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Re:SALOON & VBA

しばらくは、過去BBSの倉庫、および
作成した EXCEL VBA の置き場(公開)として

塚原将という詩人

2006年03月20日 01時04分15秒 | 詩(塚原将)
この人は誰なのですか? と御質問がありました。 恥ずかしながら、塚原将というのは、僕のペンネームです。 ・・・と言いたいところなんですが・・・残念ながらそれは嘘です。 僕が知っている限りの情報をお知らせしますと・・・ 僕が塚原将(まさる)という名前の人の存在を知ったのは、かれこれ、30年近く前のこと。 小椋佳というシンガーソングライターの『夢追い人』というアルバムだったと思います。 そう、僕が彼 . . . Read more

なつかしい言葉たちよ

2006年03月19日 22時33分44秒 | 詩(塚原将)
なつかしい言葉たちよ わたしの好きな言葉たちよ わたしのペン先は ともすればお前たちを書いてしまいそうになる お前たちが姿をあらわすと 戻ってゆくだけの一本の路しかない ひとつの季節しかない 夢を花束にして わたしを待ちつづける少女のまわりを 近づくでもなく遠ざかるでもなく みつめて過ごすような なつかしい言葉たちよ わたしの好きな言葉たちよ わたしは少し旅に出なくてはならない 干上がった心の . . . Read more

ひとつぶの幸せ

2006年03月18日 22時22分22秒 | 詩(塚原将)
なぜこの道を歩いているのだろう もう見知らぬひとのいる部屋に つづいているだけの 哀しみをこぼしながら歩いた日が まだ色彩ひとつ変えずに 心に残っているのに あなたのやさしかった表情だけが わたしの疲れた時間に 想い出を抱きしめてやってくるので 哀しみの裏側に ひっそりと息づいている ひとつぶの幸せを つぶしきることができない 塚原将『閉ざされた愛』より . . . Read more

十月の風強い日に

2006年03月17日 00時03分24秒 | 詩(塚原将)
わたしは 十月の風強い日に死にたい 夢みる もの寂しい山村に群れさわぐコスモスを その村で いちばん透明に美しい少女に 刈りとってもらい 花にまとわりついた 風の音の消えない間に わたしを包んで欲しい わたしの胸の上には 白いコスモスを一輪 選んでのせて欲しい わたしの魂は その日傘をさして 風にのり誰知らぬところへ とんでゆきたいのだ 塚原将『閉ざされた愛』より . . . Read more

2006年03月16日 00時47分09秒 | 詩(塚原将)
切断してください わたしが通りすぎた瞬間に 間断なくすっぱりと 振りむいたところで もう空さえないほどに そんな気持で 酒を飲みたいものだ そうすれば きっとわたしは 限りなく青い海に浮かぶことができるだろう 塚原将『閉ざされた愛』より . . . Read more

死んだ心

2006年03月14日 00時40分46秒 | 詩(塚原将)
あと何年で死ぬだろうと ふと思うことがある まだそんな年齢でもと 笑われるが 一輪の花をみにとび出す 心は なくしてしまっているので わたしが生きてゆく意味は 夜の中に 朝の記憶をこぼしていくようなものだ 塚原将『閉ざされた愛』より . . . Read more

煙草

2006年03月10日 00時02分58秒 | 詩(塚原将)
煙草を持つ手付きが 父に似ていることに気付いて いろいろな型に変えてみたが 疲れ切った時間に孤り 煙草をふかしていると やはり同じ型になっている 気恥ずかしく 愕然として 煙草をくわえたまま 指の屈伸運動をしてしまう 塚原将『閉ざされた愛』より . . . Read more

隠した心

2006年03月08日 01時54分27秒 | 詩(塚原将)
わたしの中に 自分でも恐ろしくなるほどの 冷たさに満ちたところがある しかもそのまわりの風景が いちばん明るく澄んでいるので 冷たさはより以上に深められていて わたしの瞳に浮く 一片の氷を 時折ひとに気付かせてしまうのだ 塚原将『閉ざされた愛』より . . . Read more