みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

とぼけた顔

2013年03月31日 22時00分23秒 | 草木をめでる
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/640s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm), Cropped to the square

スイセンは、とぼけた顔をしています。

目を丸くして、「ぽっ」と言ったみたいに唇を突き出して、人間の存在に関心がないかのように風に揺れています。

でも、見つけてもらえると、ちょっと心がくすぐったいみたいだよ。

桜と自転車

2013年03月30日 22時30分03秒 | 草木をめでる
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=6.3, SS=1/200s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

青空の下から厚い桜のドームに入れば、そこは日陰。桜ドームの懐は大きく、5~6人ならすっぽりと包んでしまいます。食べ物や飲み物を持ち込んで、薄桃色の貸し切り個室。もちろん、おひとり様でのご利用も歓迎。

sakra146.jpg: 八重桜
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=7.1, SS=1/800s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm), Brightness and contrast increased

桜のトンネル

2013年03月29日 22時51分15秒 | 草木をめでる
満開になった桜のトンネル。手を伸ばせば届くところに花が咲いています。

土手ではカラスノエンドウが赤紫色の花びらをもたげて揺れています。

春です。ついこの前まで寒い寒いと言っていたのに、いつの間にか春になっていました。

sakra143.jpg: 八重桜

濃い桃色の八重桜はこれから。

寝ぼけ桜

2013年03月28日 22時37分36秒 | 草木をめでる
なんということか。

桜は既に満開でした。

暖かければ桜は咲きます。

日が照っても雨が降っても、桜は咲きます。

晴れる日を待っていたら、三分咲きを通り越し、五分咲きを通り越し、あっという間に満開になってしまいました。

今日も曇り、ときおり雨がパラつく空模様。枝先に咲く手まりのような房を見上げても、色が乳白色の空と溶け合ってしまって、寝ぼけたような表情。

天気ばかりはどうにもなりません。それでも今年は、太陽がすっかり冬を吹き飛ばした青空の下で梅の花を楽しめたんだから、よしとしよう。

えへへ、降っちゃった

2013年03月27日 22時56分03秒 | 日常のあれこれ
ポツ、ポツ、ポツ、と頭に雨粒が触れます。

敷き詰められたアスファルトの黒い色をそのまま映した町に、雨が遠慮がちに漂っていました。

「えへへ、降っちゃった」

雨は、いたずらの事後承諾を求めるかのようにすり寄ってきます。無邪気に走り回る雨は、ただ遊びたいように遊ばせておくしかありません。

雨がこしょこしょと走り回った後には、懐かしい思い出のかけらが落ちていました。さんさんと降り注ぐ日の下で枕を干した日、枕を干したことをすっかり忘れていて、夜になって布団に入ってから枕からお日さまのにおいがすることに気がついて、昼間に枕を干したことをようやく思い出すみたいに、雨が甘いことをすっかり忘れていて、アスファルトの上に黒くて薄い水たまりがいくつもできてから、雨が甘いことをようやく思い出しました。雨は、歩き始めたばかりの子供のように甘くて、はかなくて、嬉しくて、見るもの聞くもの触れるもの、この町すべてが珍しくて楽しくて発見に満ちていて、そこにいるだけで喜びが全身からあふれてしまうけれど、それを伝える言葉がなくて、耳元でポツ、ポツ、ポツ、とつぶやいて、袖を引っ張って、大発見の品々を見せてくれるのです。

この雨は空から降ってきたんじゃない。この町で生まれて、雨のような顔をしてそこの角を曲がってやってきたに違いない。