みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

おくすりGETだぜ

2006年10月19日 17時54分19秒 | 日常のあれこれ
風邪をひきました。

発端はおとといのお昼頃。朝まではピンピンしていたのに、突然鼻水が止まらなくなりました。風邪をひく心当たりはありません。ひっきりなしに鼻水が出ていると仕事にも差し支えるので、鼻炎薬を飲んで鼻水を抑えました。鼻が詰まって息がしにくく、のどの粘膜が荒れ、頭がボーッとし始めました。鼻水が止まらない。ロマンチックも止まらない。繰り返し鼻をかむうちに、お鼻がセレブになってきます。

風邪をひいたら体を休めるべきなのでしょうが、仕事は片付けなければなりません。休み休み仕事を進めます。

そうこうしているうちに、昨日のお昼頃には足の筋肉が痛み出しました。筋肉の痛みまで出るほどの風邪は珍しいです。薬を飲んでも風邪は治らない[1]のですが、体力を消耗すると治るのも遅くなります。重症化する前に病院に行ってきました。

病院の窓口で初診受付を済ませると、以前診察を受けたT医師に自動的に割り振られました。予約時刻は1時間半も先です。どの医師でも構わないから早く診察してほしかったので医師の変更を頼むと、順番が一番早くなるA医師に割り振られ、すぐに呼ばれるから体温を測って待つように言われました。

わきの下に体温計を挿して5分。37.7℃でした。すぐに呼ばれるとのことでしたが、なかなか呼ばれません。座っているのも辛いのでイスに横になります。待合室で放置されている間に下腹部も痛くなってきました。

内科カウンターでは医療スタッフ (看護師? 事務員?) が入れ替わり立ち代わり。カウンターに誰もいなくなることも当たり前。タイミングを計ってスタッフを捕まえます。
「すぐに呼ばれるとのことでしたが50分も待ってます。どうなってますか」
「予約は8時になっています」
え!? 予約は変更したよ。どうやらスタッフ間の連携が悪いようです。先程カウンターでA医師に変更した件を再度説明します。鼻水が止まらない、頭がボーッとする、足の筋肉が痛い、下腹部が痛い、座ってるのも辛いという状態で延々と同じ話を繰り返すのも苦労します。
「さっきそういう話になったんだけど、50分もほったらかしになってんだよ」

結局、そのスタッフ (看護師?) からは「すみません」の一言さえ出ませんでした。医療界なんてそんなもんでしょう。

50分待ちの診察で処方された薬がこれ。

medicine00.jpg: 風邪で処方された薬

左下から時計回りにラックビー微粒、PL顆粒、トランサミンカプセル。右下はカロナール錠です。診察中に医師から点滴を受けるかどうか聞かれましたが、注射は大の苦手ですし、食事も水分も普通にとっているので、点滴は断りました。ちなみに、生まれてこのかた点滴を受けたことは一度もありません。

それぞれの薬の効能はこんな感じ。

ラックビー微粒

下痢や便秘などの症状を改善する。

PL顆粒

熱、痛み、鼻水、鼻詰まりなどの症状を緩和する。

トランサミンカプセル

炎症を改善する。

カロナール錠

痛みを抑え、熱を下げる。発熱時に随時服用する。



すべて対症療法の薬です。抗生物質は処方されていません。時代は確実に変わったようです。

以前は、風邪で医者にかかると抗生物質も同時に処方されましたが、今では風邪の患者に抗生物質が処方されることもなくなりました。かつて抗生物質を処方していたのは、風邪に伴う肺炎などの症状を未然に防ぐためです。しかし、事前に抗生物質を服用しても細菌感染を予防する効果はありません[2]

風邪の8~9割は、細菌ではなくウィルスによって引き起こされます[1]。ウィルスに抗生物質は効きません。悪いことに、細菌感染を起こしているわけでもないのに抗生物質を使うと常在菌が抗生物質に対する耐性を獲得し、肝心なときに抗生物質が効かなくなってしまうだけでなく、耐性菌の増殖と拡大を助けてしまいます[3]

私が抗生物質の乱用による耐性菌の発生を知ったのは10年ほど前のこと。黄色ブドウ球菌による院内感染がニュースとして取り上げられた頃でした。当時は抗生物質を当たり前のように処方する医師や、医師から処方された抗生物質を常備薬として置いておき、風邪をひいたときに飲む人がたくさんいました。かなり時間はかかりましたが、最近になってようやく抗生物質を乱用してはいけないことを一般の人が認識するようになってきましたし、医師が処方する薬も変わりました。

今回処方された薬から、そんな変化が見て取れます。

さてさて、処方された薬の中にラックビー微粒があります。まるでラックミーみたいにおいしそうな名前。期待に胸を躍らせつつ飲んでみると……苦いっ! ラックビー微粒もPL顆粒も、どちらもとっても苦くて後味の悪い薬でした。待合室での放置といい、まずい薬といい、今回はことごとくハズレでした。次回に期待しましょう。

解熱剤としてカロナール錠が処方されていますが、特に熱は気にならないので飲まないでおきます。母の話では、私は小さい頃から熱があっても平気な顔をしていたようです。そういえば、39℃の熱があっても自覚がないまま遊んでたこともあったっけ。

参照資料:
[1] healthクリック: 風邪~そのとき体内は…
[2] ためしてガッテン: 誤解していた! かぜ薬の新事実
[3] at home Web: こだわりアカデミー: 微生物: 抗生物質が効かなくなる - 耐性菌の恐怖

撮影後記


昨日病院から帰った直後は頭もフラフラしていました。風邪のことをブログに書こうと、薬を飲む前に撮影することに。重い一眼レフカメラを持ち出す気力は当然なく、照明に配慮する精神的・肉体的余裕もありません。とりあえずコンパクトデジカメで撮影。(そんなことしている余裕はあるのか?) そんな調子で撮影したせいか、写真の出来栄えはいまいちでした。

薬の写真は、今日改めて撮り直しました。さすがに機材をあれこれ引っ張り出す気力はなかったので、カメラを手持ちにして撮影することに。ホワイトバランスはこの辺かな、被写体が平面的だから焦点距離は24mmでいいかな、手ぶれ限界のシャッタースピードは1/36sで、ISO感度は400に上げておこう。シャッタースピードは1/15sか。少し遅いなぁ。机にひじをついてカメラぶれを防ごう。絞り開放だと周辺減光が目立つなぁ。F6.3まで絞ろうか……

ずいぶん元気だこと。風邪ひいて頭フラフラじゃなかったのか?




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年10月19日の記事は → 「鳴門・高松旅行記・5 (淡路島を縦断)

【みぃのつぶやき】 旅行では、小さな島も訪ねてみたい。そう思って探してみるものの、ぴったりの島はなかなか見つかりません。気長に探しましょう。

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