みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

人と木の営み

2006年01月31日 19時12分35秒 | 光と空間
本殿と法堂 (はっとう) をつなぐ渡り廊下が、白いのぼりを従えて長く長く延びています。

architecture004.jpg: 渡り廊下

欄干が、ところどころに擬宝珠 (ぎぼし) を頂いて頭上をかすめていきます。その先の屋根下には垂木 (たるき) が並び、欄干との追いかけっこを楽しむように、軽快な足取りで奥に消えていきます。

きらびやかな飾りはどこにも見当たらないのに、この空間には、息を飲むような落ち着いた美が満ちています。

architecture005.jpg: 渡り廊下

長い年月を経て深い茶色をまとってきた木材が、何万年も前からそこにあったかのように周囲の景色に溶け込んでいます。質素な衣服に身を包んでも、修練を積んだ学僧のような気高さがにじみます。

architecture006.jpg: 渡り廊下

寸分の狂いもなく組まれた四角い木材が規則的なリズムを奏でます。太い柱や梁 (はり) は凛とした緊張感をたたえて直立不動の姿勢を保ち続けています。

そこには、長い年月にわたる風雨を黙って受け止め、肌に染み込んだ年月を気品に変えてそっと香り立たせる、人と木が織りなす営みがありました。



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関連リンク:
日本すきま漫遊記: 組み物の各部の名称 …… 伝統的な木造建築の各部の名前が写真入りでとても分かりやすく解説されています。他に組み物に関する用語の説明は下記サイトにもあります。あわせて紹介しておきます。



蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年1月31日の記事は → 「ぷりーず・ぎぶ・みー・らっくみー

【みぃのつぶやき】 地域によって売られている豆乳に偏りがあります。旅行先で豆乳を探すのもひとつの楽しみ。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。

みんなに笑顔を

2006年01月30日 18時51分54秒 | 小さな幸せ
本殿わきの参道から奥に進むと、大黒堂があります。お堂の前には大黒天の姿。石造りの大黒さんが赤い前掛けをして米俵の上に乗り、打ち出の小槌を振りかざしています。大黒さんは商売繁盛の神様です。食糧と財宝をつかさどる神様という話もあります。

この日は時折強い風が吹き、大黒さんの前掛けが飛んでしまうほどでした。

そんな真冬の風が冷たく吹き抜ける中でも、大黒さんは満面の笑みをたたえています。

tabi0183.jpg: 大黒さんの像

目尻を下げ、大きな口を開けて笑う大黒さんの顔は、ぷっくりとした頬や大きく垂れ下がった耳たぶまで、多くの人にさすられてすり減っています。大黒さんの笑顔は、さすられるたびに優しさを増してきたのでしょう。この笑顔を見ていると、何だか私まで嬉しくなってきます。

私も大黒さんの顔や体を手でなでなで。こんな笑顔を絶やさずにいられたらいいな。

tabi0184.jpg: 大ちょうちん

参道を歩いていくと、門から赤い大きなちょうちんが下がっていました。

キツネの前掛け、大黒さんの前掛け、ちょうちん。赤いものいっぱい。



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蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年1月30日の記事は → 「豆乳リスト」、「豆乳リストへのリンクを追加しました

【みぃのつぶやき】 既に43種類の豆乳を紹介しています。まだあと30種類近くの豆乳が売られているのを確認しています。とにかく種類が多いの!

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陽を浴びる香炉

2006年01月29日 19時06分39秒 | 光と空間
先日、遅ればせながら初もうでに行ってきました。延々と電車に揺られ、着いた頃には日が傾きかけていました。本殿前には、夕刻に差しかかろうとする眠たげな日の光を浴びて香炉が静かにたたずんでいました。

香炉は、大雨にたたかれたことも夏の日差しに焼かれたことも、すべてその緩やかな黒い曲線の中に吸い込んで優しい光に変えてしまいます。そこには、長江に釣り糸を垂れる山水画の老人のように、変わらぬ毎日を刻み続ける姿がありました。

参拝者が、香炉から立ち上る煙を浴びては本殿に上っていきます。

tabi0181.jpg: 本殿前の香炉

本殿の両脇には、赤い前掛けをしたキツネが控えています。ここは稲荷神社。実家で自営業をしているので、毎年参拝に訪れて、1年間商売が順調で大病もなく過ごせたことに感謝し、この先の商売繁盛と健康をお祈りします。

