除去の土 校庭の一角で保管へ NHKニュース
原発事故の影響で放射性物質が付着している可能性があるとして、福島県郡山市は小学校の校庭などから表面の土を取り除き、市のごみ処理場に仮置きする方針でしたが、処理場周辺の住民から反発を受けたため、取り除いた土を当面の間、校庭の一角に保管することになりました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、郡山市では、すべての市立の小中学校と保育所で屋外活動を取りやめていますが、市は、これまでの調査で比較的、放射線量が高かった28か所の学校などについて、校庭などの表面の土を取り除いたうえで、安全性が確認されれば利用を再開することにしていました。そして27日、2つの学校などから取り除いた土を市の郊外にあるごみ処理場に仮置きする方針でした。ところが、市が27日夜に開いた処理場周辺の住民を対象にした説明会で「安全性は確保されているのか」といった意見や「処理場の近くにも子どもが住んでいるので処分はやめてほしい」といった意見が出されたことから、郡山市の担当者は「強制的に埋め立てはしない」と述べ、住民の了承が得られないかぎりは処理場への仮置きをしない考えを伝えました。郡山市は、29日以降、残る26か所の小中学校と保育所で校庭などの土を除去する作業を再開することにしていますが、当面の間は取り除いた土を校庭の一角に集め、シートで覆って保管するとしています。そのうえで、屋外活動については、土が搬出されるまでは引き続き自粛する方向で検討しています。福島県では伊達市でも、高い放射線量が計測された小学校について、29日から校庭の表面の土を除去して搬出することにしていますが、土の仮置きについては周辺の住民の了解を得たうえで行うとしています。放射性物質が付着した可能性のある土の処分方法については、今の法律で定められておらず、原子力安全保安院や環境省などが検討を急いでいます。
原発事故の影響で放射性物質が付着している可能性があるとして、福島県郡山市は小学校の校庭などから表面の土を取り除き、市のごみ処理場に仮置きする方針でしたが、処理場周辺の住民から反発を受けたため、取り除いた土を当面の間、校庭の一角に保管することになりました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、郡山市では、すべての市立の小中学校と保育所で屋外活動を取りやめていますが、市は、これまでの調査で比較的、放射線量が高かった28か所の学校などについて、校庭などの表面の土を取り除いたうえで、安全性が確認されれば利用を再開することにしていました。そして27日、2つの学校などから取り除いた土を市の郊外にあるごみ処理場に仮置きする方針でした。ところが、市が27日夜に開いた処理場周辺の住民を対象にした説明会で「安全性は確保されているのか」といった意見や「処理場の近くにも子どもが住んでいるので処分はやめてほしい」といった意見が出されたことから、郡山市の担当者は「強制的に埋め立てはしない」と述べ、住民の了承が得られないかぎりは処理場への仮置きをしない考えを伝えました。郡山市は、29日以降、残る26か所の小中学校と保育所で校庭などの土を除去する作業を再開することにしていますが、当面の間は取り除いた土を校庭の一角に集め、シートで覆って保管するとしています。そのうえで、屋外活動については、土が搬出されるまでは引き続き自粛する方向で検討しています。福島県では伊達市でも、高い放射線量が計測された小学校について、29日から校庭の表面の土を除去して搬出することにしていますが、土の仮置きについては周辺の住民の了解を得たうえで行うとしています。放射性物質が付着した可能性のある土の処分方法については、今の法律で定められておらず、原子力安全保安院や環境省などが検討を急いでいます。