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地球温暖化の事実

2006-05-09 | 環境
ホワイトハウスは地球温暖化に関する研究結果を公表した。全文はclimatescience.govにて読めるらしい。その結論はこうだ。地表の温度は間違いなく温暖化が進んでおり、気候変動に対して間違いなく人間が影響を与えているという確かな証拠がある。

これはホワイトハウスがClimete change science programとして取り組む21の研究の最初のひとつの結論だ。
これまで10年以上にわたって、地表の温度上昇と上空(対流圏)の温度上昇のスピードが異なっているという議論が続いていた。研究者はそれぞれ異なった方法により気温変化を測定していることが、矛盾する結果を生む一因ではあろう。このような事情からBush政権は、温暖化ガスの蓄積が本当に気温上昇をもたらしているのかどうかを、科学的に検証することを優先させてきた。

今回の調査で、地表の気温上昇と上空の温度上昇に矛盾は無いという結論が出された。さらに、過去50年間の平均気温の上昇の唯一の原因は温暖化ガスの蓄積であり、それは主として石炭・石油の燃焼によるものと説明できるとしている。

しかしながら、現在のコンピューターシミュレーションでは地球の平均気温の上昇はうまく説明できるもの、熱帯地方では結果が大きく外れるなどの不備な点もある。従った引き続き調査研究を継続するとしている。なんといっても今回の研究は21あるうちの一つにしか過ぎないので。

どのような地球温暖化のモデルが確立できたとしても、今後十年、二十年で温暖化をとめることは不可能である。もちろん、温暖化ガスを排出しないエネルギー源を探すことは必要であるが、温暖化に適応するすべも同時に探す必要がある、と指摘する科学者もいる。

とはいえ、温暖化の因果関係の一端は明らかになったのだからBush政権もCO2削減に向けて思い腰を上げざるを得なかった(一般教書演説で)わけである。

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