育てた野菜を収穫する時間は、とても楽しく嬉しく幸せな時間です。
春に種を蒔いた豆も、美味しそうに実を膨らましました。
イチゴの甘い香りを皆様にお届けできないのが残念です。
とれたての野菜は艶がよく、パリッ という音が聞こえてきそうです。
夏はこれからが本番。
キッチンガーデンは美味しい季節をむかえます。
最近のキッチンガーデンの様子をご紹介します。
すっきりとしないお天気が続いていますが、雨上がりに写真を撮ってみました。 (四季なりイチゴ エラン)
第一回目の収穫をむかえたイチゴは、完熟し、甘い香りがあたりにただよいます。
年々、味が良くなり甘味が増しているようです。 (フレンチブレックファスト ラディッシュ)
真っ赤に色づいたラディッシュ。
1列に並んで育つ姿が可愛らしく、本日、無事に収穫をむかえることができました。 (カボチャ シンデレラ)
少し膨らみ始めたカボチャ。
これから ぷくぷくぷくぷく 順調に育つと、シンデレラの物語に出てくるような
オレンジ色の大きなカボチャが実る予定です。 (ズッキーニ グリーントスカ)
大きな大きな黄色い花。ツルのないカボチャのような姿。
素揚げにしたり、カレーに入れても美味しく食べられるズッキーニ。
収穫が待ち遠しいです。 (コールラビ パープルバード)
見慣れない野菜 コールラビ。
まだまだ小さいけれど、すでにきれいな紫色をしています。
これから、どんなふうに生長していくのか楽しみです。 (あずみ野30日絹莢えんどう の花)
(チンゲンサイ 長陽 の花)
(紫花豆 の花)
キッチンガーデンでの楽しみは、収穫だけではありません。
普段、スーパーなどで見かけている野菜の花。
可憐な豆の花は、ガーデナーもお気に入りです。
まだまだ紹介したい作物はたくさんあるのですが、今回はここまで。
お近くに来られた際には、ぜひお立ち寄り下さい。
実際に、ハーブや野菜の香りも雰囲気も感じていただけると思います。
皆様のお越しをお待ちしております。
蝉の声が響く エントランスフォレスト をぬけ、メドウガーデンを歩いていくと、
ハーブや野菜で彩られた キッチンガーデン が見えてきます。
(No.11 輪作のベッド)
キッチンガーデンには15個の レイズドベッド と呼ばれる底上花壇があり、
今年も個性豊かなハーブや野菜が育っています。
見ても楽しく、食べても美味しい ガーデンです。
(No.5 ルバーブのベッド)
シードコレクション のベッド、肉・魚料理に合うハーブのベッド、
花粉媒介昆虫をよぶベッド など、
一つひとつのベッドにテーマが設けられています。
(No.12 肉・魚料理に合うハーブのベッド)
まだ始まったばかりですが、確実に植物は生長し、
毎日新しい発見があります。
これからのキッチンガーデンが楽しみです。
3月は、2月よりも暖かくて過ごしやすく感じます。
春を感じているのは、人間だけではないようです。
日中の暖かさに励まされ、温室の植物達も動き始めました。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
Gillenia trifoliata
ギレニア トリフォリアータ バラ科ミツバシモツケソウ属 和名:ミツバシモツケソウ
土の中から真っ赤な新芽が顔を出し、葉を開く前に少し背を伸ばします。
少し背を伸ばしてから葉先を広げ、そのままもう少しだけ背を伸ばします。
しばらく休憩してからまた葉を広げ始め、黄緑色の艶やかな葉に変身するのです。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
花は真っ白。綺麗で可愛らしく涼しげな花。
夏のブログでご紹介できるよう、これから大切に育てていきます。
n.m
今朝、温室を見に行きました。
先日まで蕾の状態だった レモンタイム の花が咲いています。

