ロックギタリストにとって基本の音色であるひずみ系の
サウンドは命であり、セッティングも最も気を使う所だ。
ギターを始めてしばらくして「Boston」に出会った。
Tom Scholzのオーバードライブサウンドにやられた。
通常あのようなドライブ感を出し十分なサスティーンを
得ようとすると、どうしてもアンプのゲインやオーバー
ドライブ/ディストーションのひずみを上げることになる。
そうすると逆に音の線が細くなり、きめも粗くなってし
まう。Tom Scholzの音はあの十分なサスティーンとドラ
イブ感があるのに決してひずみ過ぎてなくきめも細かい。
一時期あのサウンドは究極だと思っていて、色々試行
錯誤したものだ。
ギター音をひずませる場合、大きく2通りの方法がある。
オーバードライブやディストーション等のエフェクターを
使用する方法と、ギターアンプの入力ゲインを上げプリ
アンプ部をオーバードライブさせる方法だ。どちらにしろ
エフェクターもアンプも数え切れないくらいの種類があり、
満足するサウンドを探すのは大変だ。さらに使用するギタ
ーの種類やギターのセッティング、もっと言えばピッキン
グの強弱等でもひずみ系サウンドは変わってしまう。
100%満足するサウンドを探し、また思ったとおりにセッ
ティングできるようになるにはかなりの知識と経験が必要
である。
私もロックギターを始めてから色々なひずみ系エフェクター、
アンプを使ってきたが、今回はその遍歴を紹介しようと思う。
1.自作ディストーション
中学、高校生の頃電子工作が好きだった。エレキギターを
手に入れてすぐにディストーションを自作した。たしかその
頃定期購読していた「初歩のラジオ」にたまたま製作記事が
載っていた。回路は往年のファズの名器を参考にしたもので、
トランジスタで増幅した信号をゲルマニウムダイオードで
クリッピングしてひずませる。かなり野蛮な音がしていた
のではないかと思う。大学生になり本格的にバンドを始める
まで使用していた。
2.Proco/RAT
発売当時(20年くらい前)とても話題になり、今でも根強い
人気がある名器。Jeff Beck等プロミュージシャンも多く使用
していた。エッジの効いた図太いサウンドが特徴で、私はハム
バッキングで使用していたがどちらかといえばシングルコイル
と相性が良い。大学生時代2年間くらい使用。
3.PMG/Tube Drive Distortion
真空管アンプのウォームなひずみに憧れ始め、とりあえず真空
管を使用しているひずみ系エフェクターということで購入した。
プリ管12AX7を1本使用している。RATに比べればかなりマイル
ドなひずみで、ひずみを上げても音の細りは少ない方だと思う。
やはり2、3年使用した。
4.Alesis/Quadraverb GT
社会人になり経済的にも余裕が出来たため、機材を一新しラック
システムを導入した。最初ということでプリアンプ付のマルチ、
あとはコンプレッサーも入っているということでこれを選んだ。
ひずみ系はオーバードライブとディストーションが別々にコントロ
ールでき、それぞれひずみを7段階調節できる。ソリッドステート
だが内蔵のアンプシミュレータを併用し、同時に購入したMesa
Boogieのチューブパワーアンプ(サウンドシステム参照)で鳴ら
すと大型チューブアンプっぽいサウンドが出せた。
5.Mesa Boogie/TriAxis2
オールチューブで完全MIDI対応のプログラマブルプリアンプ。
究極のチューブプリアンプということで圧倒的な人気を誇り、
多くのプロミュージシャンも愛用している。Mesa Boogieの
往年のコンボアンプの名器を完全に再現する8つのモードを
持っている。つまりBoogieの8種類のアンプサウンドがこれ
1台で再現できてしまう。クリーンからクランチそしてメタ
リックなディストーションまでセッティングは無限大と言って
いい。ラックに移行した時購入したチューブパワーアンプの
コンパチ機種でもあり購入を検討していたが、4年前アメリカ
に住んでいた時近くの楽器店で見つけ、かなり安く購入できた。
現在も使用中であり、よっぽどのことがない限りこれからも
使用し続ける予定。
私は使った事無いんですけどねぇ!
私の歪み系のエフェクターは
MAXONのラック式(2Uサイズ)エフェクターで
UE401って言うマルチエフェクターの
はしりみたいな奴で
コンプとオーバードライブとフェイザー、
ステレオコーラスにフランジャーが入ってて
プログラムは出来ないでフットスイッチで1個づつON/OFFする奴でした
でぇ~そのマルチ(?)にLOOPでBOSSのDS-1を
かまして歪みを2種類使い分けてました♪
今はBOSSのDS-2(ターボディストーション)に
DD-3(デジタルディレイ)DM-2(アナログディレイ)
GE-7(グラフィックイコライザー)
ZOOMのGFX-707(マルチエフェクター)等があります
殆んどGFXしか使ってないですかねぇ~最近は!
昔と違って最近のコンパクトマルチは音も良くなって
その上安くなりましたので~私みたく自宅でチョコチョコ弾いてる程度には十分ですねぇ♪
私もちょっと前に15年ぶりくらいにコンパクトエフェクターを買いました。
アコースティックシミュレータなんですが、はっきり言って驚きました。
5000円くらいのコンパクトであれだけシミュレートできて、
しかも簡単な空間系のエフェクターまで付いています。
時代は変わったし、この辺の技術の進歩は凄いですね。
私はProcoのRATを現在も使用しています。学生時代に友人に安く譲ってもらいました。未だ使い方というか音作りに悩むこと多いです。タイトルの続きなのですが、最近あんまりエフェクターを使いたくないなぁと思います。実は昨年中古で念願のギターを購入したこともあり、出来ればギターとアンプだけで勝負したいなぁと。でもアンプは小さいモノしかないし、かといって買う余裕とライブの際持って行く気力がないのでエフェクターで調整してます。
RATは最近の物ですか?私の使っていたのは最も初期のものだったので大分変っているでしょうね。
>出来ればギターとアンプだけで勝負したいなぁと。
良いギターを手に入れられたのでしたら、絶対良いアンプを導入する事をお勧めします。エフェクターはあくまでサポート、良い入り口と出口がなければ良い音は出ないと思っています。リハやライブなどでの運搬の問題はありますが、特に本番ライブでは納得の行った音で出したいといつも思っています。なので私の場合もはや車でしか移動できません。