2024年8月末現在、斎藤元彦兵庫県知事のパワハラが、ワイドショーを騒がせている。
ワイドショーやニュースは見ない方なので、遅まきながら、Youtubeで関連動画を見かけて知った。
今や、百条委員会で審議中で、どう転ぶか分からないが、辞任Xデーが確実視されている。
パワハラだけが、問題ではなく、多くの疑惑が取り出ざされているが、パワハラは、まあ、
知事の人間性、人柄の話であって、それだけで、知事不適格という訳ではないが、
当「決め・分け論」トピックスとしては、触発されてパワハラ人間を取り上げたい。
奇特な方がこの文章を読まれる時には、既に、斎藤元彦兵庫県知事は過去の人物になり、その顛末は、「決まって」いることとは思うが、それは、ご了解願いたい。まあ、結果がどうあれ、パワハラは変わらんでしょということで。
さて、では、
IT業界にいたものとして、個人的に、数多くの職場、人達と関わって仕事をして来たので、数少ないが、その中には、パワハラ人間と思しき人物に、遭遇、あるいは見聞きして来たことがある。
さすがに、斎藤元彦兵庫県知事程の、強者、猛者、怪物はいないが・・・。
何でも、人は他者に高圧的、恫喝的、𠮟責状態にあるとき、脳内麻薬が出まくるらしい。
だから、やっている本人は、超気持ちいい~状態なのだという。
それで、自戒無き者、メタ認知が出来ない者は、ついつい錯覚から抜け出せず中毒になる。
「俺って偉い」と勘違いしている者の悍ましさに気付けなくなる。
※この文章も、観方によっては、「俺偉い」の文章に見えなくもないので、そこは、パワハラの指摘という意図であるということで、ご理解願いたい。論じるということ自体が、それに共感できない人には、ハラスメントに見えなくないというのは否定できないし。
とは、言え、僕はハラスメント出来るほどのパワーを持ち損ねているので、あり得ないことではあるけれども。
で、僕が、職場で出会った人たちのことに、話を換えると。
ある課長の場合。
上司であったY課長、口に達者な人物であった。話し好きだった。
なので、機嫌がいいときは、ある意味、面白い、好い人物なのだったが、如何せん、
叱責モードに入ると、話が長い。部下を立たせておいて、延々、説教に入る。1時間は普通。
自分が食らう場面もあるのだが、他のメンバーが食らっているときも、ああ、またやっているなと、仕事をしながら、離れて冷ややかに見ていた。
失敗をした、だから、指導をする、それは分かるが、既に結論は出ている。
どこで、間違ったか、何を直せばいいかは、指導される側には、もう分かっている。
反省を刻印するための長時間なのだろう。
厄介なのは、話がループするということだった。
起承転・・・起承転・・・起承転・・・起承転・・・
結に至りそうになると、また、起に戻る。やれやれ・・・、そのクダリ何回目?
本人(課長)が、疲れて飽きるのを待つしかない、他の人が口を挟もうものなら、
それが、また、「起」を与えてしまう、怒った顔をしているが、脳内ドーパミンが溢れていて
ウハウハなんじゃないかと・・・、「課長」の権限、ここにあり。
僕が、その矛先であるときは、面従腹背、ループカウンタを指折っていた。
実は、僕は、このパワハラ臭(気配)には、結構、敏感な方だと思う。
なので、他チームのパワハラ上司にも、反応して、不愉快な気持ちになってしまう。
あるプロジェクトで、物凄く、不愉快な叱り方をする他社の作業チームの上司と部下のSMコンビがいた。そのSMプレイが、目に入ってくる。
こういう言い方をする、
「何んで○○なのに、○○せんのかなぁ~、何んか理由あるんか?」
理由を訊いているように見せかけて、理由など求めていない、ネチネチと責めているだけ。既に、○○で、答えを出している、それ以外はない。恫喝めいているので、声が大きくなっている。
追いつめて、他の答えがないのは、分かっている、「そうは、言われても・・・」
何んと、生産性の低い、嫌味な腹黒さ、こういうリトミック(詰問口調)が大嫌いだった。
コーナーに追い込んでのサンドバック状態、逃げ道はない。
同じリトミックで、獲物を追い込んでいく。ああ、酔っているなぁ~と眺めていた。
出しゃばって、関係ない身ではあるものの、「近くでパワハラされると、不快なので、止めてくれますか」と、ホント言いたかった。
勿論、他社なので、そのお二方が、納得されてそれをされているだけなので、
「否や、あんた関係ないやろ」と言われるのがオチで、言える訳でもなかったが・・・
兎に角、また始まったか・・・と、耳を塞ぐしかないのであった。
パワハラは、ある意味、病気だろう、依存症、中毒。
地位、立場、指導というパワーが、そのことに、正当に見える切っ掛けを与え、
自覚、自省の出来ない、口達者な(ホントはコミュ障)、上司という幼児が罹ってしまう。
斎藤元彦兵庫県知事は、東大卒、高級官僚出身、その上、ナルシストであるという、もう典型。
新潟県佐渡市に出向し、企画財政部長を担当。当時について、「若手キャリアとして初めて赴任した地方都市の佐渡で『殿様扱い』されることを覚え、それがターニングポイントになった」と斎藤知事を知る人が証言しているとのこと。そして、その後、当時、勢いに乗る維新の党というお墨付き(推薦)を得て、もう、遮る者は、何もない、知事選で当選。
その上、吝嗇で、おねだり体質というオマケまで付いている。あらら。
何んでも、芸術、文学はお嫌いらしい。県の芸術系イベントは、減少傾向にあるらしい。
『俺は知事やぞ!』『知事をこんないい加減に扱っていいんか!』、舌打ち、物投げ・・・
きっと、家庭内でも、「暴君」なのだろうな、
息子さんはその複製(ミニ暴君)か、あるいは、犠牲者(お父さんの言うことがきけないのか)かは、興味あるところであるが・・・
「決めたい」系の何故は、理由を訊いていない詰問。「何故しないのか」と、断罪している。
切り捨てている。理由は、既に「決まって」いる、それに従わないものは、切り捨て、罰を与えなければならない、二度と歯向かわないようにするために。
「分かりたい」系の何故は、理由を問うている。理由を明らかにして、解決策を見出そうとしている。失敗しないで済む方法を探っている。
「決めたい」人のマスターベーションで、叱られ、怒られ、恫喝される、こっちは、堪ったものではない。
参考
令和に「パワハラ首長」が続出する"まさかの背景" 問題視されても、なぜパワハラはなくならない? | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)