を背負っているのです。

 わが子の健康を案じ、住むべき場所、食べさせるものに悩んでいる母親たちが、いっぱいいます。

事実を知りたいと、彼女たちはみな、望んでいます。知らなくては、対応のしようがないのです。

 原発が無くなれば電気が不足し、日本経済は成り立たない。雇用が減り、失業率は増え、貧しい二流、三流の国になる、

展望を失った暗い社会が訪れると、威嚇交じりの原発擁護が、大っぴらに語られるようになりました。

 しかし就職難、不景気、委縮しがちな世相は、原発事故以前から慢性症状として、あったのではありませんか。

いまここで、全てを原発に帰納して、「だから原発が必要だ」という考え方は、どこかですり替えが行われています。

ウソがあります。

 私たちは、政治不在の社会を変えようとして、政権交代を実現させました。政治不信が生まれるのは、

自然なことです。

しかし結果は、結末は私たちに返ってきます。

希望とは、道を見出すべく残されているのは、自覚し考える個の確立と、個と個の連携、その広がり、

つまりは市民運動ではないでしょうか。

 きょうの集会の盛況と、一〇〇〇万市民の原発さようならの署名は、私たちが求める新しい国作り、

世直しに、道を開くと思います。

私はそこに希望をつなぎます。

 同時に、今回の原発事故の原因と経過の真相究明を徹底させたい、政府と東電の秘密主義は、

原発事故に限らない、この国の悪しき体質を反映しているからです。

 きょうお出でになっている人たち、特に女性たちに語りたいと思います。きょうまで一人の戦死者も出さなかった戦後は、

二度と戦争はさせないと決心した、戦争を体験した、日本の女たちの力だと思います。

地球と命を守り、平穏な未来を確保するべく、命を生み育む女性たちが、役割を果たす時はいまです。

血縁を問わず、国境を越えて、命を守る闘いには、夫・恋人・友人たちも、闘いの同志に連なるでしょう。

その周りには、私のような高齢の思いを同じくする人間がいることを、確かめあって進んでいきましょう。

「老若同盟」と、亡くなられた加藤周一さんは言われました。

老若男女を問わぬ、人間の砦を築いていきましょう。ここで私たちは負けることはできないのです。

皆で一緒に、力を合わせていきたいと思います。

 きょうは本当に、ありがとうございました。
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フーベルト・ヴァイガーさん(海外ゲスト・FoEドイツ代表)

 親愛なる皆さん。福島事故から半年後の記念するべき集会で話ができることを、光栄に思います。

 このような計り知れない影響を与える原子力事故が日本で起こったことに、ドイツの私たちも大変な衝撃を受けています。

 何十年間も反原発で闘ってきた、何百万ものドイツの市民から、皆さんへの連帯のあいさつをお伝えしたいと思います。

 福島の事故は世界を変えました。この原発事故は、原子力発電が、どんな国においても、またどんなシステムにおいても、

私たち人間に、そして環境に、計り知れない影響を与えるものであり、制御ができないものであることを明らかにしました。

この事故は同時に、政府も企業も、このような計り知れない影響には、なすすべもないことを明らかにしました。

  チェルノブイリ事故から二五年、私たちドイツ人も、またヨーロッパの人々も知っています。

政府そして原子力産業が、何万人もの死者を前にしても、なお事故の死者を小さく見せよう、隠そうとしていることを、

そしていまもそれが続いていることを、です。

 福島の事故は、ドイツやイタリアなどのヨーロッパの国々に変化をもたらしました。ドイツでは事故の後に、

きょうのこの場所の様な大きなデモが起こり、ついに政府は八基の原子力発電所を停止し、他の発電所についても

二〇二二年までに停止することを決定しました。

すなわち二〇二二年には、最大の産業国の一つが、脱原発を実現するのです。

 脱原発は、もはや、「できるのか」、「できないのか」の話ではありません。政治的に、「やるのか」、

「やらないのか」の話なのです。

電力会社の解体や、再生可能エネルギーの拡大によって、それは可能なのです。

 いま私たちは、民主主義の下で、脱原発を声高く訴えていく時なのです。

 半年前にこの国で起こったことは、日本でも他のどこでも、二度とくり返されてはなりません。そのために一緒に

闘っていきましょう。

また一緒に闘わなければ、電力会社の連合に勝つことはできないのです。

 脱原発、核兵器のない、原子力発電のない未来をともに実現しましょう。

 ありがとうございました。
___________________________________

山本太郎さん(ゲスト・俳優)

