ハリーポッターシリーズ第二話「秘密の部屋」のDVDを見ました。
様々な話が複雑に絡み合っている長編を、分かり易くまとめており楽しめました。
原作・訳本とDVDと比べてやや異なるところもあります。第一話に引き続き、少し紹介します。
■ハリーの学校行きを妨害しているのは
学校に行くと悪いことが起きるのは、例のあの人 You Know Whoと関係があるのかというハリーの質問に対し、屋敷しもべのドビーは 名前を呼んではいけない人Who Must Not Be Namedとは関係がないと答える。新たな敵の登場か、秘密の部屋を空けた犯人が誰なのか、マルフォイ、ハリー、ハグリッド等、物語が進むにつれて謎が深まる。最後になって、ヴォルデモートが名前を変える前(リドル)は、彼の名前を自由に呼んでよかった、というヒントだった。映画では商談を妨害したことが幽閉の理由になっている。
■日本人ゴルファーのジョーク
バーノンが商談を成功させようとダーズリー家に招待したメイソン夫妻をもてなしている最中に、ドビーが2階のハリーの部屋で暴れたため、駆け上がってきたバーノンが「日本人ゴルファーのジョークの落ちを台無しにされた。You've just ruined the punchline of my Japanese-golfer joke.」とハリーをなじる。映画では「日本人ゴルファー」部分が省略されているようです。一体どんなジョークなんだろう。もう一つ米国人の配管工の笑い話というのも出てくるが、そーゆー話を用意してもてなすのだろうか。
■ケーキを頭から被ったのはハリー
ドビーの空中浮揚の魔法によって、ペチュニアおばさんが作ったデザート用ケーキを頭から被ったのはハリー。映画ではメイソン婦人が頭からケーキを被り、商談が壊れたことになっている。
原作では、このあと、魔法省からの手紙をふくろうがメイソン婦人の頭に落とし、鳥嫌いの婦人の堪忍袋が切れて商談が壊れている。
■学校以外では魔法は禁止
ホグワーツの生徒は学校以外では魔法を禁じられており、ふくろうが運んだ手紙にはケーキを空中浮揚させたことが規則違反という通知だった(実際はドビーの仕業)。ハリーがこのことを隠していたことに気づいたバーノンは怒り、ハリーは部屋の窓に格子を嵌められ幽閉されてしまう。映画ではこの部分は省略されている。
なお、このあと空を飛ぶ車でハリーを救出する際に、ロンは学校外で魔法を使ったのではなく、魔法がかかった車を借りただけ、と苦しい言い訳をしている。
■ノクターン横丁(Knockturn Alley)
ダイアゴン横丁に行くはずが呪文を間違えてハリーは怪しげな店(闇の魔術に関係ありそうな店)に行ってしまい、マルフォイ父子を目撃する。
その場所で、マルフォイ氏が魔法省の立ち入り検査に備え、怪しげなものを売りに来たこと。マグル保護法制定などにマグルの味方をするウィーズリー氏を快く思っていないこと。マグル出身のハーマイオニーに全ての試験科目で劣っているマルフォイを純血一族として恥じ入るべきと叱っていることなどを耳にする。第二話のテーマとなる純血主義のマルフォイ氏の考え方が書かれているが、映画では省略されている。
■本屋でのバトル
マルフォイ氏は、同じ魔法一族でありながらマグルに味方し、取締りをする貧乏な魔法省役人のウィーズリー氏を快く思っていない。ハーマイオニーの両親の目の前でマグルと付き合っているようでは落ちぶれたものだと言った瞬間、ウィーズリー氏が飛び掛って取っ組み合いになったが、映画では出てこない。
■空飛ぶ車での登校
汽車に乗り遅れたハリーたちはロンの運転する空飛ぶ車で学校にたどり着く。先生達からは処罰を受ける。映画では、生徒からは喝采を浴び、ウィーズリー氏は魔法省から罰金となる部分が省略され、列車に追いかけられる部分が加わっている。
■管理人フィルチ
石にされたフィルチの飼い猫を発見したハリーが、フィルチから犯人だと決め付けられたが、原作には映画では省略されている背景がある。クイディッチの練習で廊下を汚したハリーがフィルチに捕まり、連れて行かれた管理人室で魔法の通信教育を受講していることを知ってしまう。魔法使いなのに魔法が使えないスクイブSquibは「継承者の敵」であり、フィルチのネコが狙われたのはハリーがフィルチへ警告したと思い込んだため。
■ハリーのアリバイ
上記の事件が起こった際ハリーは、首なしニックの絶命日パーティに出席していてアリバイが難しかったが、映画ではロックハートのサインの手伝いしていたとロックハートが証言している。
■秘密の部屋の歴史
ホグワーツ校にあるという秘密の部屋について、ハーマイオニーが質問したのは魔法史のビンズ先生。映画では、魔法史ではなく変身術のマクゴナガル先生が質問され答えている。
■ジャスティン
マルフォイはハリーに向けて魔法で蛇を出し、けしかけるが、でしゃばったロックハート教授によって、蛇はマグル出身のハップルパフのジャスティンに向かっていく。ハリーは手を出すなと蛇に叫び、蛇はおとなしくなる。しかし映画では、ハリーが何かしゃべった後に蛇はジャスティンに向かっており、ハリーが蛇をけしかけたようにしている。ハリーが継承者と疑われるようになった状況が描かれている。
■ハーマイオニーの右手
巨大な蛇バジリスク basiliskの事を図書館で調べ、その紙を右手right handの拳に握り締めたまま石になったハーマイオニー。映画では右手ではなく左手の拳の中に握り締めていた。右手は上に伸ばした状態だったので、おそらく手鏡を伸ばしてバジリスクの目を直接見ないようにしていた。ハーマイオニーが右利きなら映画の方が説得力があります。
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