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プログレ好きなギタリストのブログ
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所有ギター紹介(5)

2004-06-30 12:17:27 | 機材紹介

Webber Guitars 000-12


カナダ/バンクーバーのギター工房Webber Guitarsのアコー
スティックギター。年間100本程度しか作らない小さな工房で、
当然オールハンドメイド。使用木材、加工技術とも超一級である。
日本に特約店が無いためほとんど入ってきてないと思われる。
北米でも特約店が10店舗しかないが、たまたま以前住んでいた
町に特約店があり出会えた1本。

それは忘れもしない2001年3月1日、以前から気になっていた
アコースティックギター専門店にたまたま時間があったので立ち
寄った。品揃えを見てすぐに普通の店ではないことが分った。
そして数本展示されていたWebber Guitarが目に止まった。
その作りの良さとサイド、バックに贅沢に使われたフレイム
メイプルに思わず目を奪われた。その数本を何度も手にとって
見ていると、しばらく私の行動を観察していた店主がいきなり
話しかけて来た。
店主「あんたはメイプルのギターが好きなのか?」
私 「ああ、とても好きだ。これらのギターはとても綺麗だね。
   David Webberって聞いたことないけど、どんなブランド?」
店主「バンクーバーの工房でね、とても良いギターを作るよ。
   うちはそこの特約店なんだけどお奨めだよ。そうそう、
   1本掘り出し物があるんだ。店に出すか迷ってたんだけど、
   ちょっと見てみるかい?」
私 「そう、じゃあ是非見せてもらおうかな。」

彼は店の奥からギターケースを大事そうに出してきて言った。
店主「これは売り物にするか迷っているんだよ。でも君が是非
   欲しいと言うなら売ってあげても良いよ。」

まず一目見てビックリ。サイド、バックはキルテッドメイプルで
トラ目ではなく玉目がぎっしり。


この000-12というモデルはカタログ標準仕様ではローズウッドの
サイド、バックなのだが注文に応じてキルテッドメイプルのような
希少木材を使うらしい。さらにボディエッジのバインディングが
特徴的でアフリカの何とかというこげ茶色の木を使っていて、店主
もそれを強調していた。何でも加工が相当難しいそうだ。


見た目でまずノックアウトされたが、手にとって弾いてみて更に
ノックアウトされた。その軽さ、そして音は今まで経験したことの
ないものだった。

店主によると3月はWebber Guitarsのセール期間だそうで、今日
から安くできるという。それでも高価な買い物なので考えてなるべく
早く返事をすると言って店を出た。しかし考えるまでもなくその日の
夕方また店に戻って買ってしまった。正に運命的な出会い、買うしか
なかったのだ。店主も客を見る眼があったのだろう、「すぐ戻って
来ると思っていたよ。」と笑っていた。

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