みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

去年のアルバム (1月)

2007年01月31日 09時26分29秒 | 日常のあれこれ

ship006.jpg: 雪をかぶった南極観測船ふじ


今年の蔵出し企画では、毎月1回、1年前の同じ月に掲載した写真の中からお気に入りをピックアップしていきます。自分の写真がどのように変わってきたか振り返ることで、今後の撮影の糧とします。

毎月10枚を選んで見返す予定でしたが、2006年1月は撮影枚数が少なかったため、5枚を選んで紹介します。

1年前は、コンパクトデジカメを持ち歩いて写真を撮っていました。

1枚目は名古屋に大雪が降った日に名古屋港に駆けつけて撮った南極観測船ふじ。名古屋を中心とする地域は普段雪が降らないせいか、雪が降ると都市機能が麻痺し、みんな家に閉じこもってしまいます。

でも、そんなときこそ普段見れない表情をとらえるチャンス。着膨れして家を飛び出しました。

この日は風があり、南極観測船ふじを船首側から撮ろうとすると、真向かいから雪を浴びてレンズが濡れてしまいます。必然的に船腹からのアングルで撮ることに。

残念なのは、防水された靴が家になかったこと。靴に付いた雪が溶けて水がしみてくるのが心配で、あまり雪景色を深追いできませんでした。

評価としては、「雪の中、撮影に飛び出した根性は認めるが、構図としては今一歩」といったところでしょうか。


architecture002.jpg: 三角形に組まれた階段


街中スナップで撮った階段。カメラは普段からバッグに入れておいて、気になったらいつでも撮れるようにしています。

四角く配置された階段は見たことがありますが、三角に配置された階段は初めてでした。幾何学的な遊び心が楽しい階段です。黄色系で統一された色合いにも注目。

何気ない日常の中に潜む幾何学美には昔から興味がありました。


fuchsia005.jpg: フクシア


なばなの里で撮ったフクシアの花。この頃は、ステンドグラスのような透明感が好きで、露出オーバー気味に撮っていました。透明感を表現する代償として諧調が飛び、のっぺりとした質感になってしまいました。その質感がステンドグラス的なのですが。

このアングルで撮るのは苦労しました。特に、フォーカスが花に合わずに背景に合ってしまう傾向が強く、手を焼きました。撮るときには、手のひらやバッグで背景を遮って花にフォーカスを合わせる工夫もしました。

狙った場所になかなかフォーカスが合わなかったことが、後日一眼レフカメラを買うきっかけになりました。


tabi0183.jpg: 大黒さんの像


初もうでのときに見かけた大黒さん。福々しい笑顔があふれています。とげとげしい現代社会に生きていると笑顔を忘れがちですが、こんな笑顔を見ると私まで笑顔になります。

人を幸せにできるって素敵なこと。これからも、見た人の心が和む写真を撮っていきたい。


architecture006.jpg: 渡り廊下


こちらも初もうでのときに撮った写真。精密に組まれた木がすばらしい。木組みの美しさと重厚な印象を表現しようと、渡り廊下を下から見上げ、遠近感を強調して撮りました。

遠近感に魅力を感じるのはこの当時から。今でも広角で撮るのが好きです。

ダイナミックなアングルで撮るのは当初から好きでしたが、写真に興味を持ち始めて一層拍車がかかった気がします。

この写真は、パサッとしたような乾いた色合いが撮影当時からずっと気にかかっています。私の好みはもっとこっくりとした色ですが、実際に空気は乾いていますし、屋外のほこりをかぶった木の色は確かにこんな感じですから、これでよいのでしょう。



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去年のアルバム (2月)

娯楽兼リハビリ

2007年01月30日 17時28分16秒 | 明日への一歩
旅行が好きです。泊まりがけの旅行のほか、日帰り旅行も含めて年に何回も旅行します。先日も、海沿いのローカル線の旅をしてきました。写真は2月から公開していきます。

ほとんどの場合、旅行にはひとりで行きます。ひとり旅って気楽なんです。体調に応じてスケジュールを弾力的に変更できますし、食べるものも自分ひとりの都合で決められます。

私はもともと胃腸が弱い上にまじめで几帳面、神経質な性格をしているので、ささいなきっかけで胃腸を悪くします。

胃腸が弱いのは物心つく前からでした。母の話では、昔から便秘気味だったようです。ご飯を食べさせてもなかなか便が出ず、こよりで肛門を刺激するなど、いろいろ工夫したと聞きました。当時の便通は2~3日に1回だったとか (それでもちゃんと生きてるんだから、みんな、数日くらいの便秘なんて気にしなくていいんだよ)。

神経症とも長い付き合いです。

小さい頃は軽度の強迫神経症を抱えていました。もちろん、強迫神経症などという言葉を知ったのは4年ほど前のことで、当時はそれが何なのか自分では分かりませんでした。

当時とらわれていた強迫観念のひとつに、1日のうちで左右に回る回数は同じでなければならないというものがありました。左回りをしたら、必ず同じ回数だけ右回りをしなければなりませんでした。右回りをした場合も、その場で同じ回数だけ左回りをして打ち消していました。右回りと左回りの回数が同じでなければならない根拠はなく、そのことは自分でもよく分かっていましたが、どうしても左右に回る回数を揃えなければ気持ちが落ち着きませんでした。

