⑥ 収穫量について
私がソバを栽培しているのは、香り高いソバがほしいからである。だから、増収のための方策はあまり考えて来なかった。全国平均の収穫量である10アール当たり100kg程度収穫出来ればよいと考えている。
しかし、収穫量についても少しの試みは行ってきた。増収上のポイントは幾つもあろうが、私は栽培方法の1つの側面から増収を考えた。
1995年に信州大学で、第6回「国際ソバシンポジュウム」が開催された。この時の出席者に『ソバの研究 最近の進歩』と題する論文集が用意された。この論文集の中に興味深いある論文が掲載されていた。それは、井上直人氏らによる「南箕輪村周辺における普通ソバの伝統的栽培」という論文である。これは、信州大学農学部周辺の18箇所の圃場(栽培農家)の栽培方法を仔細に調査したものである。
井上氏らは、収量の多い条件として、標高が低いこと、栽培経験が長いこと、自家採種の種子を利用していること、畝の播き床内の栽植密度が低いことをあげておられる。
私は、この調査における1㎡当たり300g以上も収量がある、上位2つの農家に共通するある栽培方法に着目した。
私がソバを栽培しているのは、香り高いソバがほしいからである。だから、増収のための方策はあまり考えて来なかった。全国平均の収穫量である10アール当たり100kg程度収穫出来ればよいと考えている。
しかし、収穫量についても少しの試みは行ってきた。増収上のポイントは幾つもあろうが、私は栽培方法の1つの側面から増収を考えた。
1995年に信州大学で、第6回「国際ソバシンポジュウム」が開催された。この時の出席者に『ソバの研究 最近の進歩』と題する論文集が用意された。この論文集の中に興味深いある論文が掲載されていた。それは、井上直人氏らによる「南箕輪村周辺における普通ソバの伝統的栽培」という論文である。これは、信州大学農学部周辺の18箇所の圃場(栽培農家)の栽培方法を仔細に調査したものである。
井上氏らは、収量の多い条件として、標高が低いこと、栽培経験が長いこと、自家採種の種子を利用していること、畝の播き床内の栽植密度が低いことをあげておられる。
私は、この調査における1㎡当たり300g以上も収量がある、上位2つの農家に共通するある栽培方法に着目した。