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パリから南西へ、ブローニュの森を過ぎ、バスで約40分、ヴェルサイユ宮殿に到着。
レストランで食事し、入り口前で、入場予約時刻を待つ。
黄金色のフェンスには、絵本に出てくるお日様のマークが。
ギリシャ神話に出てくるゼウスの息子、太陽神アポロンかな。
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ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世がルーヴル宮殿の代替として、パリ郊外の狩場に1661年から49年間を費やし1711年に完成。
ルイ14世は、4歳で即位し72年間も国王に君臨し(今ではギネス世界記録に認定)、中央集権の絶対王政、重商主義政策で国富を高め、領土を拡大した。
その権力と栄華の象徴が、巨額の富を投じたヴェルサイユ宮殿。
ルイ14世は太陽王と呼ばれた。バレエが好きで自ら太陽神アポロンに扮したそうだ。
コペルニクス、ガリレイ、ケプラーにより、宇宙の中心は地球ではなく太陽(地動説)が明らかになった当時。
自分こそ宇宙の中心で世界が動く、太陽神に例えるという意味なのか。
ルーヴル美術館にアポロンのギャラリーという豪華絢爛な回廊があるが、ヴェルサイユ宮殿は全てが豪華絢爛。
ヴェルサイユ宮殿の7つの部屋は、ギリシャ神話の神々の名前がついている。
王室礼拝堂(La Chapelle royale)
王家の祖先で守護聖人でもある聖ルイに捧げられた礼拝堂。
毎朝、ミサが行われ、ルイ16世とマリーアントワネットの婚礼が行われた。
三位一体を表した天井画とパイプオルガンが見える。
王族たちは現在いる2階で礼拝し、吹き抜け下の広間で信者たちが礼拝した。
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ヘラクレス(ギリシャ神話の英雄)の間(Le Salon d’Hercule)
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ヘラクレスは、ゼウスと人間の間に生まれた、半神半人。
浮気に怒ったゼウスの妻が、ヘラクレスに子殺しをさせてしまう。
後悔したヘラクレスが神の意を伺い、課せられた12の難行を達成すると、死後にオリュンポスの神となることができた。
この巨大な天井画は、死後にヘラクレスが神になる様子が描かれている。
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フリーズ
天井と壁面の境に、水平に延びる連続した帯状の飾りが、部屋ごとに違う。
各部屋のテーマに合わせて装飾している。
豊穣(女神アブンダンティア)の間(Le Salon de l’Abondance)
王侯貴族をもてなした部屋。
ヴェルサイユ宮殿の周辺に王侯貴族を住まわせ、連日連夜、派手な祝宴が開催された。
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ウェヌス(ヴィーナス:金星♀)の間(Le Salon de Vénus)
天井には、神々と強大国を帝国に従わせるヴィーナスが描かれている。
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ローマ皇帝姿のルイ14世像
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ディアーヌの間(ダイアナ:月の女神)(Le Salon de Diane)
月と狩猟の女神ディアーヌが描かれている。
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胸像は、ルイ14世。
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マルス(マーズ:火星♂)の間(Le Salon de Mars)
軍神マルスがモチーフで、衛兵の控えの間として使われていた。
フリーズは、甲冑の兜とライオンである。
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メリクリウス(マーキュリー:水星)の間(Le Salon de Mercure)
ルイ14世の寝室だった部屋。1715年に遺体が安置され、1週間ミサが行われた。
ルイ14世は、ヴェルサイユ宮殿の建設中の1682年から公式住居にし、工事の采配を細かく指示した。
ヴェルサイユ宮殿完成が1711年なので、完成後わずか4年で亡くなった。
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アポロン(太陽神)の間(Le Salon d’Apollon)
太陽王ルイ14世の肖像画。
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反対側には、ルイ16世(フランス革命で処刑された)の肖像画。
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玉座。
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天井には戦車に乗ったアポロンが描かれている。
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戦争の間(Le Salon de la Guerre)
ルイ14世が、フランス領土拡大のため、戦場で戦う姿がレリーフに。
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鏡の回廊(La Galerie des Glaces)
全長73m、357枚の鏡で装飾されている。当時、非常に高価な鏡を使うことで、国王の力を誇示。
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ヴェルサイユ庭園
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ヴェルサイユ庭園
造園家アンドレ・ル・ノートルの大作。宮殿よりも多数の労働力を費やした。
水のない土地に、遠くセーヌ川から導水して巨大な運河を作った。
残念ながら、窓から一部を見ただけである。
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王妃の寝室(La Chambre de la Reine)
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王妃の寝室(La Chambre de la Reine)
歴代の王妃3人が、王の子19人を出産。世継ぎの様子は公開されたという。
ルイ16世の王妃となったマリー・アントワネットは、オーストリアから14歳で嫁ぎ、1789年フランス革命まで19年間、ここで暮らした。
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大膳式の間(L’antichambre du Grand Couvert)
王と王妃が食事を取る儀式の場所。マリー・アントワネットと王女の絵が描かれている。
派手な服で市民から悪評な王妃だが、肖像画には質素な様子が描かれている。
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戴冠の間(La Salle du Sacre)
フランス革命後、ジャック・ルイ・ダヴィッド作の「ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」を展示するため、改装された。ルーヴル美術館にあるのが1作目で、こちらは2作目。
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ジャック・ルイ・ダヴィッド 鷲の軍旗の授与(シャン・ド・マルスにおける軍旗授与)1810年
左側のナポレオン皇帝が、フランス軍兵士を指差し、鷲の軍旗を授与。右側は熱狂したフランス軍兵士たち。三色旗と黄金の鷲がついた槍を皇帝に掲げ、愛国心と忠誠心を示している。
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豪華絢爛とはこのことを言うのか。ヴェルサイユ宮殿の豪華絢爛さと見学客の多さに驚く。
いつか、庭園をじっくり見たい。
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