介護はイヤだ

両親への積極的な介護をしていなかった(両親は平成24年度に相次いで死亡)、ダメな子供の戯言を書いています。

改製原戸籍

2015-03-25 18:45:13 | 日記

 昨日、半休を行使して、保留にしていた不動産に係る相続手続きを少し進めました。
 

(1) 現場立会い。

 前々日の夕刻に、某金融機関の担当者[*]が勤務先に来社し、「明日は地主に電話で依頼した事前手続きについて改めて説明したいので現地に行きます」と言うから、12時チョット前に私の勤務先で待ち合わせ。

 その段階で用意できている原本とそのコピーを確認した後、現地(実家)に向けて出発。

 立ち合いの予定時刻よりも20分ほど早く到着した上に、偶然にも実家の手前で地主と出会ったので、軽く挨拶を交わした後に銀行担当者が説明開始。

 家屋調査士がホボ予定通りに到着したので現場確認を開始。
  ・建築確認書およびそれに付属していた書類は予めコピーを渡していたので、そのコピー書面と現物とを見比べてもらい、間違いないことを確認。
  ・地主と私の双方による50年以上前からの経緯を説明。
  ・公共料金の領収書は常に私が持ち歩いている「電気」と「ガス」の引き落とし通知書を見せることで現住であることを確認。
  ・家の建築代金領収書は、当時、父が勤めていた工務店が家を建てたけれど事実上廃業しているから無理だと言う事で『上申書』を作ることに。

 一通りの確認が済んだ後、家の外観を写真撮影。

 メジャーを当てて、図面通りなのかを大まかに確認。

 「建築確認書類」「農地転用届」「転用届が受理されていることの証明書」の原本を調査士に渡し、調査士から預かり書を貰う。

 最後に、調査士が持ってきた「委任状」に地主と私の其々が押印して現場立会いは無事終了するはずだったのだけど・・・地主がゴネタ。地主曰く『長年に亙り農地を宅地に変更登記するのを地主側が怠っていたからその手続及び費用は自分(地主)が負担する。ついては、自分にも色々と付き合いが有り、今、そのための費用見積もりを別の所に頼んでいる。だから、勝手に登記を進めないでほしい。先ほど差し出した委任状は返してくれ』との事。すったもんだした後、その見積り依頼したところから見積もりが出た後で依頼するかどうかを回答し、取りあえずは預けておくことで解決。
  *借地の買い取りの為に融資を受け、且つ、登記等の手続き(サポート)サービスを利用するので。



(2) 市役所で公的書類取得。

 当初、私は市役所に行く時間が取りるかどうか不安だったけれど、立ち合いが1時間で済んだうえ、駅へ向かうバスや、その後に乗る電車が殆ど待ち時間ナシで乗れたという好条件が重なり、15時30分頃に市役所の最寄駅に到着。

 取得するように銀行を通じて司法書士から指示の有った書類は
 (1)相続人【私】
  ・戸籍謄本 1通
  ・住民票<本籍、続柄の表示あり> 2通
  ・印鑑証明 1通
 (2)被相続人【両親】
  ・改製原戸籍 各人で1通
  ・住民票[除票] 各人で1通
 (3)固定資産の評価額証明
  ・土地 1通
    ⇒ 本来は地主が取りに行くのだけど、急遽、委任状を貰い、私が取得しに行く。
  ・自宅 1通
    ⇒ 固定資産の納付実績が無いから、出ないのではないかと銀行は考えていた。

 公的書類をすぐにでも確認したいと言う事で銀行担当者も同行したのだけど、銀行担当者は「市役所まで行かないと、固定資産の評価証明書は出ません」と言う。だけど、降りた駅前に存在する出張所は『市役所まで行かなくても此処でほとんどの行政手手続きが出来ます』と謳っている事を私は知っている。そこで、僅かに時間はロスするがちょっと寄ってみる事を納得させる【市役所へは駅から徒歩20分もかからない。路線バスも出ている】。

