十勝千年の森

十勝千年の森スタッフによるブログ
イベント情報やお買い得情報も満載
http://www.tmf.jp/

森の時間

2009-03-28 17:22:00 | 
風が無く、とても静かな森の中での時間だった。
採取したイタヤカエデの樹液でやや薄めのコーヒーを沸した。
自然の甘みと木の香りが体全体に広がる。春を体に取り込み、眠っていた細胞が
目覚めるようだった。

気持ちが落ち着くと、さまざまな鳥が動く気配を感じた。
コツコツとアカゲラが木の皮をはがし走りまわる音。
コゲラがギィと鳴く。
トビが頭の上を風に乗ってゆっくりと舞う。
流れ始めた水の中から顔を出したミズバショウは、あと2週間もすれば白い大きな
花を咲かせる。

まだまだ雪は深く白と茶のモトトーンの世界、それでも冬を乗り越えた安堵感、
そして来るべき季節を迎える喜び。その世界を感じることができたこと。
とても贅沢な時間だった。

Oさま、今日はおやつまでご用意していただきありがとうございました。
まだまだ行ったり来たりの季節ですが、手に入れた新しい「足」でこれからも
ゆっくりと楽しんでください。季節が変わったら、また遊びにお越しください。(吉原拓志)

樹液コーヒーツアーは4月いっぱいまで楽しむことができます。これからの季節、
シラカンバの樹液が出始めます。
ミズバショウとあわせて楽しむことができます。
この体験をしてみたい!と思ったら、ここで詳細をご確認ください。
http://www.tmf.jp/forest/mori_list.cgi

CO2削減ツアーとエコツーリズム

2009-03-27 18:10:52 | 
冬の間に降り積もった雪は、気温の上がる日中は緩み、夜にはまた凍るを繰り
返し徐々に締まっていきます。この締まった雪が春の特徴的な雪で、スキーや
スノーシューではとても歩きやすく、どこでも歩けるようになります。
夏にはいけない場所へも雪の上なら楽々いけるのもこの季節です。

今回東京から来られたN&Fさんは、東京大学でエコツーリズムを教える専門家。
初めは緊張しましたが、森に入ればいつしか緩み、森の時間にリズムを合わせ、
自然の姿に耳を傾けました。今回はCO2削減ツアーということで、見方を変え
て森を感じ、炭素の循環を知りました。
雪が融け流れ始めた川では、トビケラやカゲロウなどの水生昆虫が活動し、
カジカも観察できました。

イタヤカエデの樹液コーヒーは、ほのかな自然の甘さが体の中にしみわたり、
春を感じることができました。
キタキツネやシギ、アカゲラ、エナガをのんびり観察でき、ゆったりとした
時間でした。

N&Fさん、これからもエコツーリズム、自然と観光の気持ちのよいつながり、
そして持続的である観光。がんばってください。十勝から応援しております。
(吉原拓志)

必見! 野鳥観察ツアーのお知らせ

2009-03-23 07:20:59 | 
十勝川下流域で天然記念物に指定されている野鳥、5種類を一日で見てしまおう
というすごいツアーです。

■日時2009年3月29日(日)と4月5日(日)
■集合場所:帯広百年記念館駐車場集合 
■参加費:3500円 
■募集人数:先着20名程度 
■持ち物:昼食各自持参 
■雨天決行 
■主催:日本野鳥の会十勝支部 
■申し込み・問い合わせ:090-3119-6568(野鳥の会 室瀬)

季節限定この時期だけに起こる野鳥のショーです。
北海道を代表する野鳥が見れるチャンスです。
この機会にぜひ、スケジュールにお入れください。

樹液コーヒー

2009-03-20 17:44:05 | 
3月20日気温が上がり、雪解けが進む。
風の無い穏やかな森でのスノーシューをはいて、のんびりとした散策だった。
イタヤカエデが樹液を出し始めたので、さっそく樹液コーヒーを楽しみましょ
うと、パーコレーターをかついで森へ。
森ではキツネの足跡やエゾモモンガの巣を観察し、気づいたら歩き始めて
3時間を過ぎていた。

富良野のSさん、今日はありがとうございます。
これからの季節の移り変わり、新緑の勢い、いよいよ北海道が大きく動き出す
季節です。楽しんでくださいね。

ありがとうございました。(吉原拓志)

エゾシカ

2009-03-20 13:23:47 | 
そろそろエゾシカの狩猟期間が終わり、エゾシカが悠々と里に下りてくる季節がやってくる。

北海道が抱えるエゾシカの問題はかなり深刻で、被害額が30億円をこえた。
そしてハンターの高齢化が進み、エゾシカを駆除するにもハンターがいなければ、森は鹿に食い荒らされてしまう。

猟期間でも、鳥獣保護区が安全だと知っている鹿は、悠々と木を食い、枯らす。
国立公園の一部の場所では、鹿が好むハルニレやイチイの木が無くなったという話さえもある。

出会いたい野生動物だけど、結構根が深い問題だ。

キサラの生キャラメル

2009-03-16 16:11:41 | レストラン
今や、北海道スイーツを代表する存在となった生キャラメル。
口の中でトロリと溶ける食感のとりこになった方も多いはず。

千年の森にあるレストラン、カフェ・キサラでも、生キャラメルは
作られているのです☆
今回は、そんな生キャラメルのお話です(*´∀`*)

作り方を簡単に説明しますと、
生クリーム・バター等の乳製品と蜂蜜などを大きな鍋でじっくりコトコト
煮詰め、それを型に流し、冷蔵庫で冷やします。

冷やされたキャラメルを切り、紙に巻いて包装。
それをビンに詰めて、可愛いラベルを貼ると…出来上がりです。
この過程、全てキサラ内でスタッフ総出&手作業で行っています。

