沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

妻のトリセツ (講談社+α新書)

2019-02-14 | 映画・テレビ・本・英語

男性陣の飲み会の席で、突然問われた。
「膝が痛い!と妻が言った時、あなたはどうするか?」

どの家庭でも、日常的にありそうな会話だ。
しかし、回答の違いで家庭環境の一部がわかる。

A「大変だ。悪化しないうちに、直ぐに病院に行きなさい」 8割方はこの回答だ。
B「痛がる膝に手を置き、どこがどれくらい痛むのか聞く」2割の人が回答した。
C「治るからスクワットを3回しなさいという」こーゆう回答もあった。どんな家庭なのだろう。

質問した人は、Aの回答者で、自分と同じ考えが多くいることを確かめているようだ。「医者でもないのに、Bの回答はおかしい」と否定する。

しかし、奥様から突然「この本を読んで」と表題の本を渡された。
長年連れ添った妻から「妻の取り扱い説明書を読め」と言われた夫の心中を察するにも、心が痛いものがある。

Aの回答のどこがいけないのだろうか。
正論なのに、なぜ妻が満足するものと言えないのか。

その答えは、この本に実に分かりやすく書いてある。問題解決型の男性と、共感型の女性の思考回路の違いが論理的に説明してある。

「あなたはBだから必要ないかもしれないが、例の本はこれだよ」と渡され、読み始めたら止まらなく、直立不動のまま小一時間で一気に読み終えた。

今まで不思議だった「妻のあるある」の理由が納得できました。

 

「かかとの高い靴を履いて、転びそうになったけど、大丈夫だった」という「オチのない話」を、なぜ好んでするのだろう。 

解決済みのことなのに、「あの時も、あなたはこうだった…。」と、蒸し返される理不尽さと不思議は、なぜ生じるのか。

 

それには、ちゃんとした理由があったのだ。読めばわかる。

しかも、親切に対処方法まで書いてあるスグレモノ。



問題解決型の私がBの回答をしたのは、腑に落ちないながらも、まさに問題解決のためにBを選んだだけであって、自分でも理由までは分からなかった。

長年解けなかった推理小説の謎が、解けたような爽快感がある。近年にない面白さでした。

 

「そだねー」「でも○○もあるよ-」カーリングの吉田姉選手が、筆者の分析手法を当てはめれば「肯定+否定」を実践しており、チームワークと協働のパフォーマンスを日本中に届けたことは記憶に新しい。

この本を読んで、今、腑に落ちたのである。


スポーツ界の日本女性活躍の理由がうかがい知れるとなれば、一読の価値があるのではないか。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新しく (フーミン)
2019-04-23 15:29:56
『定年夫婦のトリセツ』という本が
同じ著者から出たそうですよ。

一応、ご参考までにお知らせして
おきますね笑
私、夫がリタイアして家にいるように
なったらどうしようと思っているので
読んでみようかと・・・・・。
返信する
Unknown (forever-green)
2019-04-24 05:10:33
フーミンさん ありがとうございます。
目次を見ると、だいたい同じ路線ですね。

散策 卓球 サイクリング ハイキングなどの軽スポーツ
映画 買い物 博物館 美術館 お城巡りなどの文化活動
持続できる自分の目標など 能動的なことなど

相談して考えていくのかな。
返信する

コメントを投稿