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平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

ゆでガエルの信濃町<本澤二郎の「日本の風景」

2019-07-29 13:56:41 | 日本の風景


ゆでガエルの信濃町<本澤二郎の「日本の風景」(3389)
<得票激減!それでもアベ改憲軍拡・池田裏切りを続けるか>
 選挙制度と低投票率に救われて、議席をわずか増やした公明党創価学会の前途に、明るい希望のローソクは全くともらない。7月21日の参院選で、実に得票数を100万票も激減させた。選挙のたびごとに激減の流れは止まらない。アベ改憲軍拡路線を踏襲して、師である池田大作戒めを破って裏切りを続けているためだ。そのことを今回の選挙において、初めて東京選挙区で大っぴらにされた。今後もゆでガエル路線を続けるのか、年内にも実施される総選挙で、再び厳しく問われることになる。

<創立者の教えと真逆の極右路線に大ブレーキ>
 アベ官邸は、そこを見越してか、3分の2議席実現のため、胡散臭い政党と見られてきた国民民主党丸抱え作戦に切り替える構えを見せている。同党は維新の二番煎じである。野党の体たらくに証である。

 公明党沈没原因は二つ。創価学会の活動家の高齢化と、もう一つは公明党創立者の教えとは、真逆の政策、すなわち特定秘密保護法・戦争法・共謀罪・カジノ法・10%消費税など大衆いじめを強行してきた。すなわち大衆を敵視する日本右翼・財閥1%のためなのだ。
 信仰者にとって、師の教えは格別の重いものがあるとされる。他党・第三者には想像もつかない宗教的縛り(師弟不二)が脈打っている。それにもかかわらず、山口那津男や太田ショウコウが率いる公明党は、官邸の毒饅頭で腹を膨らませた、と専門家は指摘している。その重すぎる師弟の約束を反故にして暴走の7年である。
 師の池田は「大衆と敵対した時の公明党は叩き潰せ」と言明しているという。今回の参院選で、ついに池田親衛隊が決起、ナツオの公明党と原田の創価学会に挑戦状をたたきつけた。

 元自民党本部職員の自宅には、選挙の時は、必ず知り合いの学会員からの「公明党をよろしく」と電話がかかってきたが、それがなくなった。世上「戦争党」と揶揄されているため、平和と福祉の公明党と訴えることができなくなってしまった、そこに原因があると受け止められている。

 特定秘密保護法・集団的自衛権行使の9条破壊・共謀罪など一連の戦争法制の強行に深く関与、推進してきた太田国交相と山口代表の公明党、それにもかかわらず強力にバックアップしてきた創価学会という6年の間に、池田側近が内部から立ち上がったものなのだ。
 師の教えに執着する信仰者が決起する土壌が、必然的に池田親衛隊とでもいえる勢力を誕生させている。参院選で、初めて表面化したことで、強固な組織に分裂を意味する亀裂が存在した。もはやアリの一穴どころではない。
 「原田と谷川の確執も表面化して、総崩れの様相を呈している」と信濃町監視人の報告である。100万票激減の真相である。
 
<山本ー野原の攻撃は総選挙でも大爆発か>
 大衆を犠牲に追いやる、大義のない不条理の信濃町執行部の変質は、池田裏切りそのものである。自民党のように金や利権で結びついている組織と違って、公明党創価学会は無報酬の集票マシーンだから、理想の根拠が崩れると、その反動は小さくない。前回の参院選と比較して、100万票も激減させて当然なのである。

 繰り返し紹介している木更津市の美人栄養士のK・T子さんが、太田の裏切りを指摘したのは、特定秘密保護法を強行した2013年12月のことである。彼女は「池田先生は決して太田を許さないッ」ときっぱりと断罪した。今からすると、彼女の一撃は池田親衛隊第一号ということになろう。

 人は思考停止の創価学会員と決めつけがちだが、実は理性の信仰者もいる。K・T子さんは戦争遺児として、そのことを証明してくれた。ただし、声は出さないがK・T子さんのような学会員は、ほかにもたくさんいたのだろう。
 信濃町の地盤沈下は、予想外の速度で進行している。そのことを今回の参院選が証明してくれたことになる。平和を反故にして、真逆のアベ戦争という路線の大展開である。

