男性向け宿泊プラン案・2

(前回から続く)

一日総支配人体験プランは却下されました。次のアイデアを練ります。

「男性が好きなのって何かなぁ?」
「オーデコロンとか置いとくのは?」
女性向け宿泊プランの場合、化粧品などのアメニティーが何種類も付くサービスはよく見かけます。その延長で男性にもアメニティーを、という発想ですが、日本の男性はあまりアメニティーに関心を持たないように思えます。

男性の好きそうなもの、男性の好きそうなもの、……

「そうだ！ こんなのはどう?」

ペイテレビ料金込みのプラン！

ビジネスホテルに泊まると、部屋のテレビで一般放送のほかに映画なども見れることが多いです。この映画などは有料番組として提供され (ペイテレビ)、料金は1000円くらいが相場です。ホテルにより、テレビに接続されている機械に直接お金を投入する方式や、別途カードを買って機械に挿入する方式、チェックアウトのときにフロントで精算する方式があるようです。以前私が泊まったビジネスホテルでは、2チャンネル用意されているうちの1チャンネルで普通の映画が放送され、もう1チャンネルでアダルト物が放送されていました。わざわざ普通の映画が放送されているのは、フロントで「オレは映画を見たんだ。アダルトビデオを見たわけじゃない」と主張できるようにするためのホテル側の配慮でしょうか。

「そのペイテレビの料金が込みになってて、お得なの！」

題して「真夏のペイテレビ込み込みプラン」！

何だか、すんごいギラギラしたプラン名だなぁ。

じゃ「男盛り！ペイテレビ込み込みプラン」。

ギラギラ感が抜けないなぁ。

プラン名はともかく、ペイテレビ料金込みのほかにも各種特典あり。

ティッシュが無制限で使用可能！
大型のゴミ箱もご用意！
ミネラルウォーターまたは栄養ドリンク付き！

o(＞▽＜)o きゃははは

女どうしで大盛り上がり。

「でも、そのプランで泊まる人のチェックインを女性フロントが担当するのは、ちょっと……」

そうだよね。そう言われると思ったよ。これも却下。

(次回に続く)

男性向け宿泊プラン案・1

「男性向けの宿泊プラン、どんなのがいいかな?」

ホテルに勤めている知り合いの女性から相談を受けました。何でも、女性向けプランがあるなら男性向けプランを企画してみてもいいのではないか、という話が持ち上がったんだそうです。

「一日総支配人体験プランはどう?」

アイドルタレントが一日警察署長や一日税務署長などとしてPR役を務めることがありますが、あれのホテル版が一日総支配人。

このプランで泊まる人は、チェックインを済ませた後、紺色のスーツに着替えて「一日総支配人」と書かれたタスキを掛け、ホテルの中をうろうろします。タスキは赤や金で縁取ったデザイン。チェックイン、つまり体験開始は15時。初日は8時間勤務で23時に終了。終わったら部屋で仮眠。翌日は早朝からレストランで朝食の確認とチェックアウト客のお見送り。お昼に勤務終了。

「お金を払ってまで仕事したくないよ」

そうだよね。そう言われると思ったよ。却下。

(次回に続く)

洗面所使用禁止

洗面所からかなり派手に水漏れしています。

水は、シンクの下に付いているS字トラップから漏れています。

S字トラップは、排水管の途中をS字に曲げて水がたまるようにしたものです。管の途中に水をためることで、下水の臭気が上がってくるのを防ぐ仕組みです。無駄がなく、単純で効果的な臭気対策です。誰が考えたか知りませんが、よくできています。

そのS字トラップから水が漏れてしまいます。シンクに水を流すと、雨どいから水があふれるかのようにボタボタと水が漏れ出てきます。どうやら排水管に亀裂 (きれつ) が入っているようです。

差し当たり排水管の下にバケツを置いて、漏れた水を受けることにしました。修理が完了するまで、しばらく洗面所は使用禁止。メイクを落とすのも歯を磨くのもキッチンで。もちろんキッチンに大きな鏡があるはずもなく、卓上鏡で代用。ちょっと不便だなぁ。

更衣室にのぞき魔が

仕事が終わりました。更衣室で制服から私服に着替えます。

「ちょっと待っててね。今、着替えてくるから」
事務所では、先に着替えを終えた友達が待っています。急がないと。

更衣室の出入り口はカーテンで仕切られています。そのカーテンは生成りのような色で、シャワーカーテンのような素材です。こんなのが更衣室の仕切りだなんて、本当に頼りない。

更衣室に入り、カーテンで出入り口を閉じますが、すき間ができてしまいました。いったん開いて閉じ直してみても、ぴったり閉まりません。どうしよう、と思ってふと見上げると……

すき間から見知らぬ男がのぞいてる！

わざわざ女子更衣室をのぞきに来るとは、この不届き者めっ！

「更衣室をのぞくのはセクハラだよ！ 支店長に訴えるから！」

男に人差し指を突きつけて叫ぶと、男は少し引っ込みました。更衣室から離れた様子ですが、まだ近くにいるようです。カーテンのすき間はなかなか閉じません。カーテンを取り外して掛け直し、ようやくぴったり閉じるようになりました。

私服に着替えて、友達に「お待たせ」。
「更衣室を男がのぞいててさー」

……という夢を見ました。

夢だよ、夢。カーテンで仕切られただけの更衣室なんてあり得ないじゃん。スーパーの試着室じゃあるまいし。

こんな夢を見たのは、きっと元の性別を知られたくない思いが強いからでしょう。決してのぞかれたい願望があるわけではないので、誤解なきよう。

なお、夢の中でセクハラと言っていましたが、更衣室をのぞくのはセクハラというより犯罪です。とっさのときに正確な言葉が出てこないのは夢の中でも同じみたい。

薬指が痛い

今日は、起きたときから、ときどき右手の薬指に鋭い痛みが走ります。手首あたりから針が発射されて指先まで突き抜けるような感じです。痛み自体はそれほど強くはありません。

ここしばらく本業が忙しくてキーボードを打つ時間が長くなっているのかも知れません。肩などに余計な力が入って凝っているのかも知れません。

とりあえずスケジュールを緩めましょ。今の仕事が終わったら一服だよ。