トヨタ プリウス新型、初公開…4世代目が登場 | レスポンス
-トヨタ自動車は9月9日13時(日本時間)、米国ラスベガスにおいて、新型『プリウス』を初公開した。
4代目となる新型プリウスは、トヨタ自動車が推進する「もっといいクルマづくり」の思想のもと、PRIUS(先駆けの意)の持つ名のとおり、ハイブリッド技術にさらなる磨きをかけて登場した。
さらに、「Toyota New Global Architecture」(以下、TNGA)を初めて採用。優れた環境性能はもちろん、ハイブリッドシステムの軽量・コンパクト化や、ボディの高剛性化を図り、洗練された低重心のスタイルや走る楽しさを、より高いレベルで実現することを目指して、開発を進めてきた。
なお、新型プリウスは、2015年年末から日本で販売を開始。順次、世界各国・各地域での発売を予定している。
新型プリウスには、斬新なデザインのヘッドライトを採用。テールランプも縦長デザインとなり、新しさを表現した。なお、ハイブリッドパワートレインについての詳細は、熱効率を40%以上に高めたとしつつも、現時点では公表されていない
というわけで久々にクルマのニュースに関する記事です。もう2年半も書いていませんでした。かつては毎日書いていたんですがね。何をしていたんでしょうか。
本日アメリカのラスベガスで、4代目となる新型プリウスが発表になりました。日本では今年の年末に発売開始になるようです。3代目となる現行モデルは09年5月に発売になりましたから6年半ぶりとなります。3代目のプリウスは日本ではアルファやPHVなどの兄弟車含まずに90万台以上販売されるトヨタ史に残るヒットモデルでもあります。そんなモデルの後継車ですからトヨタとしても気合が入ったものになっていると思います。
今日発表になった4代目プリウスのデザインはこんな感じ
現行モデルに比べだいぶいかつい感じになっています。全体としては現行や2代目モデルのトライアングルシルエットを継承していますがボンネットがより目立つようになっています。リアが大きく変わった感じですね。結構アクの強いデザインです。ちなみにサイズは全長4,540mm[+60mm]全幅1,760mm[+15mm]全高1,470mm[-20mm]ホイールベース2,700mm[±0]という感じです。現行モデルよりやや大きくなりました。
内装はこんな感じ。
現行型は大きなコンソールがありましたが、これが取り払われているのが特徴ですね。ダッシュボードの上の方はオーバル型のデザインになっています。ナビや空調のコントロールパネルはコンパクトにまとめられています。下の白いパネルの部分にはシフトレバーが備わっています。この白いのパネルがアクセントなのでしょうが、安っぽい感じに見えます。メーターはセンターメーターを継続。現行型と同様インフォメーションディスプレイが設けられています。
デザインはこのように変わりますが、メカニズムはさらに変わります。
最大の変更ポイントはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)がプリウスに初採用されることです。TNGAとはVWのMQBなどのようにクルマを大きなモジュール(塊)に分け、車高や重量などに従ってバリエーションを用意し、その塊を組み合わせることによって複数車種をつくることです。車体や基本的な部分の設計を共通化することでコスト削減や、削減したコストを商品力の向上に振り向けることで競争力ある商品にすることができるというものです。このTNGA採用により設計の最適化が図られ、プリウスで100kgほどの軽量化や重心がさがったり、室内が広くなるようですね。さらに同時に行われる生産方式の見直しによりボディ剛性の向上が図られるようになります。さらに現行のトーションビーム式からリアサスがダブルウィッシュボーンの独立式に変更され、走りや乗り心地の向上が期待できそうです。
そしてプリウスの心臓部、ハイブリッドシステムも進化。この部分については今回の発表はなく、今後のジュネーブショーや、東京モーターショーで詳しく分かりそうです。プリウスはモデルチェンジのたびにはHVシステムを進化させています。現行型のリダクションギア付きTHSⅡからTHSⅢに進化。駆動ユニットの配置見直しやモーター・インバーター・電池の小型化、高効率化が図られます。THSⅡではトランスミッション部分を遊星ギアが担っていますが、遊星ギアが重くこの部分が主に見直されるようです。さらにエンジンの熱効率は最高40%に達するなどエンジン自体にも改良が加えられ、JC08モードで25%燃費向上が図られるようです。これにより最も燃費のいいグレードで40km/lとアルトやアクアを超え国内最高燃費になるようです。
そしてトヨタでは遅れていた自動ブレーキも先日のランドクルーザーと同様トヨタセーフティセンスPが搭載。
時速10km以上で先行車に衝突のおそれがあると半代した場合最大で40km/hの減速を行ったり、10~80km/hの間では歩行者の認識も行い、対歩行者の場合は最大で30km/hの減速をおこなう自動ブレーキ機能。さらには白線をはみ出しそうになると警告するレーン・ディパーチャー・アシスト、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールがセットになったものです。先に発売されたトヨタセーフティセンスCの評価がなかなか高いものでしたからこれも期待できそうです。
最後に気になる価格とグレードですが現行型同様3グレードが設定される見込みです。現行の最下級グレードは223万円ですが、15万円ほど値上がりし240万円程度からスタートするようです。現行型は発売当初インサイトがライバルとして存在し、アクアもなかったことから205万円からのスタートでした。今はアクアやカローラHVがあり、ライバル車もなく性能も向上することから値上げに踏み切ります。JC08モードで40km/lになるのはこの一番安いグレードのみです。現行型のSやGに相当するグレードはタイヤグレードアップなどで37km/l程度になる見込みです。カローラやヴィッツの展開をみるにトヨタセーフティセンスPは最下級グレードには標準設定されなさそうです。