レモンタイム の花は、薄いピンク色をしていて、葉は艶のある緑色。
名前のとおり、レモンに似た香りがします。

タイムは、魚介類と相性の良い料理用ハーブとして知られていますが、
お塩と混ぜたハーブソルトで、爽やかな香りを楽しむのもオススメです。
n.m
一面雪に覆われるこの時期、
私たちガーデナーは、主に昨シーズンの作業のデータや写真をまとめたり、
春から始まるシーズンに向けての準備をしています。
キッチンガーデンの植栽計画も、少しずつ始まっています。
どんな野菜やハーブを、どこに、どんな風に植えるのか・・・
キッチンガーデンにはいくつものベッド(花壇)があって、その一つにマメの『在来種』を植えようと計画しています。
北海道で古くから育てられ、ずっと受け継がれてきた種類のマメです。
私自身、初めて見るものばかり・・・
まずは名前を調べるところから。さくら豆、うずら豆、おいらん豆、貝豆、パンダ豆・・・
面白い名前のものがたくさんあります。ずっと見ているうちに、
マメの「つやつや」して「ぷっくり」した姿にすっかりハマってしまいました。
このマメたちが芽を出して成長を始めるのはもう少し先になりますが、今から春が楽しみです。
Y.T
すっかり雪に覆われた千年の森。
今は、春に思いをはせながら秋に収穫した花の種を掃除しています。
種掃除は大切なガーデナーの仕事です。
種は虫に食べられてしまわないように殻や果梗を取り除き、種だけを取り出します。
虫がついていないように見えても、卵の状態で存在し保管中に食べられてしまうので、
出来るだけ綺麗に掃除し、冷暗所(冷蔵庫)に保管します。
今掃除しているのは、Phacelia tanacetifolia (ファセリア) です。 →
ファセリアは‘ムラサキ科’で、ボリジやコンフリーと同じ科です。
あまり聞きなれない花ですが、最近は緑肥として日本でも使われるようになった可愛い花です。
千年の森でも、ライ麦やクリムソンクローバーと混ぜて使ったり、他の緑肥と混ぜて混植しました。
ファセリアにはちょっと毛が生えています。(写真 右上)
ザラザラ チクチクした感触で、枯れるとサクサクして、土に鋤き込むと有機性と通気性がよくなります。
ムラサキ色の可愛らしい花(写真 左上)には、ミツバチなど花の受粉を助ける益虫が集まり
作物の近くに植えると収穫も増えると言われています。
フランスでは養蜂用と土壌改良のために栽培されているようです。
ファセリアを休んでいる畑に植えると、雑草が蔓延するのを押さえるだけでなく
土の栄養が流出するのを抑えます。
さて掃除方法ですが、Phacelia はカラカラに乾いた状態のものを手で揉み解すと
パラパラと簡単にほぐれます。種がとても小さく、殻などのゴミと一緒になってしまうので、ざるやドライヤーの冷風(温風を使うと種に熱が当ってよくありません)を使ったりして殻やゴミを飛ばし、出来るかぎり種だけにします。
作業の際には細かいゴミを吸い込まないよう、マスクの着用をおすすめします。
種の形や特徴をしっかりと見て、他の種や虫の卵と一緒にならないように保管しましょう。
T.H

今朝、温度計を見ると最低気温がマイナス20℃



寒いを通り越して、痛いです。
息をするたびに、鼻や喉の奥がパリパリします。

でも、ジローさんの馬は先日の大雪の中でも平気そうでした。

事務所の窓辺には、鹿の脂身やトウモロコシを置いて、
冬眠しない生き物達のお食事処となっています

日中も気温がプラスになることもなくなりましたが、毎日かかさずやってきます。
この窓に一番近い席にいるのが、ガーデナーのY.Tさん。
「あ、リスが来た。」
「あ、アカゲラが来た。」
「あ、ゴジュウカラが来た。」
Y.Tさんの視線を感じ、横目で警戒しながらも食べ続けるリス。
警戒もせず、黙々と食べ続けるリス。
寒そうに毛を逆立てながら食べるリス。
北海道の冬に、こんな楽しみがあるなんて思ってもみませんでした。
でも楽しいので、観察を続けようと思います。
11月3日、千年の森のグリーンシーズンが終了しました。
4月から7カ月、あっという間でした。
思い出すこと・・・
雪景色、春の芽吹き、空の青さ、ガーデンに咲く花、森の涼しさ、
山の姿、きれいな虹、秋の紅葉。
楽しみの一つだった、ラウラウの手作りスイーツ。
ガーデンを訪れてくださったお客様とも色々なお話ができました。
忙しかったけど、やっぱり楽しかった!
って、もうまるで仕事が終わりであるかのような内容になってしまいましたが、
ガーデンの仕事はこれからやって来る冬に備えて、今は大忙しです。
植物はしばらく休眠してしまうけど、また来年、芽を出して花を咲かせてくれる。
「今シーズンの終了は来シーズンの始まり」
雪囲いの作業をしながら、そんな事を考えていました。
私は、冬の間休眠せず、ガーデナーとして成長できるように過ごしたいと思います。
y.t
すっかり、森も冬の雰囲気。
葉っぱがほとんど落ちてしまいました。
空気が澄んでいて、ひんやりとした冷たい風が頬をなでます。
初めてのグリーンシーズンを終えて・・・
すでに、来年が楽しみです。
明日も明後日もきっと春が待ち遠しく想うのでしょう。
ここ、十勝千年の森へ来て約7ヶ月。
戸惑うことばかりでしたが、素敵な出会いもたくさんありました。
反省点も多々あるのですが、、、冬の間にじっくりたっぷり準備をして
来シーズンは全力でがんばれるようにしたいです。
n.m