ぬいぐるみにほおずりする回数も左右で同じでなければなりませんでした。ぬいぐるみに顔を擦りつけていて、父から「やめろ」と怒られたこともありました。

そのほか、ひらがなの「よ」を語尾に置いてはならず、必ず前後を別のひらがなで囲まなければならないという規則もありました。「よ」の前後を別のひらがなで囲もうとして、「……だよ」とは書けずに「……ねよね」と書いてしまいます。変な日本語です。自分でも変だと分かっています。でも、そう書かずにはいられないのです。

ある日、私の文章を見た従兄が、母に「どうして『ねよね』って書くの」と聞きました。理由なんて母に聞いても分かりません。従兄は「『ねよね』って何」と聞いてきますが、聞かれても困ります。私も説明できません。とにかく、こう書かざるを得ないのです。幼稚園に通っていた頃か、小学校に上がるかどうかの頃だと思います。

10年ほど前は不安神経症と戦っていました。

人と会っている間に体調が悪くなったらどうしようとか、誰かと食事している間に胃がむかついたら大変だとか、バスで移動している間に気分が悪くなったらどうしようとか、食後にお腹が落ち着く前に電車に乗って吐き気に襲われたらどうしようとか、いろんな不安に押し潰されそうになります。

3年半ほど前には乗り物不安と格闘していました。電車やバスに乗っている最中に吐き気に襲われたらどうしよう、と不安になります。不安になると、実際に吐き気を催します。さらに不安が強まり、ますます吐き気が強くなります。

乗り物不安を抱えたままの出勤は悪夢でした。乗り物不安を抱えていても会社に遅刻するわけにはいかず、頑張って頑張って電車に乗り続けます。途中の駅で電車を降り、ホームのベンチで休むこともありました。

胃の不調と乗り物不安が複合したこともありました。

ひとりで都心に出る用事があった日のこと。その日は食べた物がお腹の中で落ち着かずに軽い吐き気がしていましたが、どうしてもその用事は済ませなければなりません。実際に吐き気がする状態で乗り物に乗るのが不安で不安で仕方ありません。

移動中に気分が悪くなるんじゃないか。夏ばて後の病み上がりで今日一日体が持つだろうか。いろいろな不安が首をもたげ、頭の中が不安でいっぱいになります。

それまで、気分が悪い状態で乗り物に乗っても実際に吐いたことはありませんでしたが、それでも不安が頭の中に広がります。「乗り物の中で吐くことはない」と否定しても不安は消えません。鼓動は早くなり、生あくびが出て、血の気が引いていきます。

横になれれば楽になるでしょうが、そうもいきません。座席に身を預け、大丈夫だと自分に言い聞かせながら、必死にバスの中で耐えていました。

今は、ひとりで行動する場合にはそこまでつらい思いをすることはなくなりました。ある程度、乗り物不安を克服できたのでしょう。

もうひとつ、十年来の付き合いになる神経症に、食事不安とも言うべき症状があります。

食事をすると食後に吐き気に襲われるのではないかと不安になります。実際に吐き気に襲われ、食後に横になってうーうーうなっていた記憶が頭にこびりついています。

家で食事するときは比較的気楽です。食べ切れなかった分を冷蔵庫にしまっておけば済みますし、気分が悪くなったら横になることもできます。

一方、外食のときは確実に食べられる量しか注文しないため、食事量が極端に少なくなることがあります。外食のときに一番楽なのは、大皿から自分で料理を取り分けるバイキング。食事の量を自由に決められますから。最初は食べられると思う量だけ料理を取り分け、食べ終わってからお腹と相談。「もう少し食べられる」と思ったら、追加で料理を取ってくればいいのです。

今まで、ずいぶんいろいろな神経症とかかわってきました。私の性格からして、神経症とは死ぬまでお付き合いすることになるでしょう。長い付き合いになるなら、放っておくのではなく、何らかの対策を身につけなければなりません。

娯楽のほかにリハビリも兼ねて、去年から各地を旅行するようにしました。旅行に備えて、普段からお散歩で体力をつけてきました。無理のない予定を組んで毎回無事に旅程をこなし、ひとつひとつ実績を積むことで、少しずつ自分に自信をつけてきました。不安に襲われたり体調を崩したりしたときは、その原因を探って再発を予防するように努めました。

今では神経症もずいぶん楽になりました。それでも、人と会うときには緊張してしまいます。具合が悪くなってはいけないというプレッシャーに潰されそうになります。

そんな私ですが、父を旅行に誘いました。

父と一緒に旅行します。ひとり旅ではありません。不安です。

不安です。

考えるだけで胃がおかしくなりそうです。

でも、わくわくする気持ちもあります。前から行きたかった場所です。

わくわく感を味方につけて、神経症を乗り越える!