 山本太郎です。すごい! すごい人ですね! 本当に命を守りたい、生きていきたい、日本人の気持ちがここに

集まっているのだと思います。

 三・一一以降、僕の人生も大きく変わりました。それはどうしてかというと、「生きていたい」と思ったのです。

生きていないと、どうしようもないではないですか。それで、自分一人生きていてもしょうがないのです。

ここにいる皆さんにも、ここに来られなかった世界中の人たちにも生きていてもらわないと、意味が無いのです。

 いま、僕たちの目の前には、ものすごい危機が迫ってきていると思います。とにかくいま生き延びるためには、

原発を一斉停止するしかないと思うのです。

 でもやはり、目の前の利益を守りたい者にとっては、その発言はものすごく目ざわりなのです。でも僕たちは違いますよ。

命がかかっていますから。

 テレビや新聞では、本当のことは、ほとんど流れないと思います。完全にお金ですよ。去勢されて、

骨抜きにされていると思います。

メディアにとっては、目の前の命よりも、お金の方が大事なのですよね。そして、いま、ここまで

いろいろなことがあからさまになって、

はっきりしたことがあります。それは、いまの日本の政府は、人々の命を、簡単に無視できる政府だということです。

 いま僕たちがこうやって集まっている間にも、被ばくし続けている人たちがいます。でもそのことをはっきりと伝えて、

動きにできる政治家は、どのくらいいるのでしょうか。

政治家たちが世の中を変えるということは、もうない話しだということが、はっきりしたと思います。

 一刻も早く、高濃度汚染地域から、人々をサテライト疎開させる、そして原発を一斉停止させることが必要です。

代わりのエネルギーはあるのです。

電力は足りているのです。三〇パーセントのエネルギーは、原子力からいりません。ではないと、

僕たちは生きていられない。

世界中に迷惑がかかる。とにかく、生き延びたいのです。みんなで。

 いまできることは何でしょうか。先日、河野太郎さんと、お話してきました。その時におっしゃっていました。

デモや署名は、政治家たちにとっては、何にも痛くない話だと。たくさん集められた署名は、どこかの

倉庫にぶち込まれるだけです。

デモをしても、少し目障りだなと思われるだけです。

 一番必要なのは、人々の力です。市民の力ですよ。それぞれの選挙区で、代議士の事務所に行って、

プレッシャーをかけることです。

その代議士が、どういう立ち位置にいるのか。どういうつもりなのかを、はっきりさせるのです。

でないと、この先は無いと思います。

この先の日本は、核廃棄物の置き場になるだけだと思います。

 いま大人がするべきことは、子どもたちを守ることです。そのためには、行動を起こすことです。

ぜひ力を貸してください。よろしくお願いします。
___________________________________

武藤類子さん(ハイロアクション福島原発40周年実行委員会)

 皆さん、こんにちは。福島からまいりました。きょうは福島県内から、また避難先から、何台もバスを連ねて、

たくさんの仲間と一緒に、やってまいりました。初めて集会やデモに参加する人も、たくさんいます。

それでも福島原発で起きた悲しみを伝えよう、私たちこそが「原発いらない」の声をあげようと、声を掛けあい、

誘いあってやってきました。

 初めに申し上げたいことがあります。三・一一からの大変な毎日を、命を守るために、あらゆることに

取り組んできた皆さん一人一人を、深く尊敬いたします。

それから、福島県民に温かい手を差し伸べ、つながり、様ざまな支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。

