第3ステーション イエスが最初につまずいた場所
さて…アルメニア教会とは??
エルサレムはイエスの殉教の地として、少数のキリスト教徒がいます。
ユダヤ人はイエスを「キリスト=メシア」とは認めないのでキリスト教徒はおらず、アラブ人がキリスト教徒です。
さらに、キリスト教の中でも、カトリック(西方教会)やギリシャ正教(東方教会)という大宗派に属さない、アルメニア正教、コプト教会、エチオピア教会などの信者が少数います。イスラエルは全世界のキリスト教の見本市のようです。
アルメニア人は、紀元前1世紀に、カスピ海から地中海までを領域とする大アルメニア国を作っていましたが、紀元前95年にはエルサレム近郊に来たことがわかっています。
その後、キリスト教が伝道され、王族が信仰したため、紀元301年に世界最初のキリスト教を国教とした国となりました。
そしてエルサレムまでの巡礼がさかんに行われ、また313年にローマ帝国がキリスト教を認めたミラノ勅令もあり、アルメニア人はエルサレムに教会や住居を建設していったのです。
アルメニア教会は、イエスの人性を否定して、神性のみを主張する単性論をとったため、5世紀以来、他のギリシャ正教、カトリックとなどとは一線を画す独自の宗派となり、エルサレムでも独自の地域を守りました。
イスラム勢力がエルサレムを支配したときは、アルメニア正教がビザンチンのギリシャ正教と対立していたため、また母国のアルメニアが多額の援助を送って税を支払ったために、一定の地位を確保してきて、現在のエルサレムの4つの地区の一つを構成してきました。
現在3000人がエルサレムで暮らしているということです。
第4ステーション マリアの教会
ここでマリアが十字架を背負ったイエスを見たとされます。アルメニア人による苦悩の母のマリアの教会になっており、教会のドアにはその様子が描かれている。
以前は20メートルほど先だと思われていましたが、ここの教会地下にあるモザイクにサンダルが発見され、マリアのサンダルと考えポイントを移したようです。実はその以前の場所は・・・さっきのあの派手な下着売り場になってるんです!!
十字架にかけられ疲労したイエスに駆け寄る苦痛の表情のマリア。悲しみのどん底にあるマリアを抱きかかえんとするようにみえます。
この教会の地下からはビザンツ時代のモザイクも見つかり、モザイクにはマリアのサンダルも描かれています。
ひっそりと祭壇が祀られています。
マリアの教会の前でザクロジュース飲みま~す!
ガイドの信夫さん・・・渋いっ!