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父を旅行に誘いました

2007年01月29日 19時53分56秒 | 明日への一歩
父を旅行に誘ってみました。

父は長い間会社に勤めていました。会社員だった頃は、朝早く出勤して夜遅く帰る日が続きました。

そんな日々が続いて10年、20年。

いつしか子供との距離が離れ、親子の間に溝ができてしまいました。

大人になった私から見ると、長い時間のうちにずいぶん溝が深くなったものだと思います。

父のことは何も知りません。父の方から話してもくれなければ、私から聞くこともありません。ずっと一緒にいたのに変な話ですが、幼い頃に生き別れたかのように何も知りません。

果たしてこの人はいったい誰なのか。私の親ということになっていますし、今まで育ててくれたようですが、父のことは何も知りません。

父はどんな人生を歩んできたのか。

父は何を感じて何を考えてきたのか。

もっと単純に、何が好きで何が嫌いなのか。

ずいぶん遠く離れてしまったものです。

このまま遠い存在にしてしまってはいけない。

どれだけ近づけるか分かりませんが、とにかく距離を埋めないと。少しずつでも埋めないと。今のままでは、父というラベルが付いた知らないおじさんを看 (み) 取ることになります。

父との距離を埋めたいと思う気持ちは今までもありました。しかし、仕事が忙しくなったり、精神的に余裕がなくなったりするたびに、メールを交換したり実際に会ったりする頻度が落ちてしまいました。

今年は、もっともっとメールも電話もしたい。一緒に出かけたい。せっかく父が会社を退職して時間がたくさんできたのです。この時間を過去の埋め合わせに使いたい。

私は小さい頃、電車が大好きでした。陸橋のフェンスに食らいついて下を行き交う電車を熱心に見ている私の写真があります。撮ってくれたのは父のはず。あの頃、私と父は同じ物を見ていました。つたない日本語で電車を見た興奮を伝える私と、それを見守る父。

いつの間にか、同じ物を見て、お互いに感じたことを話し合うということもなくなってしまいました。そしてふたりの間には大きな距離が。

父を旅行に誘いました。

一緒に同じ時間を過ごして、一緒に同じ物を見て、感じたことを一緒に話し合おうと思います。

ふたりで手をつないで、時間のかなたに置き去りにされた、小さな丸い忘れ物を探しに。



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豆 (ダール) カレー

2007年01月28日 19時35分18秒 | デイリーお気楽グルメ
初もうでの帰りに、カレーの香りに引かれて日泰寺 (にったいじ) 参道の「えいこく屋」に寄りました。お店の中にはカレーやハーブティーのほか、紅茶も所狭しと並んでいました。

一口にカレーと言ってもいろいろ。物珍しさから、豆 (ダール) カレーとドライフルーツを使うカレーを衝動買い。さらにリラックス効果があるというハーブティーも。

カレーは粉末のルーを煮込むタイプです。レトルトパウチのカレーも売られていましたが、粉末タイプを選びました。自分で作る実感が欲しかったのと、ゴミを少なくしたかったから。

今回は、ちょっと珍しい豆カレー (写真左上) を作ってみます。(おっ、珍しい! お料理する気になってる。)

袋に入っているのはチャナ豆とスパイスミックス。チャナ豆は、凸レンズのような形をした4~5mm程度の小さな豆です。日本ではほとんど見かけません。

curry008.jpg: チャナ豆を煮込む

まずは豆を煮ます。ポタージュスープ状になるまで、じっくり煮込みます。時間がかかりそう……。

アクを取りながらコトコト煮込むこと1時間以上。

豆が柔らかくなったところで、しょうがと乱切りトマトを入れ、カレースパイスミックスを加えます。しょうがを入れるところが珍しい。

さらに、クミンとニンニクを入れてタマネギをあめ色になるまで炒めます。クミンの香りが香ばしい。フライパンの上でタマネギを手前にやったり奥にやったり。早くあめ色になれよ~。考えるのはクミンのこと。クミンって、見た目ヒマワリの種のミニバージョンだよなぁ……。

あめ色タマネギが出来上がったら、豆スープに入れてガラムマサラを加え、なじんだら出来上がり。手順は簡単ですが、時間がかかります。

curry009.jpg: 豆カレー

豆のぼそぼそとした食感が素朴です。全然辛くありません。ルーはスープカレーのように水分が多いので、ルーとご飯は別々に盛り付け、ご飯を少しずつルーと混ぜながら食べました。

カレーセット1袋で4~5人前。意外と量が多くて、3日間しっかりカレー漬けの日々を楽しめました。それでもまだカレーを食べたい気分。

石段

2007年01月27日 18時36分36秒 | 気ままにお出かけ
torii012.jpg: 城山八幡宮の鳥居と朱塗りの橋
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/250s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Shade (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

城山八幡宮の鳥居。立派な石橋が架かっています。両側には鮮やかな朱塗りの欄干。

torii013.jpg: 城山八幡宮の参道と鳥居
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/320s), +0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Shade (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

鳥居から続く石段。うっそうと茂る木々の間から夕方の温かい日差しがこぼれ落ち、強い風が吹き抜ける石段にもぬくもりが宿り始めました。

初もうでの時期を完全に過ぎたせいか、訪れるのは散歩の人ばかり。