今年も、屋根をふき替えるための瓦を納めてきました。お金を寄進するという点ではお札を買うのも同じことですが、年が過ぎた後に燃やしてしまうものではなく、何十年も役に立つ実用的なものを奉納することにしています。



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蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年1月29日の記事は → 「ぷちぷちハンドクリーム

【みぃのつぶやき】 やっぱりハンドクリームは使って気持ちいいものを選びたいな。化粧品は気分も大事です。キレイになってるという実感がわいてこないとね。

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お部屋のアイドル交代

2006年01月28日 17時55分07秒 | 小さな幸せ
今年は戌年。干支にちなんで登場したのが鼻でか犬のカレンダー。白いチワワ犬が首からカレンダーを提げて、真っ黒な鼻をこっちに突き出しています。黒い瞳に光が差し込むと、目がうるうるしてるみたい。そんなうるうる目を上目使いにして私のほうを見つめてきます。あ~、もうダメ。

今年はこの子にお部屋を飾ってもらいます。

去年1年間お部屋に飾っていた干支の酉は、石けんとして活躍することになりました。

kanshi05C.jpg: 干支の酉を石けんとして利用

干支の置物を毎年買っていくと際限なく数が増えてしまいますが、年が変わるたびに1年間付き合ってくれたペットのような存在を捨ててしまうのもかわいそうです。この置物は、酉年が過ぎたら石けんとして有効利用できます。

お出かけから帰ってきたら、去年1年間お部屋を飾ってくれた感謝の気持ちを込めて鶏さんをなでなでして、それから手を洗うのが習慣になりました。鶏さんをなでなでした後は、ポイと放り出さずにちゃんと縦に座らせてあげます。冷たい真冬の水でも手を洗うのがとっても楽しくなって、鶏さんにはまたまた感謝です。

酉年には1年間お部屋を飾ってくれて嬉しい、酉年が終わった後も持て余すことがなくて嬉しい、真冬でも手を洗うのが楽しくなって嬉しい、と鶏さんにはお世話になってばかりです。ありがとね。

kanshi04C.jpg: 干支の酉

赤や金の錦をまとった去年のあで姿が懐かしい。


蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年1月28日の記事は → 「ハンドクリームのモバイル

【みぃのつぶやき】 「ちょっと手ごわい」肌荒れ用ハンドクリームの持ち歩きも始めました。このハンドクリームを使い始めて以来、においが苦になってクリームを楽しく手にすり込めません。楽しくないので肌荒れのお手入れにも気が乗らず、さぼりがちに。そうこうしているうちに、あかぎれができてしまいました (ダメじゃん)。仕方ありません。においが気に入りませんが、あきらめて使いましょう。「ちょっと手ごわい」肌荒れ用ハンドクリームも別の容器に詰め替えて、いつでも使えるようにしました。どんどん使えばどんどん減って、新しいクリームを買えるでしょ。

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怪奇時計

2006年01月27日 17時54分45秒 | 日常のあれこれ
実家の居間には時計が掛けてあります。この時計は上がアナログ時計、下がデジタル時計になっていて、それぞれ別の電池で動く仕組みになっています。2個の時計が一緒になったような感じです。

長い間トラブルもなく動いてきたこの掛け時計が、最近妙に進むようになってしまいました。正しい時刻を指すように針を戻しても、翌日には30分ほど進んでいます。進んでしまうのはアナログ時計だけで、下のデジタル時計は正しい時間を指しています。

何回針を直しても進んでしまうので、新しい時計を用意するまでアナログ時計側の電池を抜いておくことにしました。

でもね……

電池を抜いてもアナログ時計が動くの! ヾ(≧∇≦)〃

ちょっと怖い。

動画にあるとおり、アナログ時計用の電池は抜いてありますが、アナログ時計の針は動いています。

しかも、アナログ時計は相変わらずどんどん進んでいきます。どうせなら正確な時刻を指してくれればいいのに。

一方のデジタル時計は、以前と変わらず正確な時刻を表示しています。

今までは、アナログ時計が止まってしまった場合はアナログ時計側の電池を交換し、デジタル時計が止まってしまった場合はデジタル時計側の電池を交換してきました。

アナログ時計側の電池を抜いてもアナログ時計が動き続けるのはなんでだろ?




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年1月27日の記事は → 「プレーン豆乳・6

【みぃのつぶやき】 天然水を使った豆乳って増えてきたよね。

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