 子供を持つ学会員の中にも、公明党支持を止めている。「お母さん、うちには息子がいるので、もう公明党には入れないよ」と息子に言われたという、お年寄り学会員が直接打ち明けられたものだ。
 消費税廃止を公約する山本太郎と野原善正の戦いは、次の総選挙でも大爆発することになるだろう。第二第三の野原が、信濃町の足元を揺さぶると見られている。

 「木更津レイプ殺人事件」の被害者となったK・T子さんは、泉下で太田ショウコウを追及を止めないが、刺客候補を恐れてか、彼は東京の選挙区からの出馬取りやめた。山本・野原の攻勢にいち早く逃げ出したのであろう。むろん、池田親衛隊の追及は、宗教的信念を貫徹するため、途中で引き返すことはしない。徹底追及するであろう。
 公明党を叩き潰せ、が池田の本意であると野原は信じている。金では動かない。

<内輪の痛撃は内部崩壊を約束する!>
 城が強固でも、内部からの攻撃には弱い。いまの創価城がそうである。
 信濃町の駅前の大聖堂は、正しくは大誓堂という。野原が口走る師弟不二を祈る場所に違いない。そうしてみると、破戒のナツオや原田らは、この場所に立ち入る資格がないことになろう?

 これは大変なことになるだろう。鉄壁を誇る信濃町の城壁が、内側から破壊されるのであろうか。

<勢い込む池田親衛隊>
 池田の小説「人間革命」を読んで、これまで奮い立ってきた面々の高齢化による地盤沈下は致し方ないようだが、彼らの中に今の信濃町執行部への不満と不信が積もり積もっている。
 創価大学で教養を身につけたOBたちも、これまで違和感を抱いてきたが、今回の山本と野原の大活躍をYou Tubeで目撃している。
 K・T子さんは、聖教新聞と公明新聞を購読して、毎日1時間ぐらいかけて目を通していた。無知蒙昧の徒は確かに多いようだが、すべてではない。
 池田親衛隊は、老壮青に及んでいる。
 信濃町から遠ざかるもの、逆に野原のように目覚める者と創価学会内部は、揺れ動いていると分析できる。
 ナツオの裏切り作戦がどこまで続くのか。興味深い。以下に公明党の支援報道に徹する時事通信記事を貼り付けようと思う。
 

 公明党は参院選比例代表で、得票数を2016年参院選から100万票以上も減らし、自民党との連立政権発足以降の国政選挙で最低となった。支持者の高齢化が進み、盤石を誇った組織力には陰りが見える。過去最多に並ぶ14議席を獲得したにもかかわらず、党内には危機感が募っている。
 公明党は、候補者を擁立した7選挙区全てで議席を獲得、比例でも7議席を得た。改選11議席を14に伸ばし、16年に並んだ。山口那津男代表は25日の党会合で「公明党の歴史でも最高タイ記録だ」と胸を張る一方、「党の発信力をどう強化していくのか、参院選の総括として議論してもらいたい」と幹部に指示した。
 ただ、5割に満たなかった低投票率に助けられた面は否めない。比例の得票数は653万6336票で、17年衆院選に続く700万票割れ。計画的に準備ができる参院選は750万票超で推移していたが、今回は大幅に下落し、05年衆院選で898万7620票とピークを迎えて以降の減少傾向が鮮明になった。
 原因について、党関係者は「支持者の高齢化で運動量が低下している」と指摘。一時的な現象ではなく同党が抱える構造的な問題との見方を示した。集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法の成立など、「安倍1強」の下で党の基本的立場と相いれない政策に協力していることへの支持者の不満もあるとみられる。
 ある幹部は「投票率が下がっただけで100万票も減るわけがない。深刻に受け止めないといけない」と懸念を示したが、党勢回復への妙案を見いだせるかは不透明だ。

2019年7月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)








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