化学系エンジニアの独り言

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NOMO投手、ありがとう

2008-07-19 | スポーツ
野茂投手の引退が報じられました。新聞、テレビは言うに及ばずブログでも、この偉大なパイオニアをたたえる記事であふれています。自分としても思い出のある選手です。

思い返せが10年以上前、1995年10月に家族とともにアメリカ南西部の小さな町に住むこととなりました。人口3万人のこの町には日本人家族などいません。この町で知り合った日本人は結局3人でしたが、いずれも50代以上の人で、若い頃アメリカにわたってきたといいます。中には戦後まもなく講和条約前だったので、吉田首相の手紙をVisa代わりに携えてアメリカに来た、というおばあちゃんもいました。

要するに全く異国の地で、ぽつんと家族だけで暮らすことはなかなか大変でした。言葉の問題、習慣の問題などです。もちろん私以上に家内と子供3人(末っ子はまだ1歳だったので苦労はしていないと思うが)は大変でした。

そんな時、野茂投手が大リーグで活躍していることにとても勇気付けられました。トルネードといわれる独特のフォーム。三振をたくさん取ることから付けられたドクターKのニックネーム。野茂投手のニュースに接したり、職場でその話題が出るたびに、日本人の誇りというか、プライドを鼓舞されるように勇気が沸いたものです。

時は下って2002年の夏。出張でヒューストンに行ったときのことです。週末をはさんだ日程だったので、日曜日は一日オフでした。さて何をしようかとネット検索したら、地元アストロズの対ドジャーズ戦があり、先発は野茂です。これを見逃すわけには行きません。早速ミニッツメイドスタジアムに駆けつけました。

3塁側のビジター関の切符を買おうとすると、切符売り場のおばちゃんは、何でアストロズ側を買わないのかと不満そうに聞いてくる。待ってましたとばかり、あたしは日本人なんで先発の野茂を応援したいんだ、と応えると、おばちゃんはそれならよろしい、と切符を売ってくれました。

アストロズの先発は若手の速球派です。名前は覚えてませんが、95-96マイルがコンスタントに出ていました。大リーグにはこんなピッチャーがごろごろしているというからびっくりです。

野茂の球速は90マイルを超えたくらいが最高でしたが、ストライク先行の良い内容でした。試合は投手戦になったのですが、終盤にドジャーズがホームランで得点して野茂は交代しました。結局ドジャーズが勝って野茂投手は勝ち投手になりました。

初めてなまで見る大リーグでしたが、本当に良い思い出になりました。これまで何度も復活してきた野茂投手ですが、今度ばかりは引退を決意したんですね。残念ですが、これまでいい思い出を本当にありがとう

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