ありがとうございます。

 そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることになってしまった、子どもたち、若い人たちに、

このような現実を作ってしまった世代として、心から謝りたいと思います。本当にごめんなさい。

 さて、皆さん。福島はとても美しいところです。東に紺碧の太平洋を望む浜通り。モモ・梨・リンゴと果物の宝庫の中通り。

猪苗代湖と磐梯山の周りに黄金色の稲穂が垂れる会津平野。その向こうを、深い山々が縁取っています。

山は青く、水は清らかな、私たちの故郷です。

 三・一一原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降り注ぎ、私たちは被ばく者となりました。

大混乱の中で、私たちには様ざまなことが起こりました。すばやく張り巡らされた安全キャンペーンと不安の狭間で、

引き裂かれていく人と人とのつながり。

地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人が悩み、悲しんだことでしょう。

 毎日、毎日、否応なく迫られる決断。逃げる、逃げない。食べる、食べない。子どもにマスクをさせる、させない。

洗濯物を外に干す、干さない。畑を耕す、耕さない。何かにもの申す、黙る。様ざまな苦渋の選択がありました。

 そしていま、半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、事実は隠されるのだ、国は国民を守らないのだ、

事故は未だに終わらないのだ

、福島県民は核の実験材料にされるのだ、莫大な放射能のゴミは残るのだ、大きな犠牲の上になお原発を推進しようとする勢力があるのだ、

私たちは捨てられたのだ――。私たちは疲れと、やりきれない悲しみに、深いため息をつきます。

 でも口をついてくる言葉は、私たちを馬鹿にするな、私たちの命を奪うな――です。福島県民はいま、怒りと悲しみの中から、

静かに立ち上がっています。

子どもたちを守ろうと、母親が、父親が、おじいちゃんが、おばあちゃんが。自分たちの未来を奪われまいと若い世代が。

大量の被爆に晒されながら事故処理に携わる原発従事者を助けようと、労働者たちが。土地を汚された絶望の中から、

農民が。放射能による新たな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が。一人一人の市民が、国と東電の責任を問い続けています。

そして、原発はもういらないと、声を上げています。

 私たちは静かに怒りを燃やす、東北の鬼です。私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の土地に留まり生きる者も、

苦悩と責任と希望を分かち合い、支え合って生きていこうと思っています。私たちとつながってください。

私たちが起こしているアクションに、注目してください。

政府交渉、疎開、裁判、避難、保養、除染、測定、原発と放射能についての学び。そしてどこにでも出かけて、福島を語ります。

きょうは、遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。思いつく限りの、あらゆることに取り組んでいます。

私たちを助けてください。どうか福島を忘れないでください。

 もう一つ、お話したいことがあります。それは、私たち自身の生き方、暮らし方です。

 私たちは何気なく差し込むコンセントの向こう側を想像しなければなりません。差別と犠牲の上に成り立っていることに、

思いをはせなければなりません。原発は、その向こうにあるのです。

 人類は、地球に生きる、ただ一種類の生き物にすぎません。自らの種族の未来を奪う生き物が、他にいるでしょうか。

私は、この地球という美しい星と調和した、まっとうな生き物として生きたいです。ささやかでも、エネルギーを大事に使い、

工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。

どうしたら原発と対極にある新しい世界を作っていけるのか。だれにも明確な答えは分かりません。

 でき得ることは、誰かが決めたことに従うのではなく、一人一人が、本当に、本当に、本気で、自分の頭で考え、

確かに目を見開き、自分ができることを決断し、行動することだと思うのです。

一人一人に、その力があることを思い出しましょう。

 私たちは誰でも、変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を取り戻しましょう。

原発をなお進めようとする力が垂直にそびえる壁ならば、限りなく横に広がりつながり続けていくことが、私たちの力です。

たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。

見つめ合い、お互いの辛さを聞きあいましょう。涙と怒りを許しあいましょう。いまつないでいる、その手の温もりを、

日本中に、世界中に広げていきましょう。

 私たち一人一人の、背負っていかなければならない荷物が、途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、

目をそらさずに支えあり、軽やかに、朗らかに、生き延びていきましょう。

 ありがとうございました。
_______________________________________

(転載終わり)




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