みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

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バイシンプラスII (ファイザー)

2006年10月13日 17時46分57秒 | キレイのために
仕事柄、一日中パソコンのディスプレイに向かっています。目が疲れるので、仕事の後などに目薬を差すのが習慣になっています。今回は、目に栄養を補給できる目薬としてバイシンプラスII (ファイザー) を買ってみました。

eyedrops3.jpg: バイシンプラスII (ファイザー)

外箱には、ビタミンB6、パンテノール (プロビタミンB5)、ビタミンEなどを配合したと書かれています。

パンテノール? プロビタミンB5? それって、ヘアトリートメント剤に使われてる成分じゃないの?

テレビCMの効果ってすごい。私の頭の中には、ちゃんとパンテーン、パンテノール、プロビタミンB5という関係が刷り込まれていました。

クール度は全5段階のうち2と3の中間。清涼感はやや抑えてありますが、まったくないわけではありません。清涼感はただ単に目薬を差した後にスッキリした気分になるためのもので、眼精疲労などの症状にはまったく効果がありません。そればかりか、清涼感が強いと目薬が目にしみて痛いことさえあります。できれば清涼感のない目薬を使いたいのですが、清涼感がなくて栄養も補給できる目薬はまだ見つけていません。バイシンプラスIIの清涼感が控えめなので、目にしみないだろうと期待しての購入です。

紙製の外箱はシュリンクフィルムで覆われていません。外箱を開けると、プラスチックの袋に包まれた目薬が入っていました。

今では、どのメーカーの目薬も外箱か中の目薬をプラスチックの袋で包んでいます。中の目薬が開封されたかどうかが分かるように包装するためです。きっかけは2000年6月の脅迫事件。市販の目薬に異物を混入したとして、参天製薬に2000万円を要求する脅迫状が送られました。この事件以来、各メーカーが目薬をプラスチックの袋で密封するようになりました。安全のために仕方がないとはいえ、環境意識が高まる中で簡易包装の流れに逆行する動きが生まれたことは残念です。

ご多聞に漏れず、このバイシンプラスIIも紙製の外箱、プラスチックの袋と2段階で包装されています。そのプラスチックの袋を開けるといよいよ目薬様の御開帳ですが、さらにもう一段の防護として、ボトルのキャップがシュリンクフィルムで覆われています。このシュリンクフィルムがキャップにかかる部分をはがして、ようやく使えるようになりました。シュリンクフィルムの下の部分には成分などが書かれているので、全部はがさないように注意してね。

バイシンプラスIIの差し心地ですが、目に差した後もスースーした刺激は感じませんでした。快適に使えそうです。ただし、目薬の粘性を高めて長時間うるおいの膜を保つようには作られていないので、目の乾きは改善されません。目が乾くときには、別途涙液型目薬を使う必要があります。

eyedrops3A.jpg: バイシンプラスIIの外箱の裏面

気になるのは、箱の裏に「充血とるならバイシンシリーズ」「バイシンは充血をとる目薬ブランドです。バイシンプラスIIも充血に優れた効果を発揮します」と書かれていること。同梱の添付文書には、塩酸テトラヒドロゾリンという血管収縮剤が10ml中5mg配合されていると書かれています。検索してみましたが、アスパラ目薬クールIC (田辺製薬) の3mg、スマイル40EX (ライオン) の1mgと比較しても血管収縮剤が多く配合されています。

別に充血なんかそのままで構いません。私が取りたいのは充血ではなくて目の疲れや乾きなのですから。

目が充血しているのには何らかの理由があるはずです。充血は目を休めれば収まります。むやみに取り除く必要はありません。充血を解消するために使われる薬は血管収縮剤。血管を収縮させると、かえって血流が細くなって眼精疲労の回復を妨げたりはしないのでしょうか。

調べてみると、専門家も血管収縮剤による充血の解消には否定的な意見でした。


田辺製薬: TANABE Healthcare: 目の健康情報: Vol. 2 充血: 予防・治療できるの?」より引用

ドライアイ、結膜炎、眼精疲労など、充血を引き起こす要因は様々です。しかし、理解しておかなければならないのは、身体の防御機構を働かせるために充血という症状が出ている場合が多くあるということです。現在では、血管収縮剤が含まれている目薬で、簡単に充血を解消することができますが、身体の防御反応として充血が起こっている場合、むやみに充血を取り除くことは逆効果となります。それは、風邪などのときに、身体がウィルスと戦うために発熱しているにもかかわらず、解熱剤で熱を下げてしまい、風邪を治すどころか逆に長引かせるという結果を招くことと同じです。人と会う約束があるときに充血していると気になるものです。そんなときに充血をとる目薬を使うことがあると思いますが、くれぐれも習慣化しないように気をつけてください。大切なことは、根本となる疾患の治療をすることです。充血は症状であり、病気そのものではありません。自己防御反応の現れともいえます。あまり症状がひどい場合でなければ、ゆっくり睡眠をとるなど、目を休めることが一番です。


さらに、血管収縮剤を連用すると次第に効かなくなっていくそうです。本当に効いて欲しいときに効かないのは困るので、できるだけ普段は使わないようにしましょう。

血管収縮剤が気になりますが、買ってしまったので1日1回に限って使うことにします。「バイシンは充血をとる目薬ブランドです」と明確にうたっている上、血管収縮剤の配合量が多めなので、リピート買いはしません。


今回の教訓


血管収縮剤の少ない目薬を選ぼう。

血管収縮剤 …… 塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸テトリゾリン


それにしても、清涼感を演出するためにメントールを配合したり、取らなくてもいい充血を取るために血管収縮剤を配合したりと、目薬には不要な成分が多いです。目薬を買うたびにひとつひとつ勉強していますが、本当は買う前に体系的な情報を得たい。

参考リンク:
田辺製薬: TANABE Healthcare: 目の健康情報
selfdoctor.net: 症状別 市販の目薬の上手な選び方は?



マイティア モイスチャーA (武田薬品)」 ← 前回の目薬レビューはこちら。
次の目薬レビューはこちら → 「アイボントローリ目薬ドライアイ



蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年10月13日の記事は → 「鳴門・高松旅行目次

【みぃのつぶやき】 ブログに載せる写真を撮りながら旅行したのは、このときが最初です。この当時は記念写真のような写真が多かったかな。今では「絵になる写真」を意識して撮るようになりました。

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