梢の小さなゆらめきが
静まりかえった夕暮れを
すこしばかり陽気にした
路は
雑木林をひとつの方向に
とめどなく流れていて
もし
小鳥がとばなかったら
わたしは
影をたたみこんで
路におぼれていただろう
塚原将「たったひとつの季節に』より
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