
空港で時間があったので、累計300万部突破した話題の本を読んで見ることに。
売れない芸人の苦闘生活を書いたもので、読みやすい。
俳優は、物語の登場人物に観客を一体化させることが目的で、演技指導や監督の元に、自分を表現していく。
芸人は、笑わせることが目的でシンプル。お客さんが笑うか笑わないか、ネタ、掛け合い、間合い、表現力を磨く。
笑わせているのか、笑われているだけなのか。
自分では面白いと思うものが、なかなか評価されない。
お客さんに迎合していくのか、新しい笑いを創造し自分の価値を見い出すのか。
定職に就けば暮らしていけるのに、10年もアルバイトしながら芸人を夢見て、多くが挫折していく世界。
作者の又吉さんは芸人だから、芸人の立場を大好きな太宰治に重ねて描いたのではないかと思う。
表現力や例えなども丁寧に推敲されていて、驚きもあり、読んでいて楽しめます。
オチをどうするかとても悩んだと思うけど、それなりの結末にしてくれています。
次作も読んでみたいと思いました。
見ていますよ。原作は読んでいませんが。
次作の予定もあるんですか。どんな内容に
なるんでしょうね。
ヤモリ君元気で良かったです。
芸人の暮らしが、俳優にどのように表現されているのか、怖いような感じもあります。
次作に取り組む又吉さんの生活をテレビで偶然見ました。小さなアパートを仕事部屋にし、編集者の要求に応えようと格闘し、豊かな表現力が引き出されていました。