↓こちらは切られたキャラメル。


大きさがちょこちょこ違うのも、手作業ならでは。
綺麗に整列しているのは、ブログ仕様だとか(ノ∀`*)
だって、この後巻いちゃいますから(^Д^)
…でも、これは本当に綺麗ですね。機械作業みたい。

↓紙に巻くと、こうなります。


スタッフが丹念に手で巻きました。
お店で見るキャラメルになりましたね☆
この紙を開くと…あのトロ~リとした美味しそうなキャラメルが顔を出すのです。

キサラで作られているキャラメルは3種類。
その中でも、スタッフ一同がおススメするのは「そば蜂蜜」と「ハスカップ」


どちらも珍しい味なので、是非、一度お召し上がり下さい♪
そば蜂蜜は濃い味で、ハスカップは甘いです。
個人的にはハスカップ大好き☆(*´艸`)

そんなキサラの生キャラメルですが、お買い求め頂けるのは、カフェ・キサラの他に
帯広駅のナチュラル・ココ、帯広物産協会、スーベニアキヨスク、
北海道ホテル、藤丸、丸井今井旭川店です。
是非、この機会にお買い求め下さいませ☆

樹液コーヒー

2009-03-16 16:06:39 | 


凍っては解け、凍っては解けを繰り返し、イタヤカエデの樹液をポタポタと採取
し、ついに先日購入した巨大パーコレータがデビューしました。

今回は東京から個性豊かな方々20名が、地吹雪吹き荒れるなか、スノーシュで森へ出発。
1歳の幼児もお父さんに抱っこで、泣き叫びながら参加。賑やかな樹液ツアーでした。
まだまだ樹液の出が鈍く、樹液を水で薄めてパーコレータでコーヒーを落としました。
冬の間にドロドロになった血液を、春一番の森の薬が染渡りました。



吹き荒れる地吹雪は、森から出るとすさまじく、これぞホワイトアウトという場面も
なかなかの十勝流でした。

そんなわけで動物たちの登場はなく、普段見れるたくさんの足跡もキツネとネズミが
若干見れただけで、体育系のスノーシューツアーでした。

樹液はこれから5月まで楽しめます。遊びに来ませんか?(ちょっと本業ネタでした)

春はすぐそこ

2009-03-14 11:32:21 | 
3月に入ったといえまだまだ雪1メートル近くある千年の森。
この雪ははたしてゴールデンウィークまでに解けるかどうか、いつもこの時期に
思うことです。

でも、季節はしっかりと移り変わり、また緑の季節が来るのです。
隣りまで来ている春をミヤマカケスが教えてくれました。


ミヤマカケス 英名:Jay 
冬になると里に下り、街路樹の木の実や道に落ちている種を食べる。
写真は、格納庫前に落ちているトウモロコシを食べていた。(吉原拓志)

仔ヤギが生まれました!

2009-03-11 10:38:24 | ヤギ・チーズ工房ノチユ
日中は暖かい日もあり、春を感じる今日この頃ですが、
ヤギたちも2月末より出産が始まりました。

そして3つ子が誕生しました!!
3頭はとても仲良しで、寝るときも折り重なるように寝ています。
仔ヤギは白くてフワフワで、ぬいぐるみみたいでかわいいですよ~。

お母さんはよく面倒をみるのもいれば、子供に無関心なのもいます。
お乳が大きいのもいれば、小さいのもいます。

そんなわけで、面倒をみない親の仔ヤギや、お乳が小さくて、
たくさんミルクを飲めない仔ヤギには、わたしがミルクをあげています。

特に生まれてから数時間以内に「初乳」と呼ばれる、最初のミルクを
あげないと仔ヤギは病気に対する抵抗性がなくなってしまいます。
「初乳」は早ければ早いほどいいので、出産後はヤギ飼いの戦いです!!
これからどんどん出産がありますので、戦いはまだまだ続きます。

グリーンシーズンがオープンしたらぜひ仔ヤギを見に来てくださいね。
(ヤギ飼い2)

巨大パーコレーター

2009-03-06 14:24:45 | 
買っちゃいました!巨大パーコレーターです。

光が強くなり、昼間の気温と夜の気温の差が大きくなると、気の早い樹は
地中から水分を吸い上げ始めます。つまり、樹液が採取できるのです。
イタヤカエデとオニグルミの樹は、自分の樹液の糖度を高めることで、
まだまだ氷点下の季節でも、我先に地中から水分を吸い上げることに
成功したのです。

短い北海道の夏を迎えるには、より早く芽吹き、他の植物よりも大きく成長
することにあります。
そんな知恵を活かして、メープルシロップはサトウカエデから作られます。
もちろん北海道のイタヤカエデやオニグルミも、ほんのりと甘く煮詰めると
メープルシロップが作れます。ショ糖が主成分なのです。

そして、私は巨大なパーコレーターを買ってしまいました。
(※パーコレーターとは、サイホンの仕組みで、ヤカンの中にコーヒー豆を
入れ、火にかけるだけでコーヒーを沸かせる特殊なポットのことです。)

もちろん樹液コーヒーを、しかも皆で森の中でまったりと飲むためです。
このパーコレータが、こんなにピカピカでいられるうちに写真を撮っておきました。
樹液コーヒーツアー。やってますよ。遊びに行きましょう。

このページをご覧下さい。
http://www.tmf.jp/forest/mori_list.cgi

(吉原拓志)