goo blog サービス終了のお知らせ 

Re:SALOON & VBA

しばらくは、過去BBSの倉庫、および
作成した EXCEL VBA の置き場(公開)として

雑木林

2005年01月24日 00時47分01秒 | 詩(塚原将)
小鳥がとんだ後の 梢の小さなゆらめきが 静まりかえった夕暮れを すこしばかり陽気にした 路は 雑木林をひとつの方向に とめどなく流れていて もし 小鳥がとばなかったら わたしは 影をたたみこんで 路におぼれていただろう 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

孤独

2005年01月23日 00時45分37秒 | 詩(塚原将)
ある程度 友に逢わないと わたしは 友をいらないような いらだちを感じる まったくのひとりぼっちは 朝に顔を合わす 水槽の金魚にさえ 感じているので 棘のない痛みが そんないらだちを つれてくる 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

2005年01月20日 23時48分48秒 | 詩(塚原将)
本当に逢いたいひとは ほんのかすかなずれもなく 心がむかいあうひとは いないか いるはずはない 鏡にうつるわたしでさえ 本当のわたしより 明るい顔をしている 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

2005年01月19日 08時07分47秒 | 詩(塚原将)
トンボの頭をひきちぎるように 愛をちぎって投げた 方向を失って 遠い目をした言葉のやりとりも 間と思ったし 暖まるだけのふれあいも 愛だと思った 捨てられた頭のほうは 信じられずに 死んでしまったのに 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

ひとつの愛

2005年01月18日 07時32分37秒 | 詩(塚原将)
永遠に目をそらすことがなかったら わたしは ひとつの愛を信じたろう 永遠に黙りつづけられたなら わたしは ひとつの愛を信じたろう わたしは すぐによそみをしたり 話をしたりしたので 自分すら信じられなくなってしまい ひとつの愛は いつの間にか 真心の玩具になってしまった 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

2005年01月14日 07時50分21秒 | 詩(塚原将)
虹の美しさは 濡れた空が乾くまでに 消えてしまうから なおさら 美しく心に残る もし虹が 決して消えないものならば わたしは いつでも気づまりな思いをして 空を 信号にしたがって歩くだろう 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

同情

2005年01月13日 00時24分37秒 | 詩(塚原将)
花の散ることは淋しいことなのだが 花の散ることは誰でも知っていて やがて実のなる頃には すっかり忘れてしまうのに ほんの短い時間が あまりにひっそりとするために 情深い偽善者が 深刻な顔で腕をくむ その実を口にするとき 誰が花のことまで思い出すものか ただ 甘い すっぱいと 思うだけで しょせん同情心なんてそんなもの 可哀そうにと涙ぐんでいる目のなかで 花は満開の季節だ 塚原将「たった . . . Read more

安らぎ

2005年01月12日 23時14分03秒 | 詩(塚原将)
花が音もなく散ってゆく 時間のように 哀しい優しさがにじんでいるので 瞳をとじたままでいる 静まりかえった海一面に 花弁が 釣舟のようにひろがっている奇妙な風景が 涙にのって 次から次へとこぼれおちる 決して淋しいのではない まして悲しいことは何もない 花弁のもろい美しさが ふと海に重なったことが 新鮮にうれしかったのだ 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more

想い出

2005年01月10日 05時33分46秒 | 詩(塚原将)
振りむくと 子供のわたしが微笑っていて 秋が風車のようにまわっている あのとき たしか わたしは泣いていたのに わたしが羽根を切った 赤とんぼが すっきりと飛んでいる 塚原将「たったひとつの季節に』より . . . Read more