-トヨタ自動車は9月9日13時(日本時間)、米国ラスベガスにおいて、新型『プリウス』を初公開した。
4代目となる新型プリウスは、トヨタ自動車が推進する「もっといいクルマづくり」の思想のもと、PRIUS(先駆けの意)の持つ名のとおり、ハイブリッド技術にさらなる磨きをかけて登場した。
さらに、「Toyota New Global Architecture」(以下、TNGA)を初めて採用。優れた環境性能はもちろん、ハイブリッドシステムの軽量・コンパクト化や、ボディの高剛性化を図り、洗練された低重心のスタイルや走る楽しさを、より高いレベルで実現することを目指して、開発を進めてきた。
なお、新型プリウスは、2015年年末から日本で販売を開始。順次、世界各国・各地域での発売を予定している。
新型プリウスには、斬新なデザインのヘッドライトを採用。テールランプも縦長デザインとなり、新しさを表現した。なお、ハイブリッドパワートレインについての詳細は、熱効率を40%以上に高めたとしつつも、現時点では公表されていない
というわけで久々にクルマのニュースに関する記事です。もう2年半も書いていませんでした。かつては毎日書いていたんですがね。何をしていたんでしょうか。
本日アメリカのラスベガスで、4代目となる新型プリウスが発表になりました。日本では今年の年末に発売開始になるようです。3代目となる現行モデルは09年5月に発売になりましたから6年半ぶりとなります。3代目のプリウスは日本ではアルファやPHVなどの兄弟車含まずに90万台以上販売されるトヨタ史に残るヒットモデルでもあります。そんなモデルの後継車ですからトヨタとしても気合が入ったものになっていると思います。
今日発表になった4代目プリウスのデザインはこんな感じ
現行モデルに比べだいぶいかつい感じになっています。全体としては現行や2代目モデルのトライアングルシルエットを継承していますがボンネットがより目立つようになっています。リアが大きく変わった感じですね。結構アクの強いデザインです。ちなみにサイズは全長4,540mm[+60mm]全幅1,760mm[+15mm]全高1,470mm[-20mm]ホイールベース2,700mm[±0]という感じです。現行モデルよりやや大きくなりました。
内装はこんな感じ。
現行型は大きなコンソールがありましたが、これが取り払われているのが特徴ですね。ダッシュボードの上の方はオーバル型のデザインになっています。ナビや空調のコントロールパネルはコンパクトにまとめられています。下の白いパネルの部分にはシフトレバーが備わっています。この白いのパネルがアクセントなのでしょうが、安っぽい感じに見えます。メーターはセンターメーターを継続。現行型と同様インフォメーションディスプレイが設けられています。
デザインはこのように変わりますが、メカニズムはさらに変わります。
最大の変更ポイントはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)がプリウスに初採用されることです。TNGAとはVWのMQBなどのようにクルマを大きなモジュール(塊)に分け、車高や重量などに従ってバリエーションを用意し、その塊を組み合わせることによって複数車種をつくることです。車体や基本的な部分の設計を共通化することでコスト削減や、削減したコストを商品力の向上に振り向けることで競争力ある商品にすることができるというものです。このTNGA採用により設計の最適化が図られ、プリウスで100kgほどの軽量化や重心がさがったり、室内が広くなるようですね。さらに同時に行われる生産方式の見直しによりボディ剛性の向上が図られるようになります。さらに現行のトーションビーム式からリアサスがダブルウィッシュボーンの独立式に変更され、走りや乗り心地の向上が期待できそうです。
そしてプリウスの心臓部、ハイブリッドシステムも進化。この部分については今回の発表はなく、今後のジュネーブショーや、東京モーターショーで詳しく分かりそうです。プリウスはモデルチェンジのたびにはHVシステムを進化させています。現行型のリダクションギア付きTHSⅡからTHSⅢに進化。駆動ユニットの配置見直しやモーター・インバーター・電池の小型化、高効率化が図られます。THSⅡではトランスミッション部分を遊星ギアが担っていますが、遊星ギアが重くこの部分が主に見直されるようです。さらにエンジンの熱効率は最高40%に達するなどエンジン自体にも改良が加えられ、JC08モードで25%燃費向上が図られるようです。これにより最も燃費のいいグレードで40km/lとアルトやアクアを超え国内最高燃費になるようです。
そしてトヨタでは遅れていた自動ブレーキも先日のランドクルーザーと同様トヨタセーフティセンスPが搭載。
時速10km以上で先行車に衝突のおそれがあると半代した場合最大で40km/hの減速を行ったり、10~80km/hの間では歩行者の認識も行い、対歩行者の場合は最大で30km/hの減速をおこなう自動ブレーキ機能。さらには白線をはみ出しそうになると警告するレーン・ディパーチャー・アシスト、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールがセットになったものです。先に発売されたトヨタセーフティセンスCの評価がなかなか高いものでしたからこれも期待できそうです。
最後に気になる価格とグレードですが現行型同様3グレードが設定される見込みです。現行の最下級グレードは223万円ですが、15万円ほど値上がりし240万円程度からスタートするようです。現行型は発売当初インサイトがライバルとして存在し、アクアもなかったことから205万円からのスタートでした。今はアクアやカローラHVがあり、ライバル車もなく性能も向上することから値上げに踏み切ります。JC08モードで40km/lになるのはこの一番安いグレードのみです。現行型のSやGに相当するグレードはタイヤグレードアップなどで37km/l程度になる見込みです。カローラやヴィッツの展開をみるにトヨタセーフティセンスPは最下級グレードには標準設定されなさそうです。