FUCHISO(フウチソウ)

諸国の古い工芸/染織品をご紹介する小さなお店です。 東京都渋谷区神宮前3-7-4 2階/TEL 03-5474-7107

● 李朝後期・紙縒りカゴ

2013-11-09 | 古いもの
昼過ぎなのにずっと夕方みたい

気が滅入る空の色。

こんな日は目に入ってくる色も流す音も、ずんずん地味なものになる。


前の記事と同様、李朝工芸からご紹介。

日本にも有る工芸ですが

反古紙を用い紙縒りにしたものを編み上げて成形するカゴ












↑ 底部だと反古紙なのが良くわかる。



編み方や作り出されたものが違う事位で、発想は共通しています。

このくらいの大きさのものは、女性達が裁縫カゴとして使ったりしたのだとか。

儒教の精神性が、生活の道具にまでも浸透していた証。


それにしても、光を反射せず吸い込む紙ものは無釉の器と似て緑が良く映える。





李朝時代後期(19c末頃)

minφ13 maxφ17×H10 cm


*ご売約済みとなりました、有難うございます。


当店には見当たらず実践出来ないけれどたとえば アルミ だとか アクリル だとか

何かそういった無機質な素材の敷板の上に置いたらより映えそう。
コメント
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