 で、結論としてはこの出張所ですべての書類を取得できました。
 (a)土地と建物の固定資産評価額証明
  ・土地は地主からの委任状で簡単に取得。
  ・建物は多分父の名前のままだと思うので、名前で検索してもらったら出てきた。
    ⇒以前から建物の固定資産税を払っていないのは評価額が課税対象額未満だからと推測していたが、係員がご丁寧にもそうだと説明してくれた。
 (b)印鑑証明書
  自動交付機が有ったので操作してみたが、母が設定した暗証番号が不明なので窓口申請。
 (c)住民票関係
  当初は各人毎にしか取得が出来ないのだと銀行担当者が思っていたが、窓口担当者と銀行担当者が口げんかをした結果、窓口担当者が勝って、戸籍筆頭者である父の名前で「父」「母」「私」の3名が記載された住民票2通を取得。
 (d)私の戸籍謄本 & (e)両親の改製原戸籍・除籍謄本・戸籍謄本
  ここでも銀行担当者が交付申請書に書く希望書類の書き方で窓口担当者と口げんか。
  まずは、私は戸籍を分籍していな買った事が幸いし、住民票と同じく戸籍筆頭者「父」で申請することで、3名分の戸籍謄本は1つの戸籍謄本で間に合った。
  次に『改製原戸籍』と『除籍謄本』。窓口担当者の言うとおりに「考えられるそれぞれの戸籍筆頭者」(とりあえず祖父の名前)を記載し、交付希望書類名と通数は『改製原戸籍』『1通』と書いたうえで、ここが大事で備考欄に『出生から死亡までのすべての戸籍』と記載したら・・・20分後に父の改製原戸籍が完成し交付申請書類を書き換える【曾祖父が戸籍筆頭者】。その10分後に母の方の改製原戸籍が完成し、こちらは交付申請用紙の空白欄に必要事項を補完。

 すべての書類は私が窓口から受領し、まとめて銀行担当者へ渡すことで昨日行った手続きはとりあえず完了。
 その際に、私の知らない親族(曽祖父や大叔父など)が載っている『改製原戸籍』等のコピーをお願いする。


チョット事前説明が長くなってしまいましたが、ここからが本題。
 いゃ~、今日のお昼に『改製原戸籍』について検索したら「相続に伴い銀行の口座名義人を変更する時などに提出。だけど、『Aさん(知らない先祖)が戸籍筆頭者の改製原戸籍』『除票』『Cさんが戸籍筆頭者の改製原戸籍』『除票』『先に死亡した配偶者が筆頭者の戸籍謄本』と色々と必要な『戸籍の書類』が有ります。必要な改製原戸籍を揃えるのは大変ですよ。そういう事に慣れている当行政書士事務所であれば『基本料金5万円+状況に応じた追加料金』で請け負います」みたいな案内がいっぱいヒットしました。
 ですが、私の場合、両親共に同一市内で『出生⇒成人⇒婚姻⇒死亡』だったと言う幸運[別の市町村で生まれていたら、そちらにも出向いて取得しなければならない]と、銀行担当者と窓口担当者が口げんかしながら確認したおかげで、相続人が最低限負担する経費(交通費と交付費用)を支払っただけで、一回で完璧な『改製原戸籍』『除籍謄本』を取得することができました。
 完璧ってどうしてわかるか?
 今日は毎月必ず依頼する会社の手続きで銀行担当者を事務所に呼び寄せていたのです。その時「スイマセン、コピーは持ってこれなかったんです。実は・・・昨日、帰行したら司法書士の先生が来られたので、お預かりした書類は渡してしまったのです。今日、先生からは戸籍に関する書類は完ぺきだと言われましたので、追加で取得してもらう事は有りません。コピーは、先生に電話をして入手します。」と頭を掻きながら話したからです。


 今回の書類は登記に使用するので原本は帰ってこない。

 だから、両親名義の銀行口座を私の名義にするために改めて『改製原戸籍』等を取得する必要がある。

 だけど私の場合、両親共に同一市内で一生を送るってくれたおかげで、両親の『改製原戸籍』および『除籍謄本』は、『改製原戸籍』に必要通数を記入し、備考欄に「出生から死亡までのすべての戸籍」と書けば簡単に取得出る事が判り大助かりでした。

 それを知らなければ、ネットで行政書士を見つけて、無駄に数万円を支払って上に「行政書士の先生、ありがとうございました」なんて感想がHPに掲載されると言うバカを演じなければなりません。


 勿論、色々な事情が有り個人一人の力で戸籍関係の書類をそろえることが困難な方は、行政書士の先生に頼むのが一番いいと思いますよ。

 

 

【追記】

 5月22日のブログにも書きましたが、登記が終わったら「改製原戸籍」「農地転用に関する書類一式」「相続関係図」などの一連の書類が綴られて戻ってきました。

 後日、会社でお世話になっている司法書士の先生と雑談している際に、銀行の口座名義変更をする際には改めて『改製原戸籍』等を用意するのではなく、今回戻ってきた一連の書類を「正本」として、「正本」とコピーを銀行へ提示して内容に間違いがないことを確認してもらい、コピーを銀行に渡せばよいとアドバイスをいただきました。



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